アルゼンチン共和国杯(GⅡ)2022年 出走予定馬短評!予想!血統&適性重視!
アルゼンチン共和国杯(GⅡ)
2022.11.6(日)
東京競馬場 芝2500m
《予想ファクター》
⭐︎ハンデ戦
⭐︎GⅠ連続開催中の谷間の週
⭐︎東京芝2500mという特殊な距離
《出走予定馬》
アフリカンゴールド(騸7)国分恭介(57.0)
【短評】前走の京都大賞典では12着。
出ムチを入れてまで先手を主張したがハナを奪うまではいかず、3番手追走。4角では外を回したが最後の直線では力尽き馬群に沈んだ。
敗因は前半での消耗が大きかった点に尽きる。マイペースでの単騎逃げができないのであれば逃げに拘る必要は無い。
今回はキングオブドラゴンとブレークアップ辺りが前に行きそうだが、何が何でもというタイプではないので、枠の並びや発馬次第では今回は楽に逃れるかもしれない。
馬場が渋った方が理想ではあるが、3年前のこのレースの3着馬なら乗り方一つで馬券になる可能性は十分。必ず押さえておきたいと思う。
大阪杯時の短評はこちら↓
大阪杯(GⅠ)2022年 出走予定馬短評!予想!血統&適正重視! - 黒鹿毛桜Blog
カントル(牡6)岩田望来(54.0)
【短評】前走、1年1ヶ月ぶりの出走となった準オープンの佐渡Sを快勝しオープン入り果たした本馬。
ダービー馬ワグネリアンの全弟なら昇級戦でも侮れないだろう。
重賞は3歳時に弥生賞に出走し、5着の実績がある。元々高い能力は示していた。
ここまでの実績からベストの距離は2000m前後だと思うので、多少の距離不安はあるが、そこに関しては目を瞑るしか無い。逆に東京実績は豊富なのでコース適性はある。重い印を打つかは微妙ではあるが、買い目には必須と判断する。
キラーアビリティ(牡3)C.デムーロ(55.0)
【短評】前走の日本ダービーでは6着と力は示した本馬。
印象は薄くなってしまったが、れっきとしたGⅠ馬で、そのホープフルSでは本命にまでした馬だ。
ホープフルS時の短評はこちら↓
ホープフルS(GⅠ)2021年 出走予定馬短評! - 黒鹿毛桜Blog
今回が古馬との初対戦となるので、力差はやってみないとわからないのが正直なところだが、実績は一枚上。
ただ、ダービーのレースを見る限り、上位馬との力差は明らかで、実績的に東京の2500mがベストとは言い難い。
恐らく人気の一角となりそうなだけに、馬券妙味も少なく、重い印を打つには大きなリスクが生じる。
全くいらないとまでは言えないが、今回に関してはある程度軽視したほうが良さそうで、馬券的には押さえまでが妥当か。
キングオブドラゴン(牡5)坂井瑠星(54.0)
【短評】前走の京都大賞典では8着。
高評価した前々走のオールカマーでは10着。
オールカマー時の短評はこちら↓
オールカマー(GⅡ)2022年 出走予定馬短評!予想!血統&適性重視! - 黒鹿毛桜Blog
ほぼベスト条件と思われたオールカマーで好走できないのであれば、単純に力負けだった事を認めなければならない。
休み明けの分、反応が鈍かったこともあるが、先に行ったバビットすら交わせないのはいただけない。
前走の京都大賞典では幾らか良い競馬が出来たが、ここも力負け。現状重賞では厳しく、ハンデ戦とはいえ条件の合わない今回は正直手が出ない。
コトブキテティス(牝5)永野猛蔵(51.0)
【短評】前走の新潟牝馬Sでは4着。
稍重の馬場の中、ほぼ最後方からのレースで最後は脚を余しての4着。新潟コースとはいえ2200mは内回り。短い直線が本馬にとっては不運だった。
2走前の新潟記念では17着と惨敗を喫したが、短評でも触れたように、今回のアルゼンチン共和国杯がベスト条件。それだけに無視するわけにはいかない。
新潟記念時の短評はこちら↓
新潟記念(GⅢ)2022年 出走予定馬短評!予想!血統&適性重視! - 黒鹿毛桜Blog
それでもやはり実力はまだまだ格下。大きく狙うまではいかないものの、馬券は押さえたい。ベスト条件で格上馬相手にどこまで通用するか。試金石の一戦だ。
ダンディズム(騸6)富田暁(54.0)
【短評】前走の目黒記念では7着。
これが本馬の重賞初挑戦となったが、7着とはいえ勝ち馬との差は僅か0.3秒差。後方待機から直線で脚を伸ばし上がり3位の末脚で追い込んできた。
馬群の間を抜けてきたので、何度かスムーズさを欠いたのも事実。スムーズだったら上位との差が縮まっていたのは明白で、更に際どかったはず。
前走からの間隔は空いたが、調整は万全で時計も出ている。
斤量も前走と同斤の54キロなら期待できる。軸にして勝負したくなるほどの魅力があり、高評価は間違いない。重い印が必要だ。
テーオーロイヤル(牡4)菱田裕二(57.5)
【短評】前走のオールカマーでは5着。
オールカマー時の短評はこちら↓
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オールカマー時の短評でも触れたが元々はダイヤモンドSを勝つような馬。前走の距離はやはり少し短かっただろう。
それでも自身の力は出せたし、休み明けを叩いて状態は上がっているはず。
今回はダイヤモンドSと同じ東京コースで、距離も2500mに距離延長となる。
オールカマーよりは条件が好転する事は間違いないし、前走で賞金加算ができなかったので、次走がJCにしろ有馬記念にしろ賞金加算が絶対条件。
今回ここに出てきた事に陣営の本気度が伺える。間違いなく本命候補だ。
ディアマンミノル(牡5)荻野極(55.0)
【短評】前走の京都大賞典では10着。
期待していた前々走の新潟記念でも13着と惨敗した。
新潟記念時の短評はこちら↓
新潟記念(GⅢ)2022年 出走予定馬短評!予想!血統&適性重視! - 黒鹿毛桜Blog
新潟記念では馬場の悪い内を空けて走る馬が多い中、大外を回したのが痛かったし、やはり距離が短く、スピードに付いていけなかった印象だった。
前走の京都大賞典では、あの位置取りでは届かない。相手も強かった。
今回は目黒記念4着の舞台。巻き返しは必至だ。東京の馬場も幾らか外差し有利にもなってきているし、近走の成績不振からも配当は美味しい。
展開や馬場状態に注文は付くが、どちらにせよ馬券には必要だ。
ハーツイストワール(牡6)武豊(55.0)
【短評】前走の札幌日経OPを優勝し、初のオープンクラスでの勝利を飾った本馬。
前々走の天皇賞春の16着惨敗は、流石に敷居が高く、一旦度外視で良いだろう。
デビューから全16戦の内、掲示板を外したのは僅か2回と超堅実な成績を残してきた実力馬だけに、ここでいきなり初重賞制覇を飾っても不思議ではない。
東京コースの実績も豊富で、距離も2400m〜2600mで実績を残してきた。今回の条件はベストだろう。
あとは実績馬との力差のみだが、本馬のコース、距離の適性と堅実な走りから十分通用すると結論づける。
もし今回、結果を残したら次からはオッズが美味しくなくなるので先物買いで本命級の評価をしても面白いかもしれない。
ヒートオンビート(牡5)戸崎圭太(57.0)
【短評】前走の新潟記念では5着。
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新潟記念(GⅢ)2022年 出走予定馬短評!予想!血統&適性重視! - 黒鹿毛桜Blog
サマー2000シリーズ優勝に向けて本気で挑んだはずだったが夢は叶わなかった。
結果的に内枠が災いし、道中は馬場の悪い内側を通らざるを得なかった事と、勝ちに行った分、早め早めの競馬が裏目に出たと言ったところか。
この敗戦が決して評価を下げることには結びつかないし、改めて再び評価したい。
距離の適性は2000m以上なら長距離戦でも力が出せるし、競馬場の得意不得意も無い。昨年の目黒記念でも好走しているので今回の条件は全く問題無い。
前走のようにシリーズ優勝という余計な事を考えなくていい分、ゆっくり構えていけるのはプラス。
軸にしてもいいくらいの馬だが、あとは好み。いずれにせよ高評価に変わりはない。
ブレークアップ(牡4)田辺裕信(54.0)
【短評】前走の六社Sで条件戦をクリアしオープン入りを果たした本馬。
ここまで全て2000m以上のレースを使っていて、近走は2200m〜2500mの距離を主としている。それだけに今回の条件が合わないわけがないし、むしろベストと言える。
ただ、前走はスローの流れを3番手で追走し、楽に抜け出してきてのもの。レースレベルを高く評価できるものでは無い。2走前にはヴェラアズールにあっさり交わされているだけに、いきなり重賞で勝負になるかと言うと疑問符は付く。
それでも準オープンレベルでは能力が抜けていたのも事実。斤量54キロで条件が合うのであれば押さえてはおきたいが、父ノヴェリスト×母非サンデーの血統背景からも厳しい戦いになる事は間違いなさそうだ。
プレシャスブルー(牡8)津村明秀(54.0)
【短評】前走のオクトーバーSでは7着惨敗。
ベスト条件と評した前々走の新潟記念でも10着と惨敗。
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新潟記念(GⅢ)2022年 出走予定馬短評!予想!血統&適性重視! - 黒鹿毛桜Blog
細かい敗因を挙げればいくつかあるのだろうが、単純に能力が足りないと大雑把に判断していいだろう。
それでも人気以上には走れているし、馬自身は頑張っている。それでも今回は明らかに距離が長いし、これがプラスに働くとも思えない。
年齢的にもそろそろ引退だろうし、もう伸び代は期待しにくい。バッサリでいいだろう。
ボスジラ(牡6)C.ルメール(56.5)
【短評】前走の丹頂Sを優勝。2600m以上の長距離戦を得意とする近年では珍しい生粋のステイヤー。
それでも未だ重賞では掲示板すら無く、昨年のアルゼンチン共和国杯ではシンガリ負け。前走で勝っているとはいえ、簡単に手を出すわけにはいかない。
母ミスパスカリにディープインパクトという血統で、マウントロブソンやポポカテペトルの全弟にあたる。それだけに長距離戦が得意なのも頷けるが、実績的には洋芝巧者と言えるので、ある程度スピードが必要な今回は厳しいだろう。
道悪で時計のかかるような馬場になれば浮上の可能性もあるが基本的には消しでいい。
マイネルファンロン(牡7)M.デムーロ(56.0)
【短評】前走の京都大賞典では14着。
明確な敗因は分からないが、休み明けと位置取りが後過ぎた事が考えられる。
それでも今年のAJCC2着後からは天皇賞春6着、宝塚記念5着とハイレベルなGⅠで好走しており、昨年には新潟記念も優勝している。
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アメリカジョッキークラブカップ(AJCC)(GⅡ)2022年 出走予定馬短評!予想!血統&適正重視! - 黒鹿毛桜Blog
それでいて斤量56キロは楽で、ベストの距離よりは少し長いが、どんな条件でも走れる馬だけに馬券に入れないのはリスクが高い。
馬券の式別や買い方によるが、バッサリ切っていいほどの馬では無い。
ユーキャンスマイル(牡7)石橋脩(57.0)
【短評】前走、新潟記念の2着馬。
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2着とはいえ、9番人気という人気を考えれば、やはりここでは能力が上位だった事が証明された。
G Iでも何度も好走してきた本馬の能力に衰えを感じつつも、信じて馬券を買った人の勝ちで、実際まだまだやれるところを見せてくれた。
今回は前走以上に距離はベストに近いし、一昨年は4着ながらも1番人気に支持された好舞台。前走の好走で人気にはなってしまうが、再び高評価は必至で、頭まで考えられる。
新潟記念では馬場の良い大外を最後方から差してきた競馬で、馬場に恵まれた事は確かだが他の上位馬を物差しにすれば物凄く強い内容なのは言うまでもない。本命級の評価でいいだろう。
ラストドラフト(牡6)三浦皇成(56.0)
【短評】前走のオクトーバーSでは2着と惜敗。
58キロを背負っての結果なので内容は悪くない。
今回は一昨年2着になった舞台で、条件的に合ってはいるし、本馬を嫌う要素はかなり少ないのだが、個人的にはAJCCや京成杯で好走した中山競馬場の中距離に最も適性があると考えている。
その一昨年のアルゼンチン共和国杯では内枠スタートから経済コースを通り、直線ではスムーズに馬場の良い外に持ち出してという完璧な騎乗。
何か一つでも間違えていれば、2着はおろか掲示板すら無かったと思えるだけに今回は少し疑ってかかりたい。
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アメリカジョッキークラブカップ(AJCC)(GⅡ)2022年 出走予定馬短評!予想!血統&適正重視! - 黒鹿毛桜Blog
レッドサイオン(騸6)石川裕紀人(53.0)
【短評】前走のオクトーバーSでは14着。
オープン入り後、障害レースも含めて前走までの16戦で掲示板に載ったのは僅か1度のみ。
何度か重賞にも挑戦したが結果はさっぱり。結果を出せていないので、どんな条件が適性なのかすらわからない状態だが、今回は明らかに距離が長いだろう。
もちろん相手も格上で、本馬が上位に食い込むのは余りにも無謀。どう考えても買える要素が見当たらないので、バッサリ消しで問題なさそうだ。
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レインカルナティオ(牡5)菅原明良(54.0)
【短評】前走のムーンライトハンデを優勝し、オープン入り。今回が初の重賞挑戦となる本馬。
前走は勝ったとはいえ辛勝で、いきなり重賞で勝負になるほどのインパクトは無かった。
これまで好走してきたコースが中山、中京、函館とどちらかと言うと力のいるタフなコースが多く、距離も前走の2200mが最長距離。
辛くもオープン入りしたばかりの馬が、実績も無く、適性も薄そうなコースで、しかも未知の距離の重賞というレベルの高いレースで馬券内に来れる程甘くは無い。
もしここで実績馬達を一蹴するような事があったとしても、それはそれ。買うリスクの方がよっぽど高い。
第60回アルゼンチン共和国杯(GⅡ)は11/6(日)に東京競馬場(芝2500m)で行われます。当日までしっかり予想をして悔いのない馬券を買いましょう。
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