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共同通信杯(GⅢ)2022年 出走予定馬短評!予想!血統&適正重視!

共同通信杯(GⅢ)

2022.2.13(日)

東京競馬場 芝1800m

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《出走予定馬》

アケルナルスター(牡3)柴田大知(56.0)

【短評】前走のホープフルSでは7着。着順だけ見れば惨敗だが、最後方から上がり1位の末脚は光るものがあった。

ホープフルS時の短評はこちら↓

ホープフルS(GⅠ)2021年 出走予定馬短評! - 黒鹿毛桜Blog

 どうしても後方からの競馬になってしまうので、展開やトラックバイアスに左右されやすいが、前走の中山より直線が長くなる東京替わりは大歓迎。スムーズに外に出せれば必ず伸びてくる。展開次第では頭まで考えていいくらいの馬。重い印は必須だ。


アサヒ(牡3)田辺裕信(56.0)

【短評】前走、東スポ杯2歳Sの2着馬。先着を許したのはクラシック最有力候補のイクイノックスなので仕方ない。シンザン記念3着馬レッドベルアーム、きさらぎ賞2着馬ダンテスヴューには先着していることから本馬の実力は重賞級と簡単に判断できる。内枠から5分のスタートを切ると道中は中団インコースを追走。直線で外に進路を取ると、レッドベルアームを一瞬で置き去りにし、イクイノックスとの追い比べ。イクイノックスには力の差を見せつけられたが2着を確保。フロックではなく、普通に強い内容だった。今回は東スポ杯2歳Sと同条件。全4戦全てで上がり2位以内の末脚を使えているし、東京1800mは3度経験済み。連対率100%。祖母はウインドインハーヘアで本馬はディープインパクトの甥っ子にあたる良血馬。父がカレンブラックヒルで距離延長は良くなさそうなので本番よりも今回が狙い目。時計のかかる馬場になれば尚更期待できる。軸にしてもいいくらいの馬だろう。

 

アバンチュリエ(牡3)横山武史(56.0)

【短評】3走前の新馬戦では後のシンザン記念2着馬ソリタリオをあっさり交わす圧勝。ゲートの出が悪く後方からの競馬となったが力の差を見せつけた一戦だった。続くベゴニア賞でも出遅れ。後方から脚を伸ばすも3着が精一杯。前走のジュニアCでも再び出遅れ。直線の短い中山では致命的で、差を詰めるものの4着まで。3戦全てで上がり最速の脚を使ってはいるものの、ゲートが滅法苦手で必ず出遅れる。この癖が治らないのであれば直線は長い方が絶対に良いので、今回東京コースに戻るのはプラスだろう。ここまでの3走全てでマイル戦を使ってきているが、出遅れた後も後方追走となることから、距離延長も良い方に向く可能性はあるが血統はマイル。父モーリス×母父ディープインパクト。今回の結果次第ではマイル路線に戻すかもしれない。現状ではクラシックを目指すレベルの重賞では少し足りず、馬券になるとは考えにくい。良くて掲示板か。


エイシンシュトルム(牡3)未定(56.0)

【短評】門別デビューで7戦3勝。もちろん全てがダートで今回が初の芝挑戦。父エイシンヒカリ自身は完全な芝血統であったが、産駒はダートも走っているので、母父タピットの本馬がダートで結果を残してきたのは納得できる。あくまでも格下と言えるレベルで戦ってきた馬が、初の中央参戦で初の芝では常識的に買えないのは明らか。来たら事故と思って自信満々で切っていいだろう。


サンストックトン(牡3)松岡正海(56.0)

【短評】前走の京成杯では高評価をした1頭であったが結果は7着。敗因は外枠が仇となり位置取りが一列後ろになってしまったこと。中山なので先団に付けてほしかったが上手くいかず、結果的には後方からの大外を回す大味な競馬。あれで差し切ったら化け物で、着順ほど負けてはいない印象だ。

京成杯時の短評はこちら↓

京成杯(GⅢ)2022年 出走予定馬短評!予想!血統&適正重視! - 黒鹿毛桜Blog

 今回は東京コース替わりとなるが、前走同様後ろからの競馬になるなら直線の長いこちらの方がいいのだろうが、血統的にはやはり中山の方に適正が有りそうで前走ほど強気にはなれない。ただ、力は認めているので押さえてはおく。


ジオグリフ(牡3)C.ルメール(57.0)

【短評】前走の朝日杯FSでは5着。初のワンターンのマイル戦がGⅠでは流石に厳しかった。コマンドラインとの使い分けで朝日杯FSを使ったのだろうが、今後は2頭共に同じ皐月賞を目指す。本番はコマンドラインよりもこちらに部ありそうなだけに、今回は結果よりも内容重視。斤量も他馬より1キロ重く、何が何でも勝たなければならない立場ではないので、セーフティーな競馬でどこまでやれるかと言ったところ。朝日杯FSでは外枠と休み明けが響き後方追走となってしまったが、直線では大外ぶん回しでも上がり最速の末脚爆発。能力が世代トップクラスなのは明らかで今回も馬券には必要不可欠。東京コースは新馬戦でアサヒを破って勝利している舞台。合わないわけがないだろう。頭固定の軸となると自信は無いが3連複や馬連の軸には持ってこいの馬だ。


ジュンブロッサム(牡3)武豊(56.0)

【短評】新馬戦はほぼ完璧なレースで2着。しかし勝ったデリカテスはその後東スポ杯2歳S11着、1勝クラス9着と結果が出ていない。また3着以下の馬14頭もその後芝で勝ち上がった馬は1頭もいない。前走の未勝利戦では勝ち切ったが、いきなり重賞で通用するようなパフォーマンスではなかった。血統は父ワールドエース×母父クロフネで祖母がゴールドティアラ。ダートの牝系にマンデラといった背景からも今回の条件には疑問符が付く。人気が無いだけに買い要素を探してはみたが、正直見当たらないのが本音だ。


セイウンプラチナ(牡3)未定(56.0)

【短評】デビュー9戦目でようやく勝ち上がった本馬。前走の若竹賞では8着。馬柱をチラッと見ただけでも消せるような馬。勝ち上がったレースは中山1800mで内枠からスローペースで逃げて、何とか後続を振り切った内容。これを重賞の東京1800mで再現することはかなり厳しい。父ミッキーアイルなので明らかに適正はマイル以下。誤魔化しの効きにくい今回のコースでは出番はなさそうだ。


ダノンスコーピオン(牡3)川田将雅(56.0)

【短評】前走、朝日杯FSの3着馬。2走前の萩SではホープフルSの勝ち馬キラーアビリティを差し切って勝っている世代トップクラスの本馬。朝日杯FSでは敗れてしまったものの、1、2着馬はかなり強かっただけに仕方がない。父ロードカナロア×母サドラーズウェルズ系の血統で、距離は持って2000mまで。ベストはマイルといった感じか。ここまで阪神でしか走っていない為何とも言えないが、東京コース替わりで大きくパフォーマンスを落とすとは思えず、人気でも逆らいにくい。ただ、同じ1800mでもコーナーが少ない分、萩Sよりはキツい競馬になる可能性もあり、そうなると距離適正的に一抹の不安はある。能力や素質は認めつつ、無印にはできないが、一度疑ってみるならここしかないか。

 


ダノンベルーガ(牡3)松山弘平(56.0)

【短評】1戦1勝とはいえ、新馬戦のパフォーマンスは可能性を感じる内容だった。東京の2000mを経験できているのも強み。メンバーレベルは正直分からないが、どちらにせよ本馬のパフォーマンスは圧巻。ノーザンFが購入したアメリカの輸入牝馬ハーツクライを付けて産まれた本馬。セレクトセール当歳で1億6000万円でダノックスが落札。預託厩舎は関東の名門堀厩舎。安易な考えかもしれないが、これだけの背景を持っており、新馬戦であのパフォーマンスなら評価しないわけにはいかない。1戦1勝馬を軸にすることはないが、今後は今回以上のオッズでは買えなくなってしまうかもしれないので、相手筆頭クラスの評価をしても面白い。


ビーアストニッシド(牡3)岩田康誠(56.0)

【短評】前走のシンザン記念では4着。

シンザン記念時の短評はこちら↓

シンザン記念(GⅢ)2022年 出走予定馬短評!予想!血統&適正重視! - 黒鹿毛桜Blog

 最内枠スタートから中団のインコースを追走。直線ではインで狭くなるものの粘り強く伸びてきた。追い出しまでに多少の不利はあったものの、結果的には終始インコースを通れたのがプラスに働いた印象。距離的には今回も射程内ではあるが、東京の1800mは内枠が必須で、全てが上手くいってどうかといったところ。結局のところ父はダート適正の方が強いだろうし、買うなら押さえが妥当で買い目次第ではバッサリも考えられる。


フジマサフリーダム(牡3)未定(56.0)

【短評】前走の京成杯では9着。前回の短評通り現状ではまだ力が足りていない。重賞では特に厳しい。

京成杯時の短評はこちら↓

京成杯(GⅢ)2022年 出走予定馬短評!予想!血統&適正重視! - 黒鹿毛桜Blog

 しかし今回は東京コース。脚質的には小回りが良いのかもしれないが血統的には合っても不思議はない。相手関係次第では条件的に合ってると思うが、今回も相手が強く静観が妥当だ。


プレサージュリフト(牝3)未定(54.0)

【短評】ダノンベルーガ同様1戦1勝の馬だが、こちらは紅一点の牝馬。東京のマイル戦を勝ち上がってこちらに登録してきた。その勝ち上がった新馬戦は大外枠スタートから出遅れて、最後方まで下がってしまったが徐々にポジションを上げると4角では中団後方の位置取り。直線では大外から上がり最速の脚を使い圧勝。この新馬戦の内容を見ただけで重賞級と言っても過言ではない。父ハービンジャー×母父ディープインパクトで1つ上の半姉にはオールアットワンスがいる血統。2000mくらいまではこなせそうだが、ベストはマイルか。クイーンCが本線かもしれないが、ノーザンF直系のサンデーRが牝馬の本馬をここで使うなら、賞金の足りているジオグリフよりも狙いたくなる。


メイショウラナキラ(牡3)未定(56.0)

【短評】阪神2000mの新馬戦を快勝後、前走となる若駒Sで3着。その若駒Sでは勝ち馬リューベック、2着馬リアドには敵わなかったが、前有利な展開を少頭数とはいえ終始外の位置での競馬。着差ほど負けてはいなく評価できる内容。父ドゥラメンテ×母父パントレセレブルなので適正は中距離か。前走だけ見れば頭は厳しいかもしれないが、充分通用する力はあると思うし、後は展開などが噛み合えば馬券圏内もある。素質馬揃いの1戦だけに押さえまでの評価とはなるが、個人的な評価は高い。


レッドモンレーヴ(牡3)戸崎圭太(56.0)

【短評】良血ラストグルーヴの仔で、ここまで兄姉全てが勝ち上がり。重賞実績馬ランフォザローゼスやレッドルレーヴを上に持つ本馬。父はこの母と相性の良いキングマンボ系の現最高種牡馬と言えるロードカナロア。兄姉の父はキングカメハメハだったので、ロードカナロアに替わった本馬の適正は多少なりマイルに寄る。しかしここまでの2戦は2000m→1800mを使っている。新馬戦は少頭数で逃げ、展開も向いた中でシェルビーズアイに差されたのは正直いただけない。あの競馬で負けるとなると正直疑問符が付く。続く前走となる未勝利戦ではあっさりと勝ち上がったものの、重賞で勝負になるかと言うと少し厳しいか。血統が血統なだけに押さえはするが、自信を持って推奨はできない。

 

第56回共同通信杯(GⅢ)は2/13(日)に東京競馬場(芝1800m)で行われます。当日までしっかり予想をして悔いのない馬券を買いましょう。

 

 

ホープフルSの短評はこちら↓

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京成杯の短評はこちら↓

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シンザン記念の短評はこちら↓

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