黒鹿毛桜Blog

一口馬主&消去法データ馬券

金鯱賞(GⅡ)2022年 出走予定馬短評!予想!血統&適正重視!

金鯱賞(GⅡ)

2022.3.13(日)中京競馬場 芝2000m

f:id:gourmetfrontier:20220309194914j:image

《出走予定馬》

レイパパレ(牝5)川田将雅(56.0)

【短評】昨年は無敗の6連勝で牡馬相手に大阪杯を制した本馬。その後は結果は出ていないがポテンシャルは最上位評価で仕方ない。今回は昨年の香港カップ以来の出走で、目標は大阪杯の連覇?だと思うので本気で勝ちにきていない分、付け入る隙は十二分にある。それでもこれだけの馬なので無印にはしにくいが、結局毎回気性に泣かされている。現役生活も残り1年なので、早々に目標をヴィクトリアマイルに切り替えて、その前に一度マイル戦を使って欲しかったのが本音。人気になるだけに馬券では押さえ程度にしておきたい。

 

アカイイト(牝5)幸英明(55.0)

【短評】前走の有馬記念では本命にした本馬。GⅠ馬なので斤量を背負うのは仕方ないが、ここでももちろん買いたい。ただベストは右回りの小回りコース。中京コースで牡馬混合の重賞では少し厳しい印象で、次走が大阪杯ならそこでガッツリ買いたい。今回は格好を付ける程度で構わないし、飛んでくれてもいい。馬券は押さえ程度にしておいて、大阪杯で勝負。

 

ランブリングアレー(牝6)藤岡康太(54.0)

【短評】前走の小倉大賞典2着馬。当時は内側が荒れている稍重馬場だった。昨年の中山牝馬Sを制した時は更に酷い不良馬場。道悪が得意な本馬だが、良馬場のヴィクトリアマイルでも2着になる程のスピードもある。どんな条件でも走れるオールラウンダーなので今回ももちろん大丈夫。同条件の愛知杯でも2着に好走しているように今回も条件も適正は高い。父ディープインパクト×母父シンボリクリスエスで祖母はプリンセスオリビアと超良血。繁殖としても期待される馬で今回がラストラン。引退レースなのでメイチかどうかは微妙だが、馬券には必須だ。

 

ギベオン(牡7)西村淳也(57.0)

【短評】昨年の金鯱賞優勝馬。今年は連覇を目指しての出走となるが、その後は全く結果を出せていない。前走に関しては佐賀記念を使うという始末。何とか流れを変えたく、結果の出てるレースに出してきたのだろうが、昨年は重馬場の少頭数をマイペースで逃げてギリギリ残しただけの内容。西村淳也騎手の好騎乗が光ったが、同じことが今回もできるとは限らない。同型のレイパパレもいるし斤量も増える。昨年は後ろを気にして流れたレースが、今年は前を気にして流れるレースになる。各馬の仕掛けも数テンポ早いだろう。展開面含めて厳しそうで、バッサリいきたい。

 

シャドウディーヴァ(牝6)福永祐一(54.0)

【短評】前走は果敢に有馬記念に出走したが12着と惨敗。しかしこれは全然度外視で構わない。この馬のベストは左回りのワンターン競馬。距離は2000mまで射程圏内だがベストはマイルか。父ハーツクライ×母父ダンシリで道悪もこなせる。問題は中京の馬場状態。開幕週とはいえ、昨年末からコンスタントに使われていて、前回の開催からの休み期間が約1ヶ月間と短い。時期も時期なので芝の回復度も悪いだろう。外差しが決まる馬場なら絶対に買いの馬だけに当日まで馬場を見る必要がある。逆に完全に前残りの馬場の場合は重い印は打てない。

 

 

ステラリア(牝4)松山弘平(54.0)

【短評】前走エリザベス女王杯の2着馬。私はオークスで本命にしたものの脚質転換に泣く形になったが、控える競馬に戻してからは実力を発揮。鞍上も前走から継続の松山弘平騎手なら問題ないだろう。中京競馬場自体は初めてとなるが、今までの実績から形状や周りには問題はない。父キズナ×母父モチベーターなのでタフな馬場向きではあるが、遅かれ早かれ重賞を勝てるだけの器の馬。混合のGⅡでは少し部は悪いが、人気が手頃な今が狙い目。重めの印で勝負してもいい。

 

ショウナンバルディ(牡6)岩田康誠(56.0)

【短評】前走の日経新春杯では12着に惨敗。評価は低かったがそれにしても負けすぎだ。

日経新春杯時の短評はこちら↓

日経新春杯(GⅡ)2022年 出走予定馬短評!予想!血統&適正重視! - 黒鹿毛桜Blog

 原因は幾つかある。まず単純にメンバーレベルが高かったこと。単騎逃げが出来なかったこと。ペースが流れたこと。1ハロン距離が長かったこと。表面的な原因だけでもこれだけある。今回は距離はベストに戻るし、引き続き得意の中京コースならと思いたいが、同型馬の存在とメンバーレベル的に再び厳しい戦いとなるだろう。正直なところ今回は買えない。

 

ジャックドール(牡4)藤岡佑介(56.0)

【短評】前走の白富士Sで4連勝を成し遂げた本馬。勢いだけならNo1で、初の重賞挑戦をあっさりクリアしても驚けない。馬券外に崩れたのはプリンシパルSの5着のみ。この時は未勝利戦を勝ったばかりで一気のメンバー強化で、逃げて差されたものだから仕方ない。その後は中京と東京の左回りばかりを使い続けて、その殆どが逃げ切り勝ち。コース、距離ともバッチリで、あとは相手関係のみ。しかし流石に今回ばかりは厳しい。同型馬もいれば、相手は重賞馬やGⅠ馬ばかり。逆に、好走すれば大きいところも視野に入るが、現実はそんなに甘くない。もしかしたら1番人気になりそうな馬だが、ぶっ飛ぶ可能性が非常に高い危険な人気馬だ。大差勝ちしたら令和のサイレンススズカと呼んでも差し支えはないが、その可能性は限りなく低い。この馬の馬券を買うなら、ぶっ飛ぶ可能性も頭に入れながら買った方がいい。

 

アラタ(牡5)大野拓弥(56.0)

【短評】3歳時の一昨年は弥生賞、青葉賞とクラシックのトライアルに挑戦したものの権利は取れなかった本馬。そこから長い休養を挟み条件戦を連勝で勝ち上がり、ケフェウスSまで4連勝。前走は久々の重賞挑戦でパンサラッサの3着と重賞でも通用することがわかった。ここまでの実績から洋芝や道悪を得意としている分、スピード馬場への適正には疑問符が付くので、ある程度時計のかかる馬場なら勝負になっていい。父キングカメハメハ×母父ハーツクライという血統からもタフさが強調されている。今回は相手関係が強力になるので、実績で見劣るのは確か。しかし底を見せていないという点は魅力的で、馬券は押さえておいてもよさそうだ。

 

サンレイポケット(牡7)鮫島克駿(56.0)

【短評】現役屈指のサウスポー。左回りコースでは安定の成績。昔からの格言通りトニービンの血がそうさせるのだろうか。少し前まではローカル重賞に出走していたイメージが強いが、昨年秋は天皇賞秋4着、JC4着とここでは上位の実績。前走の京都記念でも決して得意ではない舞台設定で3着とここへきて本格派の兆しも見える。鞍上とも手が合うし、別定56キロなら堂々と主役を張れる。春は本馬にとって、ベスト条件のGⅠは国内に無いので、実質ここが勝負の一戦。秋に飛躍するために、ここでの好走は必須条件で軸で勝負したい馬の一頭だ。

 

 

ポタジェ(牡5)吉田隼人(56.0)

【短評】前走AJCCの5着馬。前走で高い評価をしていたが、負けた分は短評通りの不安要素が原因だろう。

AJCC時の短評はこちら↓

アメリカジョッキークラブカップ(AJCC)(GⅡ)2022年 出走予定馬短評!予想!血統&適正重視! - 黒鹿毛桜Blog

 その不安要素が今回は無くなる。まさにベストな条件が揃った。サンレイポケットと一緒に飛んでくるだろう。この2頭に優劣を付けるなら、血統背景がしっかりしているこちらの方を上に取りたい。

 

シフルマン(牡6)萩野極(56.0)

【短評】約2年間3勝クラスでもたついた本馬。昨年秋にようやくOP入りを果たすもその後は凡戦。前走の関門橋Sでは2着と好走したが、これは荻野極騎手の好騎乗の賜物。小倉の2000mを前半スローペースの単騎逃げなら展開は抜群。逆にこれで差されてしまっているのであれば重賞では通用しない。距離は2000m前後がベストで、父ハービンジャー×母父サンデーサイレンスで祖母はファビラスラフィンという良血馬。本馬の芦毛は祖母から受け継いだものだけにファンが多い馬だろう。馬券的にはいらないが、応援したい馬ではある。

 

ソフトフルート(牝5)岩田望来(54.0)

【短評】一昨年の秋華賞3着馬。しかし後にも先にも重賞勝ちは一度も無い。前走の愛知杯では後方から追い込んでの4着。GⅠエリザベス女王杯でも同じような競馬で4着。脚質は決まっている。後方待機で直線ズドンの競馬。それしか無い。なので直線は長い方がベターで、後は相手関係と展開次第。今回は黙っていても前に行くレイパパレがいる。そのレイパパレを競り落としてでも逃げるような馬がいて、更に2列目が追いかければ本馬にとっては好都合の流れ。力は一枚落ちるが、展開一つで馬券圏内はある。人気もそこそこで、押さえておいても損はなさそうだ。

 

ワールドウインズ(騸5)未定(56.0)

【短評】前走の中山記念8着はよく頑張った。やはり力はある。

中山記念時の短評はこちら↓

中山記念(GⅡ)2022年 出走予定馬短評!予想!血統&適正重視! - 黒鹿毛桜Blog

 しかし今回は前走以上にメンバーが揃った印象。現状、一戦級相手の重賞では力不足は否めない。ローカル重賞に出てきた時に再度注目してみたい。今回は消しが妥当だろう。

 

グラティアス(牡4)未定(56.0)

【短評】昨年は全てのクラシックレースで活躍したが良績は残せなかった。個人的な意見だが、この馬の適正はマイルだとずっと思っている。いつかマイルを使ってきた時にガッツリ買いたい。前走は年長馬との初対戦だったが、外枠不利の東京2000mで3着とよく頑張った。それでも同世代の上位2頭には完敗だったし、先着したシュヴァリエローズやディープモンスターと同じくらいの評価。流石に今回は少し荷が重く積極的には買いたくない。同日の中山の東風Sにも登録しているのでこちらに出てきたら軸で買いたい。初のマイル戦で覚醒するはず。

 

 

 第58回金鯱賞(GⅡ)は3/13(日)に中京競馬場(芝2000m)で行われます。当日までしっかり予想をして悔いのない馬券を買いましょう。

 

日経新春杯の短評はこちら↓

gourmetfrontier.hatenablog.com

AJCCの短評はこちら↓

gourmetfrontier.hatenablog.com

中山記念の短評はこちら↓

gourmetfrontier.hatenablog.com