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京成杯(GⅢ)2022年 出走予定馬短評!予想!血統&適正重視!

京成杯(GⅢ)

2022.1.16(日)

中山競馬場 芝2000m

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《出走予定馬》

アライバル(牡3)C.ルメール(56)

【短評】新馬戦では相手関係や展開など関係無しに強さが際立ったレースだった。前走となる次走の新潟2歳Sではセリフォスには敵わなかったが相手は後のGⅠ2着馬。仕方ない。ただここまでの2戦は直線の長いコースでのもの。今回の中山2000mとは大きく異なるコース。右回りも初めて。父ハービンジャーなら東京や新潟より急坂もあって小回りの中山の方が合ってるような気もするが、実績が無いのは事実。素質は評価するが軸には置けない。


オニャンコポン(牡3)菅原明良(56)

【短評】前走のホープフルSでは高評価したのだが11着と惨敗。自分のレースはできたと思うし、相手が強かったと受け入れるしかない。今回も条件は合っているので相手次第ではあるが、当然前走よりは勝負になる。引き続き狙いたい。


トーセンヴァンノ(牡3)山田敬士(56)

【短評】本馬の馬柱から目立つのは札幌2歳S3着の実績だが、ここは単純に相手が弱かったと見るべきで1、2着馬とは明らかに力の差があった。前に行ってバテてきた馬を後方から差しただけのような競馬。その後は目立つ走りは無く、前走は年明け初日の1/5のジュニアCだった。中10日という強行ローテになるので出てくるのか疑問だが、もし出てきたら近年の常識的に買えるわけがない。


ヴェローナシチー(牡3)団野大成(56)

【短評】7月の新馬戦は3着に敗れるも4着以下は突き放した。2着馬はグランディアだしまずまずの内容だった。そこから5ヶ月半ぶりの前走では阪神の内回り2000mを長く良い脚を使い3着以下を突き放す勝利。最後まで食らいつかれた2着馬は超高額馬で有名なショウナンアデイヴ。新馬戦から大人びたレースセンスで折り合いも問題なさそう。中山コースも合っていそうで、差しが決まりやすくなっている今の馬場も味方しそうだ。勝負の東上とみていいだろう。


ヴェールランス(牡3)藤岡佑介(56)

【短評】新馬戦は終始掛かり通しだったが好位から直線で抜け出すと後続を寄せ付けない横綱相撲。2着のテンダンスは後の東スポ杯の3着馬。前走のエリカ賞ではサトノヘリオスに負けはしたが、新馬戦より折り合いはついたし、2歳戦としては流れたペースを4番手追走で上がり2位のタイムで好走した。内容的には勝ちに等しいもので、母は桜花賞ジュエラー、父はキタサンブラック。大舞台で輝ける血統だけに何としても賞金加算をして本番に駒を進めたい。久しぶりに伝統の縦縞の勝負服からクラシック候補が現れるか。

 

 

オディロン(牡3)大野拓弥(56)

【短評】新馬戦は勝ち馬から4.2秒の大差を付けられ6着に大敗。矛先をダートに替えて次走で初勝利。前走もダートに出走。門別で行われたJBC2歳優駿で4着だった。直線の入口では1度先頭に立つ見せ場は作ったものの最後は力尽きた。父がキタサンブラックで母父がピヴォタルなら生粋のダート馬では無く、適正としては長めの芝だろう。血統的には無視できないが芝で結果を出せていない馬をクラシックに直結する重賞では正直買いにくい。


サンストックトン(牡3)松岡正海(56)

【短評】勝ち上がりまでに3戦を要したが、ここまで連対率は100%と堅実。札幌2000m→中山2000m→東京1800mと条件替わりでも好走してきた。敗れた2戦は共に先団に付け直線で抜け出すも強い1頭に差されるという内容。3着以下は離しているだけに能力は充分。勝ち上がった前走では位置取りを中団まで下げたが、上がり最速で差し切る内容に対応できた。レース内容に幅が出たのは魅力的だし、母父キングカメハメハで父がマンデラの仔ワールドエースなら今回の条件にも合いそうだ。新馬戦で先着されたホウオウプレミアも出てくるが、力を付けた今、そう簡単には負けないだろうし、血統的にはこちらの方が上か。


タイセイディバイン(牡3)松若風馬(56)

【短評】こちらは勝ち上がりまでに5戦を要した。距離は今まで通り2ターンの中距離が合っているのだろうから今回は合っているだろう。ただ前走は松若騎手の好騎乗の賜物。スローペースの単騎逃げ、自身は楽をして4角までに後続に脚を使わせ、ラストは後続に脚は残っていない。そんなレース内容。全てが上手くいった感が強く重賞で同じことができる可能性は極めて低い。敗れた4戦も好走はしているが、先着してきたメンバーのレベルは低く全く評価できない。血統は父ルーラーシップ×母系ロンドンブリッジなのでキセキと近い血統構成だが、それだけでは買い材料にはならない。


テラフォーミング(牡3)石川裕紀人(56)

【短評】新馬勝ちの内容は非常に良く、差を詰めてきた2着馬のチェルノボーグはどこまでいっても差し切れないような粘りが本馬にはあった。しかし、続く前走の東スポ杯では外枠という不利は多少あったかもしれないが、それにしても負け過ぎた。目に見える範囲では特に言い訳も見当たらない。そうなると新馬戦は単純にレベルが低かったと見るべきか。血統表をみるとエピファネイアシンボリクリスエスシーザリオスペシャルウィークルーラーシップキングカメハメハエアグルーヴダンスインザダークと日本の血統を凝縮したような本馬ではあるが、印を回すまではいかない。


テンダンス(牡3)和田竜二(56)

【短評】東スポ杯の3着馬で、ここでは実績上位となるが、正直東スポ杯で評価できるのは勝ったイクイノックスと展開に泣いたダンテスヴューのみで他は重賞級とは言いにくい。カデナの半弟でも父がジャスタウェイならレッドベルアーム同様マイルの方が適正がありそうで、2ターンとなる今回はパフォーマンスを落としかねない。新馬戦で敗れたヴェールランスとの再戦となるが今回は部が悪く、思い切って消してみてもいいかもしれない。

 

 

トゥーサン(牝3)三浦皇成(54)

【短評】登録馬で唯一の牝馬、紅一点の本馬だが、1戦1勝馬では評価が難しい。新馬戦は中京の2000mで今回と同距離なのは評価できるが、雨が降る中の重馬場で、1000m通過67.1秒、勝ちタイム2分8秒6では何とも言えない。不利な展開でも上がり最速で差してきた2着馬インプレスが1番強い内容。そのインプレスは次走で難なく勝ち上がったが、前走のエリカ賞で良いところなくあっさりシンガリ負け。同じく新馬戦の4着馬モズタンジロウも次走で勝ち上がったが、その後エリカ賞で9着に惨敗した。その比較から本馬は道悪は苦にしない馬だが重賞レベルでは無いと判断せざるを得ない。


ニシノムネヲウツ(牡3)内田博幸(56)

【短評】勝ち上がるまでの3戦はいずれも5分以上のスタートから先団に取り付き粘り込む内容。先着を許した相手も先着してきた相手もそこそこのメンツなので能力自体は高いと思う。ただこの3戦は内枠でマイル〜1800mのワンターンの競馬。母父ダイワメジャーの影響かスピードが勝っており距離への対応に一抹の不安がある。父がドゥラメンテなのでサンデー3×3の強めのクロスも気になる。内枠を引くことが絶対条件だが、メンバーレベル的にもここでは厳しいか。


ハナキリ(牡3)未定(56)

【短評】デビューからずっとダートを使い、少頭数のダート1800mで勝ち上がり、前走の1勝クラスでは9着と惨敗。血統は非サンデー系で、父タピット×母デピュティミニスター系なら完全なダート馬。陣営が芝もこなせるよと思っているのかもしれないが、仮に芝で結果が出ていようが、この血統を芝の重賞では買えない。


フジマサフリーダム(牡3)丹内祐次(56)

【短評】福島2000mの新馬を勝ち1戦1勝の本馬。しかしこの新馬戦は全く評価できない。スローペースを前目で運び、内から抜けただけ。1キロ軽かったとはいえ2着馬のロジハービンの方が内容は上か。3着以下の馬はその後揃って惨敗が続いている。メンバーレベル的にもかなり低い1戦だった。血統的には父ディープインパクト×母ゴーンウエスト系なので総合的に上位の血統構成なのだが、福島から中山替わりではガラリ一変とはいかないだろう。静観が妥当か。


ホウオウプレミア(牡3)岩田康誠(56)

【短評】新馬戦では今回高評価している1頭のサンストックトンを破っての新馬勝ち。前走となる次走、百日草特別ではオニャンコポンに僅かに届かなかったが、位置取りの差もあり仕方ない。それでも上がり最速の脚を使えているし、負けて強しの評価でいいだろう。父ロードカナロア×母アドマイヤテンバなので血統の奥行も充分。将来的にはマイラーだろうが今回も充分に通用する。脚が短くピッチ走法なので、前走よりは今回の方が条件的に絶対良いし、賞金加算できれば本番の皐月賞でも面白い。

 

 

ルークスヘリオス(牡3)永野猛蔵(56)

【短評】新馬戦は中山2000mで10着と惨敗したが、馬がまだレースを分かっていない感じだった。それでも最後は差を詰めてきてるし内容は悪くない。次走では新馬戦とは真逆で先行した。最後の直線では一瞬おっと思わせる展開だったが長い長い東京の直線。最後は力尽きて5着敗退も内容は良くなっていた。前走となる次走では再び中山2000mに出走。初のない高内容で勝ち上がった。しかしメンバーレベルは高くなく、血統的に渋った馬場が合ったのもある。3戦全てで減量騎手を乗せてきてる点も評価できないし、今回は重賞なので猛蔵騎手継続も減量の恩恵はない。無印で仕方ないだろう。


ロジハービン(牡3)戸崎圭太(56)

【短評】新馬戦で負けた馬はフジマサフリーダムでメンバーレベルの低い1戦だったことは確か。前走となる次走では今回と同舞台の中山2000mでしっかり勝ち上がれたのは評価しなくてはならない。直線で前が少し詰まるものの、外に出して追い出してからの伸びは他馬を1枚も2枚も上回っていた。戸崎が続けて乗ってくれるのも心強いし、父ハービンジャー×祖母マイケイティーズという血統面からも大物の予感も充分。軸とはいかなくても重めの印は必須か。

 

第62回京成杯(GⅢ)は1/16(日)に中山競馬場(芝2000m)で行われます。当日までしっかり予想をして悔いのない馬券を買いましょう。