クイーンS(GⅢ)2022年 出走予定馬短評!予想!血統&適性重視!
クイーンS(GⅢ)
2022.7.31(日)
札幌競馬場 芝1800m
《予想ファクター》
⭐︎洋芝適性
⭐︎コーナー4つの小回りコース
⭐︎開幕2週目の馬場
《出走予定馬》
ウォーターナビレラ(牝3)武豊(52.0)
【短評】前走のオークスでは13着と敗れはしたが、今年の桜花賞2着の実績がある本馬。
マイル以下の距離でしか実績は無いが、1ハロン延長を克服すれば斤量的にも有利なのは明白。
新馬戦では洋芝で勝ってはいるが、本質は向いてはいないだろう。スタミナが要求されるような道悪になると厳しそうだが、ここまでの実績と斤量面から良馬場なら馬券には必要だ。
ただ、印の評価は難しく、他馬との兼ね合いになりそうだ。
ゴルトベルク(牝5)荻野極(55.0)
【短評】前走のマーメイドSでは6着。15番人気という人気を考えたらよく走った方だ。
マーメイドS時の短評はこちら↓
マーメイドS(GⅢ)2022年 出走予定馬短評!予想!血統&適性重視! - 黒鹿毛桜Blog
しかし、前走は斤量53キロで内枠スタートから内々をロス無く回ってのもの。恵まれた部分が多いのは事実。今回条件がガラッと好転するとは考えづらいが、この良血馬を無下にはできず、ヒモとして馬券に組み込みたい。
サトノセシル(牝6)古川吉洋(55.0)
【短評】未だ3勝クラスの条件馬の身だが、昨年のクイーンSでは3着の実績がある本馬。
人気は無かったもののフロックではなく、自力でもぎ取った3着と評価したい。斤量も昨年同様55キロに据え置きなので、今年も再度好走が期待される。
父がフランケルで母はドイツの馬。昨年は良馬場だったとはいえ直前の雨が本馬には追い風となったのだろう。今年は東京競馬場の2000mに2度出走しているが、2着→4着と好走はするが勝ち切れてはいない。血統から来る適性が成績に現れている。
東京競馬場から札幌競馬場へのコース替わりだけでも大きなプラスなので馬券には入れたいが、馬場が渋れば更に評価を上げる必要がありそうだ。
スライリー(牝4)丹内祐次(55.0)
【短評】昨年はフローラS2着からオークスと秋華賞に出走した本馬。しかし、その後は馬券に絡めていない。
それでも3走前の中山牝馬Sでは、僅差の4着に好走。次走の福島牝馬Sでも勝ち馬から0.4秒差の7着と、牝馬限定戦ならある程度通用はしている。
今回の距離は合っているし、父オルフェーヴルなら洋芝を嫌う必要も無いだろう。
問題は脚質で、基本的には後ろから行く馬なので、今回の条件には合わなそうなのだが、前走は向正面で引っかかり、4角先頭で最後の最後まで粘っていた。前に行っても粘れる事が確認できたのは大きな収穫。それを踏まえ、今回は位置を取りに行くかもしれない。
デビューから乗り続けている石川裕紀人からの乗り替わりは歓迎できないが、逆に考えれば脚質が固まってない本馬に対して先入観無く乗れるのはプラスか。
内枠引いて、スタート5分なら妙味は十分。今回が最後となるかもしれないが、可能性を信じ高評価したい馬だ。
テルツェット(牝5)池添謙一(56.0)
【短評】昨年のこのレースの優勝馬。1頭だけモノが違ったと言えるほどの強い内容だった。
昨年は例年とは違い函館競馬場での開催。良馬場発表だったものの直前から強めの雨が降り、各馬に影響を与えたのは事実で、尚且つ開催5週目のBコース。相当タフな馬場だったのは間違いない。
前走のヴィクトリアマイルは13着と惨敗したが、昨年も14着惨敗後だったので特に気にしなくていい。
札幌と函館は同じ洋芝でもコース形態は異なるが、本馬にとっては問題無い。ただ、今年は開催2週目で前残りの馬場になる可能性もある。そうなると展開的に不利なので当日まで見極めが必要。どちらにせよ高評価に変わりはないので、馬場次第では本命級として扱いたい。
ファーストフォリオ(牝5)丸山元気(55.0)
【短評】超良血のシーザリオの仔で、デビュー前からクラシック候補と言われていた本馬だが、蓋を開けてみると生粋の短距離馬。
ここまでマイル以上の経験は無く、最も適性がある距離は1200mというスプリンター。ここへきて初めて1800mを使うわけだが、普通は買えないだろう。
ただ、オープン昇給後の近走は1200mだと追走に苦労しているので、折り合いさえ付けばこの血統なので距離延長がプラスに働く可能性はある。
距離適性では買えないが、血統的には買えるので来ないことを前提の上で押さえておいても損は無いかもしれない。
フィオリキアリ(牝5)藤岡佑介(55.0)
【短評】前走の五稜郭Sの優勝馬。ようやく条件戦をクリアしてオープン入り。3歳時には重賞実績は無かったものの3冠競走全てに出走した本馬。
3勝クラスをなかなか勝てなかった馬が5ヶ月の休み明けで、あっさりクリアしてしまうのだから函館が合うのだろうし成長も伺える。
父がキズナという点からも適性が感じられるし、一気の相手強化に対応できれば面白い。
ただ、前走は武豊騎手のエスコートが素晴らしかったのは事実で、今回は藤岡佑介騎手に乗り替わり。この乗り替わりは明らかにマイナスで、好走は厳しいと判断せざるを得ない。
フェアリーポルカ(牝6)吉田隼人(56.0)
【短評】前走の函館記念では12着に惨敗。短評通りの結果となった。
函館記念時の短評はこちら↓
函館記念(GⅢ)2022年 出走予定馬短評!予想!血統&適性重視! - 黒鹿毛桜Blog
もちろん距離も長かったのだが、道悪が更にマイナスな要素ともなった。
今回は一転して買える要素が満載。距離はベストと言える1800m。そして牝馬限定戦。斤量は見込まれたが、そこは目を瞑るしかない。あとは出来次第。元々中1週で使う事は予定通りだったとは思うが、前走であの馬場を走った疲れが取り切れていない可能性もある。中間の調整を慎重に見極めたい。
それでも重い印を打つまでの信頼はまだ無く、押さえまでが妥当と言える。
ホウオウピースフル(牡5)横山武史(55.0)
【短評】ご存知ブラストワンピースの半妹で前走の巴賞優勝馬。父はオルフェーヴルに替わっているが、それでも洋芝適性は高く非常に買いたくなる1頭と言える。
前走の巴賞を勝ったからといって無理に函館記念には出走せず、間隔を空けてこちらに回ってきた点には非常に好感が持てるし、不良馬場の中山牝馬Sで4着という重賞実績もあるのでいきなりここで通用しても不思議ではない。
雨が降ってほしいのが理想だが、そうでなくても重い印は必須で馬場状態次第では本命級の評価にしても良い馬だ。
マジックキャッスル(牝5)浜中俊(57.0)
【短評】昨年のこのレースの2着馬。昨年はヴィクトリアマイル3着後の好走であったが、今年はヴィクトリアマイル17着惨敗後の一戦となる。
その前走のヴィクトリアマイルでは終始馬場の悪い内側を走らされた事が影響されたと思うが、それにしても負けすぎ。今回は改めて期待したいところだが斤量57キロは相当キツいはず。
昨年は斤量56キロで好走したが、僅か1キロとはいえ牝馬で57キロはマイナス以外の何者でもない。
もちろん実績的に無視できない存在ではあるが、前走の大敗、57キロのハンデ頭など、不安要素が多いので軸にはできないし、ぶっ飛ぶ可能性も視野に入れながら馬券を買いたい。
メイショウミモザ(牝5)鮫島克駿(56.0)
【短評】未勝利戦を勝ち上がった時から条件戦をクリアするまでは全て1200mで結果を残してきたスプリンターの本馬。
初の重賞挑戦が結果を残していないどころか経験も殆どないマイル戦の阪神牝馬Sだったが、ここで見事に勝ち切って見せた。4角では最内を突き、直線でもそのまま内から伸びてきたとはいえ、アンドヴァラナウトやデゼルを振り切る完勝だった。
前走のヴィクトリアマイルでは最下位に敗れはしたがまだまだ経験不足。これは度外視しても良いだろう。
しかし今回は洋芝の1800m戦で今までとは適性が全く異なる舞台。重賞馬なので斤量も背負うし、正直買える要素は皆無に等しい。ここは消しが妥当で距離短縮した際に再検討すべき。
ラヴユーライヴ(牝5)菱田裕二(55.0)
【短評】前走のマーメイドSでは13着惨敗。短評通りの結果となった。
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果敢に先団に取り付いたが出脚が遅い分、かなり出していかないと位置が取れない。前半にかなりスタミナを消耗した為、直線を向いた頃には既にガス欠。完敗と言っていい内容だった。
現状では前に行っても潰れるし、後方から差し切る程の力もない。今回は前走より斤量も増えるし再び厳しい戦いとなるだろう。
全姉のラヴズオンリーユーが、札幌記念で2着に好走しているが、これは洋芝適性があると言うよりは単純に力が抜けていた為のもの。本馬に洋芝適性は感じられない。
血統的に今後の成長次第では重賞でも通用する可能性はあるが、まだまだ力不足で今回もバッサリ切って大丈夫だろう。
ルビーカサブランカ(牝5)横山和生(55.0)
【短評】前走のマーメイドSでは7着。短評通り脚質が仇となる結果となってしまった。
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開幕週だったのである程度の位置を取らないと勝負にならないと屋根も分かっていたのだろう。想定よりも良い位置は取れていた。しかしその分か分からないが、直線ではいつものようなキレは見られず力尽きた。
今回も開幕2週目の馬場で決して差しが有利な馬場にはなりにくく、コーナーは緩やかだが直線は短いので本馬に合っている条件とは言えない。
それでも前走からの距離短縮はプラスだし、展開一つで可能性はある。福島牝馬Sのような競馬ができれば着を拾うことはできるかもしれない。押さえまでだが買い目に入れときたい。
ローザノワール(牝6)田中勝春(55.0)
【短評】ダートで2勝したのち関東オークス4着も勝ち馬からは3秒離されてのもの。その後もダートを使い、条件戦をクリアしオープン入り。
オープン入り後は芝も使いながらも結果が出ずにいたが、昨年のクイーンSで6着と可能性を感じるレースができた。出鞭連打で果敢にハナを奪い単独で逃げる。直線では何とか粘り込んでいるところに後続が押し寄せ6着で入線といった内容。直前に降り出した雨もプラスに働いたのだろう。
その後は田中勝春騎手に手が替わり、ディセンバーSを逃げ切り勝ち。前走のヴィクトリアマイルでも強敵相手に果敢にハナを奪い4着に粘り込む大健闘。無理にでも出していって単独で逃れれば力を発揮できる。
今回ももちろん逃げる気満々で、他にどうしてもという同型もいない為、単独で行ける可能性大。ヴィクトリアマイルを4着に粘れるスピードがある馬で1800mの適性も高い。洋芝も問題無く開幕週の馬場も味方する。手が合う勝春継続騎乗で内枠引けば自ずと結果は着いてくる。重い印必須で、当日前が止まらない馬場なら軸まである。
第70回クイーンS(GⅢ)は7/31(日)に札幌競馬場(芝1800m)で行われます。当日までしっかり予想をして悔いのない馬券を買いましょう。
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