弥生賞ディープインパクト記念(GⅡ)
2022.3.6(日)中山競馬場 芝2000m
《出走予定馬》
ドウデュース(牡3)武豊(56.0)
【短評】前走の朝日杯FSを勝った2歳チャンピオン。前走は初のマイル戦だったが、血統からも決してマイルがベストではなく、距離延長は問題ない。気性的に少し行きたがるところもあるが、そこは名手の手腕に託せば大丈夫だろう。ただ、賞金があるだけにここは完全に皐月賞を見据えた上での試走となる。あっさりもあれば案外もあるので、正直軸にはしづらい。もちろん2歳チャンピオンなので無下にはできないが、結果よりも内容に注目したい1頭なので馬券では大きく勝負したくはない。
マテンロウレオ(牡3)横山典弘(56.0)
【短評】前走のきさらぎ賞勝ち馬。短評通り直線の長いコース向きなのは明らか。
きさらぎ賞時の短評はこちら↓
きさらぎ賞(GⅢ)2022年 出走予定馬短評!予想!血統&適正重視! - 黒鹿毛桜Blog
今回、中山コース替わりとなる点はマイナスで、開幕2週目の馬場も本馬の脚質には不利。短い直線で外を回していたら届かないだろう。既に皐月賞出走の賞金があるので、勝負はあくまでも皐月賞本番。今回はリハの意味合いが強い。能力的に馬券には必要だが、軸にはおすすめできない。
ジャスティンロック(牡3)川田将雅(56.0)
【短評】前走の京都2歳S勝ち馬。今回はそれ以来の3ヶ月ぶりの実戦となる。その京都2歳Sでは少頭数とはいえ、ビーアストニッシド、フィデル、ポッドボレットなどを破っての勝利。決してレベルの低いレースではなかった。一見地味な血統に見えるが、父リオンディーズ×母父アッミラーレでサンデーの4×3が成立。配合はしっかりしている。しかし今回はメンバーレベルがガクッと上がる為、本番を見据える上では試金石の一戦。鞍上が鞍上なだけに無印にはし難いが積極的に買いたいかと言われると少し躊躇する。切る要素は少ないが、買う要素も少ない。現状ではその程度の評価しかできない。押さえまでか。
インダストリア(牡3)戸崎圭太(56.0)
【短評】前走のジュニアC勝ち馬。例年、ジュニアCを勝つ馬は殆どがマイラーであるが、本馬はクラシックを意識できる素質馬。半兄はマイル重賞馬ケイデンスコールだが、父がロードカナロアからリオンディーズに替わり、本馬は決して生粋のマイラーではない。母インダクティはフェイムゲームの全姉で、現役時は中距離を主に走っていた。この血統背景から本馬が中距離戦線で活躍しても何ら不思議ではなく、むしろマイルのリステッドを勝つ事の方が驚きだ。前走を見る限り、ペースが遅くなったら少し掛かりそうな危うさはあるので、初めてのコーナー4つのコースには一抹の不安が残る。なので本馬の課題は折り合いだけ。折り合いさえ付けば、持ち前のスピードで前目に付け、そのまま押し切れるだけの力はある。オッズ的に美味しいのは今回が最後と思って重い印を打ちたい。
リューベック(牡3)池添謙一(56.0)
【短評】前走の若駒S勝ち馬。若駒Sを勝って弥生賞に出てくる馬でこの勝負服と言えば、思い出されるのはディープインパクト。偉大な先輩と比べたら可哀想だが、もちろん本馬にディープ程のインパクトは無い。ディープの若駒Sは他馬が止まって見えた。本馬の血統は父ハービンジャー×母ライツェントなので全姉にディアドラがいる。札幌2歳Sで負けているとはいえ、この血統と前走の内容から中山は合うはずで、あとは相手関係だけ。前走のメンバーレベルに疑問を感じている身としては、メンバーレベルの高い重賞では一枚落ちると判断。ただ、賞金を持っている馬がわざわざ遠征までして使うのだから、勝負気配は高いとも言える。押さえておいた方が良さそうだ。
ロジハービン(牡3)M.デムーロ(56.0)
【短評】高評価をした前走の京成杯で2着。
京成杯時の短評はこちら↓
京成杯(GⅢ)2022年 出走予定馬短評!予想!血統&適正重視! - 黒鹿毛桜Blog
やはり中山は合っているし本番でも期待できる。その本番皐月賞に出走するには収得賞金1200万円は正直微妙なライン。確実に皐月賞に出走する為に、ここでの好走は必須科目。戸崎は奪われたがミルコを準備して万全の体制。頭狙いとはいかなくても3着以内は固いだろう。重めの印は必至で、複系の馬券なら軸でもいい。
ラーグルフ(牡3)丸田恭介(56.0)
【短評】前走のホープフルS3着馬。当時の短評では相当高く評価した馬。
ホープフルS時の短評はこちら↓
ホープフルS(GⅠ)2021年 出走予定馬短評! - 黒鹿毛桜Blog
巷では話題になっているが、鞍上の丸田恭介がレース後に悔しくて男泣きしたのが昨年のホープフルS。それだけ悔しいレースだった。人気が無かっただけにファンからしてみれば、良くやったなのだが、丸田は本気で勝てると思っていたみたいだ。このエピソードを聞いただけでも応援したくなるし、個人的に丸田恭介騎手は追いかけている騎手の1人でもある。もちろん本番に出る事が最優先なので、何が何でも権利を取ってほしいが、無事に取れた暁には本番でも応援したい。この馬にはこの条件がピシャリだ。丸田恭介の腕を活かす為にも内枠希望。
アスクビクターモア(牡3)田辺裕信(56.0)
【短評】ここまで4戦2勝3着2回と安定した成績を残している本馬。未だ重賞挑戦は無いものの、アイビーSでは勝ったドウデュースに1馬身差と、力の差を感じさせない走りだった。デビュー戦で負けた相手はジオグリフとアサヒ。そのアサヒには次走で蹴りをつけている。今回の距離とコースは前走で経験済みで何ら問題ないだろう。父ディープインパクト×母父レインボークエストの血統面からも適正内。現在収得賞金900万円の身なので権利獲得は絶対。飛び抜けた実績は残してきていないが、全てが水準以上の馬と判断できる。他馬が本番を見据えるレースをする中、本馬がメイチで臨めば一発ある。
ボーンディスウェイ(牡3)石橋脩(56.0)
【短評】前走のホープフルSでは5着。10番人気を考えればよく走った。当時の短評では評価が高かった1頭だ。
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ホープフルS(GⅠ)2021年 出走予定馬短評! - 黒鹿毛桜Blog
同舞台の今回ももちろん狙えるが、ホープフルSでのレース内容はほぼ完璧。そして4着馬から7着馬までは同タイムで本馬以外は後方から差してきた馬だ。前に行ける分、開幕2週目の馬場が味方する可能性もあるが、スピード不足は否めない。一雨あれば前進あるが、ここでは正直部が悪い。
アケルナルスター(牡3)菅原明良(56.0)
【短評】前走の共同通信杯では9着。評価はかなり高かったのだが惨敗。
共同通信杯時の短評はこちら↓
共同通信杯(GⅢ)2022年 出走予定馬短評!予想!血統&適正重視! - 黒鹿毛桜Blog
前回の短評通り今回は本馬には不向きな舞台となるので厳しい戦いになるだろう。皐月賞の頃くらいの馬場なら外差しが決まる分、期待はできるのだが、開幕2週目のAコースでは厳しい。馬の能力云々ではなく、脚質とトラックバイアスが理由で買えない馬だ。
ジャスパージェット(牡3)未定(56.0)
【短評】デビューから3戦続けて芝を使うも未勝利。勝ち上がったのは4戦目となる川崎の1500m。前走ではヒヤシンスSを使ったが13着に惨敗。芝向きなのかダート向きなのかとかではなく、単純に足りていない。父ドゥラメンテ×母父デピュティミニスターという血統からは芝で走れても不思議はないが、ここでは完全に格下。自信を持って消していいだろう。
メイショウゲキリン(牡3)未定(56.0)
【短評】前走のきさらぎ賞3着馬。8番人気の人気薄だったが私の評価は高かった。
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きさらぎ賞(GⅢ)2022年 出走予定馬短評!予想!血統&適正重視! - 黒鹿毛桜Blog
開催が進んでいたし、尚且つ稍重の馬場。適正がモロに出たと言っていいだろう。今回も馬場が全て。パワー型の本馬には適正が大事。雨で馬場が渋れば買い。晴れの良馬場では消し。そんな感じでいいと思う。ただ、きさらぎ賞で先着した馬のレベルを考えると今回よりは少し落ちる印象。もし馬場が渋ってもここでは厳しいか。
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第59回弥生賞ディープインパクト記念(GⅡ)は3/6(日)に中山競馬場(芝2000m)で行われます。当日までしっかり予想をして悔いのない馬券を買いましょう。
共同通信杯の短評はこちら↓
gourmetfrontier.hatenablog.com
きさらぎ賞の短評はこちら↓
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京成杯の短評はこちら↓
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ホープフルSの短評はこちら↓
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