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マーメイドS(GⅢ)2022年 出走予定馬短評!予想!血統&適性重視!

マーメイドS(GⅢ)

2022.6.19(日)

阪神競馬場 芝2000m

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《出走予定馬》

アイコンテーラー(牝4)亀田温心(53.0)

【短評】前走の新潟大賞典では1番人気に支持された本馬。重賞どころか、オープン勝ちも無い本馬にこれほどの支持が集まったのは本馬の全4勝全てが新潟競馬場でのものという事。新潟巧者と言って差し支えない好成績を挙げている為、人気になったのだろうが結果は9着。

 もちろん新潟が得意なのは認めなければならないが、その得意舞台で負けたのなら今回改めてというのは酷な話。血統的にも実績的にも距離自体は適性内だが、新潟と阪神内回りでは条件が違いすぎる。ハンデは手頃だが近走はずっとこの程度の斤量の為、ガラリ一変は期待できない。押さえるどころかバッサリでもいい。

 

 

ウインマイティー(牝5)和田竜二(54.0)

【短評】実績的にはオークスの3着が輝かしい本馬だが、その後は結果が出ていない。重賞戦線では苦しかった為、休養明けの今年2戦はリステッド競走に出走。しかし結果は出なかった。

 牝馬としては十分なスタミナがある分、距離はもっと長くてもいいくらいだが、脚質的な魅力はある。前走同様スンナリ逃げれれば開幕週の馬場を味方にアッと言わせられる場面もありそうだ。血統的に一雨有れば尚良い。

 

 

ヴェルトハイム(牝4)西村敦也(51.0)

【短評】未だ3勝クラスの条件馬の身で重賞に挑戦してきた本馬。もちろん魅力的な部分は斤量51キロという点に尽きる。

 他馬と比べ、実績も実力も落ちるのは明白ではあるが、阪神2000mという舞台の経験は豊富。得意舞台で格上挑戦できる点は微かな期待を持たせてくれる。

 過去の戦績から脚質は中団待機で差してくるというもの。速い上がりも使えるので好走が目立つが、これが今回の相手に通用するかと言うと正直厳しい。

 父ロードカナロア×母父シロッコで、中距離で実績を残せているのだから母の血が色濃く出たのだろう。ただ、血統的に高速馬場は向いてないので、このメンバー相手に馬券に絡むには一雨欲しいところ。良馬場では狙いにくいので雨が降ったら押さえようか程度の評価で良い。

 

 

キムケンドリーム(牝5)小沢大仁(52.0)

【短評】前走の東北Sで条件戦をクリア。今回初の重賞挑戦となるが、前走はダート戦だった。

 本馬の全4勝中3勝がダートで、芝で勝ったのは新馬戦の1度のみ。その後、芝を5戦連続で使うも結果が出ずにダートへ転向。転向後は、10戦3勝、馬券内6回と適性を示した。

 父オルフェーヴル×母父カーネギーという血統からはダートもこなせなくは無いが、ベストはタフな芝。ゴリゴリなダート血統ではないので、近走ダートでも侮れないが、開幕週のスピード馬場は正直合わない。雨降れば一考の余地はあるが、基本的にはいらない。

 

 

クラヴェル(牝5)北村友一(55.0)

【短評】昨年のマーメイドS2着馬で、その後エリザベス女王杯でも3着と好走した本馬。前走の日経新春杯では惨敗してしまったが、実績的には堂々と主役を張れる実力馬と言っていいだろう。

日経新春杯時の短評はこちら↓

日経新春杯(GⅡ)2022年 出走予定馬短評!予想!血統&適正重視! - 黒鹿毛桜Blog

 日経新春杯では毎レース同様、後方に下げる位置取りで末脚にかかる戦法。本馬が最も得意とするスタイルで特に大きな不利も無く8着に負けた。とは言え上位2頭のヨーホーレイクとステラヴェローチェが突き抜けただけで、3着馬とは0.5差。上がりは上位2頭に次ぐ3位タイなら全然負けていない。牡馬混合のGⅡと言う事と展開が向かなかったと言う事を理由にすれば度外視できる。

 今回は昨年2着の舞台で条件は問題ない。ただ、昨年は斤量51キロと有利だった分、今年は55キロ。エリザベス女王杯で56キロを背負ってるので、苦にはしないが他馬との差で足元を掬われる可能性は否定できない。重い印は必須だし、軸にしてもいい馬。どちらにせよ上位評価は揺るがない。

 

 

ゴルトベルク(牝5)萩野極(53.0)

【短評】本馬の母グルヴェイグは2012年のマーメイドSの覇者で、今回母仔制覇がかかる一戦。本馬は条件戦をクリアするまではほぼ安定した成績を上げていたが、オープン入りしてからは苦戦が続いている。

 これまでの実績や血統から今回の条件は決して悪くは無いが、前2走の走りから重賞で好走するかは疑問。特に2走前のディセンバーSでは最後の直線で内から寄られる不利があったとはいえ、前には届かない、後ろからは差されると言った内容。唯一拾える理由としてはやはり血統。母が勝っているレースで血の力が覚醒する事を期待したい。それでも馬券的には押さえまでが精一杯。

 

 

ステイブルアスク(牝4)藤岡康太(51.0)

【短評】芝で勝ち上がったものの、その後の2勝はダート戦でのもの。前走で久々の芝に挑戦したが結果は残せなかった。まだ3勝クラスの条件馬の身で、芝の実績が未勝利勝ちしかないのであれば、手が出せないのが普通の考え。

 もちろん51キロの斤量は有利だが、そんなに甘くないというのが正解か。

 父オルフェーヴル×母父タイキシャトルなら芝で走れてもいいのだが、現状はダートでオープン入りを目指すべき。ただ、ヴェルトハイムを買うのであればこちらだけ消すのは間違いで、どちらも買うかどちらも消すの2択だろう。

 

 

スルーセブンシーズ(牝4)秋山真一(52.0)

【短評】昨年はオークスと秋華賞に出走したが、結果は出なかった。紫苑S2着の実績はあるが、先着を許したファインルージュ以外は小粒な印象で正直胸を張れる実績とは言い難い。

 しかし、前走の湾岸Sでは3勝クラスとはいえ牡馬混合の中山2200mというタフな条件を後方から外々を回って上がり最速での3着。非常に褒められる内容だった。昨年までは430キロ程度の馬体重しかなかった馬だが、前走時には450キロを超えてきた。充実一途だ。

 今回の斤量52キロは有利だが、父ドリームジャーニーの良さを受け継いでいる分、スピード馬場に対応できるかが鍵。馬場が渋った方がベターであるので雨の助けがあれば重めの印で勝負したい。

 

 

ソフトフルート(牝5)川田将雅(54.0)

【短評】2走前の金鯱賞では10着と惨敗。メンバーレベルが高くても展開一つで何とかなると思っていたが流石に厳しかった。

金鯱賞時の短評はこちら↓

金鯱賞(GⅡ)2022年 出走予定馬短評!予想!血統&適正重視! - 黒鹿毛桜Blog

 最後方からほぼ直線だけの競馬。上がり3位タイの脚は使ったが、これは逃げきったジャックドールと同タイム。物理的に間に合わない。

 極端な脚質の馬なので、開幕週の馬場は分が悪い。余程前が流れないと厳しいので、昨年の同レースでは好位を取りにいく積極的な競馬を試した。しかしそれでは本馬の持ち味が出せずに1番人気に支持されたにも関わらず8着に惨敗。

 同じ過ちを繰り返さない為にも、今年は脚を溜めてくるはず。馬場や展開が合わなくても秋華賞3着、エリザベス女王杯4着という実績を残した末脚が炸裂すればここでは上位。

 

 

トウシンモンブラン(牝4)高倉稜(51.0)

【短評】未勝利戦脱出まで10戦を要した苦労人の本馬。ただ、勝ち上がってからは昇級戦の1勝クラスで2着→1着とあっさり通用してみせた。

 その後は秋華賞トライアルの紫苑Sで5着と、権利は取れなかったが存在感は見せることができた。

 ただ、この時は内枠スタートで、ロスなくラチ沿いを回って来れたのが大きく、力差は着順以上に感じた。枠順によっては2桁着順も十分考えられるだけに枠順に助けられたのは事実。

 それでも前走は8ヶ月の休み明けで2勝クラスをクリア。ゆくゆくはオープン入りもできそうで、血統的に距離も問題ない。しかし流石にここでは敷居が高く激走は期待できない。

 

 

ハギノリュクス(牝5)酒井学(52.0)

【短評】ここまでの全4勝を全てダートで挙げている本馬。デビューから4戦続けて芝を使っていたが結果が出ず、5戦目でダートに切り替えたところ大差の圧勝。それからずっとダートを使われてきたのだが、オープン昇格後2戦で結果が出なかった為、前走では久々に芝の福島牝馬Sに挑戦した。

 しかし結果は14着。全く出番無し。父ルーラーシップ×母父アグネスタキオンと血統は芝向きではあるものの、これまで実績的に全く買えない。自信を持って消していいだろう。

 

 

ホウオウエミーズ(牝5)松山弘平(53.0)

【短評】前走の福島牝馬Sでは6着。後方追走で直線では外からジリジリ伸びてきたという内容。頑張ってはいるが上位陣とは少し差があったように感じた。

 そんな本馬は昨年のマーメイドSで5着の実績がある。斤量に恵まれたとはいえ、直線での不利が無ければもっと際どく接戦だったはず。今年は斤量増となる分昨年より不利ではあるが、その分本馬も成長している。過大評価はできないが押さえておいた方が良さそうだ。

 

 

マリアエレーナ(牝4)坂井瑠星(55.0)

【短評】前走の京都記念では8着も、2走前の愛知杯ではタイム差無しの2着の実績がある。

 京都記念も負けたとはいえ、後ろから一気に来られたので着順は悪いが上位との差はそれほど無い。父クロフネの牝馬で母父がディープインパクトなら本来はスピード馬。稍重の馬場も堪えたはず。

 デビュー当初は後方からズドンの脚質だったが、今では前に行ける競馬センスも身につけている。それでも末はしっかりしているので、開幕週の馬場は絶好。420キロ程度の小さい馬体の馬なので、生涯初となる55キロの斤量克服が課題となるが、スピードで押し切れるような馬場なら本命級の評価が必要だ。

 

 

ラヴユーライヴ(牝5)川須栄彦(53.0)

【短評】言わずと知れた超良血馬。母はリアルスティールやラヴズオンリーユーを排出した名繁殖牝馬。クラシックを狙えるほどの血統馬がようやく5歳にして条件戦をクリアし、前走の愛知杯で紫苑S以来の重賞挑戦となった。

 しかし結果は12着惨敗。後方追走も道中は行きたがる素振りを見せ、直線では最後方から追い出されるも前との差は縮まらない。完全なる完敗。

 2000mという距離は血統的にこなせて良いのだが、気性的にはマイルくらいがベスト。今回好走するならスタートから出していってハナを切るくらいの覚悟が必要。それでも現状では力が足りていないと見るのが妥当で買い目からは外して大丈夫だろう。

 

 

リアアメリア(牝5)幸英明(55.5)

【短評】前走の府中牝馬S以来8ヶ月ぶりの実戦となる本馬。一昨年のローズSを優勝して以来、掲示板にすら載れず歯痒い内容のレースが続いている。

 今回はハンデ頭となるが、重賞勝ち馬として結果が求められる舞台。実際のところ本馬の適性は分かりにくいのだが、ある程度前目に付けれれば今回の条件も悪くはないだろう。

 しかし、過去に前目に付けられた鞍上は川田将雅騎手のみ。今回は乗り替わりで幸英明騎手になる。幸騎手がどうこうではなく、本馬のようなムラのある馬は乗り慣れた騎手の方が良いに決まっている。

 そもそも軽斤量の馬が活躍しやすいレースで、近走結果を残せていない過去の実績馬がハンデ頭で好走するにはかなり酷だ。

 バッサリ切ってもいいが、この馬のポテンシャルを忘れられないので押さえてはおきたいが厳しい戦いになるのは間違いない。

 

 

ルビーカサブランカ(牝5)岩田望来(55.0)

【短評】前走の福島牝馬Sでは5着だったが、今年の初めに重賞初挑戦となった愛知杯を勝つなど昇級しても安定して走れている。

 全22戦で掲示板を外したのは僅か2回で、重賞実績もあるなら安心して馬券を買えるのが本馬の強みだろう。

 今回は間違いなく人気になるが、大きく負ける事も考えにくいだけに馬券には必須だ。ただ、単系の馬券を買う方には難しい馬で、複系の馬券と比べたら信頼度はガクッと下がる。

 その理由の一つが脚質だろう。ゲートが下手で必ずと言っていい程、後方からのレースになってしまう。それでも最後は脚を使えるので安定した成績を収めているのだが、今回は開幕週の内回りで斤量も他馬より背負うことになる。頭で買うには不安要素が多すぎる。重い印を打って期待はするが、脚を余して届かない事も十分考えられる。

 

 

 第27回マーメイドS(GⅢ)は6/19(日)に阪神競馬場(芝2000m)で行われます。当日までしっかり予想をして悔いのない馬券を買いましょう。

 

日経新春杯の短評はこちら↓

gourmetfrontier.hatenablog.com

金鯱賞の短評はこちら↓

gourmetfrontier.hatenablog.com