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函館記念(GⅢ)2022年 出走予定馬短評!予想!血統&適性重視!

函館記念(GⅢ)

2022.7.17(日)

函館競馬場 芝2000m

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《出走予定馬》

アイスバブル(牡7)水口優也(54.0)

【短評】昨年のこのレースの2着馬。14番人気と人気薄ながらも激走した。その後の成績を見る限り、今年も人気薄なのは間違いないが、昨年2着に好走している馬を黙って切るわけにはいかない。

 昨年との大きな違いの1つとして臨戦過程が挙げられる。昨年は2400m以上の距離を5戦連続で使った後の距離短縮での出走。今年は前走から距離延長の出走。

 もう1つは昨年の前走は重賞の目黒記念から55キロの同斤での出走。今年の前走はオープンの巴賞で斤量は59キロから54キロに斤量減での出走。斤量54キロは昨年の55キロよりも軽く、前走で59キロを背負っているので、尚更軽く感じるだろう。

 それでいて、前走は位置取り悪かったものの、最後はまずまずの脚を使えているのだから、今回は更にキレるはず。

 血統的に良馬場に越した事はないので、当日良馬場なら積極的に買っていいと思う。

 

 

アドマイヤジャスタ(牡6)吉田隼人(55.0)

【短評】前走の鳴尾記念は昨年の函館記念から10ヶ月半ぶりのレースでシンガリの10着と惨敗。長期の休み明けとはいえ、全く見所のない内容だった。

 昨年の函館記念もシンガリの16着敗退で、基本的には消しとなる本馬だが、今回買える要素が1つだけある。それは本馬が一昨年の函館記念を制しているという事。アイスバブル同様、過去の同レースで好走している馬の取捨は難しいが、エリモハリアーのようにリピートが効くレースである事は誰もが知る事実。

 現に、一昨年好走した際も、その前走までは殆どのレースで2桁着順と非常に買い要素が少なく、当日も15番人気という大穴であった。函館記念は得意不得意が出やすいレースと言える。

 昨年はシンガリ負けだったが、この負けがいい方向に向く可能性がある。昨年はダメで一昨年は良い。この経験が有れば今年は今までで1番買えるのではないか。もちろん来ない事が前提とはなるが押さえておく必要があると判断せざるを得ない。

 

 

アラタ(牡5)横山武史(56.0)

【短評】昨年は条件戦から4連勝し、福島記念で3着と実績を残してきた本馬。今年初戦となった金鯱賞では好メンバーが揃った為、8着と敗れはしたものの上がりは全体で2位。しっかりと力を示せた。

金鯱賞時の短評はこちら↓

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 前走の都大路Sでは乗り替わりが痛かったが、押し出されるようにハナを切ってしまったのが全て。瞬発力勝負では部が悪い。

 金鯱賞時の短評でも触れた通り、タフな時計がかかるような馬場、展開が本馬の得意とする舞台。今回は好走必須と見ていいだろう。

 福島記念では骨っぽいメンバーと戦っているので、今回の相手にも全く引けを取らないし、重い印は必至で、本命級の評価をしていい馬だと思う。

 

 

ウインイクシード(牡8)藤岡佑介(56.0)

【短評】3走前の中山記念では高評価していたものの5着に惜敗。

中山記念時の短評はこちら↓

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 逃げたパンサラッサのハイペースに惑わされて仕掛けどころが難しかったのは確かだが、それ以外はほぼ完璧な内容だっただけに先着を許してしまった馬には力負けと認めざるを得ない。

 その後の福島民報杯は位置取り、進路取り、直線での躓きなど全く力を出せていないので度外視でいいが、逆に前走の巴賞は完璧な内容で完全に勝ちパターン。これで勝てないのであれば今回は正直厳しいか。買ってもせいぜい押さえまでが妥当で、絞りきれなければバッサリ切ることも検討しなければならないだろう。

 

 

ギベオン(牡7)池添謙一(57.0)

【短評】やはり中京では走る。あの好メンバーだった金鯱賞で5着。続く中京で行われた鳴尾記念でも小差の4着と中京巧者ぶりを発揮した。

金鯱賞時の短評はこちら↓

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 今回は初の北海道でのレースで苦手とされている右回りコース。右回りがからっきしダメという事はないだろうが、左回りと比べたら絶対に良くないし、小回りの直線の短いコースも良くない。洋芝は走ってみなければわからないが、血統的に向いているとは思えない。

 今回は適性外のレースになりそうで、個人的には金鯱賞で買えなかった本馬をここで買うのは筋が通ってなく、改めてバッサリ切る覚悟で臨む。

 

 

サトノクロニクル(牡8)斎藤新(56.0)

【短評】今年の初戦となった中山金杯では9着も内容は悪くない。結果的に届かなかったが、最後は伸びてきているし力負けではない。

中山金杯時の短評はこちら↓

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 前走の巴賞では内枠を生かしてインコース追走。経済コースを走り3着好走と、久しぶりに良いレースができた。ゴール盤直前で前をカットされたが着順が変わる程の不利ではなかった。それでも最後の最後まで脚色が鈍る事はなく1ハロン延長の今回こそ本領発揮の舞台。

 映像で確認すると一目瞭然なのだが、本馬は明らかなピッチ走法なので、小回りや道悪が得意。今回の条件はピシャリだろう。近走の重賞実績が乏しいので積極的には買いにくいが、押さえは必須で、雨降れば重い印を打ちたいと思う。

 

 

サンレイポケット(牡7)鮫島克駿(57.5)

【短評】近年稀に見るサウスポーの本馬。昨年は得意な舞台とはいえGⅠでも好走した。条件さえ揃えば重賞はいくらでも勝てる力がある実力馬で、能力だけなら今回のメンバーで抜けている事は明らか。

 しかし今回に限っては大きな事は言えない。掲示板すら確保できない可能性もある。それだけ本馬にとっては、どアウェイと言える条件ではないだろうか。右回り、小回り、直線短い、洋芝、ハンデ頭。単純なマイナス要素だけでもこれだけある。

 斤量57.5自体は背負ってるのでカンカン泣きは無い。他馬との差のみ。洋芝もトニービンならこなせてもいい。ただ、直線の短さなどのコースレイアウトが最悪。コーナーから捲るような馬ではなく、直線に入ってからエンジンを点火する馬。小回りで直線が短い函館だと、そのエンジンが点火した時には既に手遅れとなってる可能性が高い。

 バッサリいきたいが、能力だけで来る可能性も少なからずあるので、切る勇気が無ければ押さえまで。それ以上の印は打てない。

金鯱賞時の短評はこちら↓

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ジェネラーレウーノ(牡7)丹内祐次(54.0)

【短評】3歳時には京成杯、セントライト記念を勝ち、皐月賞3着の実績を持つ本馬。4歳初戦のAJCCでもシャケトラやフィエールマン相手に4着と好走。中山を最も得意とし、重賞戦線で活躍していたのだが、その後の1年8ヶ月の長期休養明けからは別馬のようになってしまい結果を残せていない。

 重賞での好走が難しくなった今、オープンやダートに挑戦しているがそこでも全く歯が立たない。

 今回の距離2000mは本馬にとってベストではあるし、タフで小回りの中山巧者なら函館がサッパリって事もないだろう。条件は合っている。斤量にも恵まれたし、復活を期待するファンも少なくない。

 しかし、近走の成績からここで一変は考えにくく、消しが妥当。

 

 

 

 

スカーフェイス(牡6)岩田康誠(55.0)

【短評】今年初戦となった中山金杯では2着と好走。決して展開に恵まれた訳ではないが、大外から差してきて非常に強い内容だった。

中山金杯時の短評はこちら↓

中山金杯(GⅢ)2022年 出走予定馬短評!予想!血統&適正重視! - 黒鹿毛桜Blog

 脚質が極端なので、前残りの展開や馬場になると物理的に不利となるが、小回りコースでも脚を使える点は強み。展開の助けがあってこそ勝ち切れるので頭では買いにくいが、2、3着なら十分ある。

 前走の大阪杯6着はメンバーレベルが相当高く、ここでは大威張りできる。内を回ったとはいえ、上がり1位は素晴らしいの一言。当日の馬場状態の確認は必要だが重い印は必須で、差しが効く馬場なら本命級として扱う。

 

 

スマイル(牡6)坂井瑠星(54.0)

【短評】ダイワメジャーの仔としては異例の中距離馬。2000m以上でしか使われていなく、2200mを最も得意とする本馬。その得意舞台のAJCCでは8着に敗れはしたが、外枠スタートで終始外を回された不利を考えれば見せ場は十分作れた。

AJCC時の短評はこちら↓

アメリカジョッキークラブカップ(AJCC)(GⅡ)2022年 出走予定馬短評!予想!血統&適正重視! - 黒鹿毛桜Blog

 これまでの実績から今回の条件は合うはずで、父ダイワメジャーなら洋芝もこなせる。過去には条件戦で札幌の2600mを走っている馬。問題無いだろう。

 AJCCの時は血統を重視し、買い目から外してしまったが、本馬に関しては固定観念を無くし実績を尊重したい。重賞でもやれる力を確認できたので今回は買い。印に関しては天候次第で評価を上げる馬が他にいるので流動的となるが、本馬に重い印を打つ可能性も十分ある。

 

 

タイセイモンストル(牡5)高倉稜(54.0)

【短評】前走の3勝クラス弥彦Sで条件戦を突破、今回が初重賞となる本馬。しかし、その弥彦Sのメンバーレベルは低く、頭数も10頭立てで、本馬にとって恵まれた点が多かったのは否めない。それでいて2着以下との差も無く辛勝といった内容。いきなり重賞では流石に敷居が高い。

 今回の条件に替わった事によるプラス面も少なく、斤量的にも有利とは言えない。血統的に距離は持つので北海道シリーズのオープン2600m戦なら買いたいところ。今回は静観が妥当だろう。

 

 

ハヤヤッコ(牡6)浜中俊(57.0)

【短評】勝ち上がりこそ芝でのものだったが、その後はダート路線で活躍。レパードSも勝ち重賞ウィナーにもなったが、ここへ来て芝に再挑戦している本馬。

 前走の天皇賞春15着は芝がどうのこうのと言うよりも単純に距離が長過ぎたと見て度外視でいいだろう。最後の直線では手応えが全く無い状態だった。

 2走前の芝再挑戦初戦となった日経賞では5着だったものの上がりは最速。稍重の馬場も味方したが、予想以上に頑張ったと言える。ただ、前残りのレースとはいえ、前を捉えるほどの脚は無く現状ではこれが精一杯。

 今回の洋芝はプラスに働くし、雨でも降れば本馬に有利な条件となる。従兄弟のソダシが札幌記念で走れたので本馬にも可能性は無くは無いが、2000mの重賞ではスピード不足は否めない。タフで時計のかかる馬場が絶対条件なので、大雨が降れば押さえようくらいの評価でいいだろう。

 

 

フェアリーポルカ(牝6)武豊(55.0)

【短評】昨年のクイーンSで勝ち馬から0.2差の4着と好走した本馬。洋芝適性もある事がわかったのは収穫だ。しかし本馬は1800mを最も得意としており、僅か1ハロン延長の2000mでは実績が少し頼りないのは事実。

 また、重賞での好走は全てが牝馬限定戦の為、混合となるとワンパンチ足りない。使いながら結果を残してる事も今回の不安要素の1つと言えるだろう。

 夏は牝馬という格言もあるので、紅一点の本馬の出番があっても良さそうではあるが、適性や戦績などから買う要素は非常に少ない。

 そもそもここを使わずに2週後のクイーンSで良かったのではないか?続けて中1週でクイーンSで使ってくれれば是非買いたい。ここは叩き台と見て消しが妥当。

 

 

マイネルウィルトス(牡6)M.デムーロ(56.0)

【短評】前走、目黒記念の2着馬。日経新春杯の時の短評でも触れたように、スタミナに特化している本馬。

日経新春杯時の短評はこちら↓

日経新春杯(GⅡ)2022年 出走予定馬短評!予想!血統&適正重視! - 黒鹿毛桜Blog

 アルゼンチン共和国や目黒記念で連対した実績から2500mくらいの距離は軽くこなせるし、新潟で行われた福島民報杯の時のような不良馬場でもへこたれない。

 これまでの実績からサウスポーっぽくも見えるが、それは着順だけ見るとそう見えるだけ。レース映像や着差を確認しないといけない。負けていても差が無いのがわかるはずだ。

 特に昨年の函館記念の着順は8着で、勝ち馬からは0.6秒離されているが、2着馬からは0.1差。乗り方一つで2着も十分ある好走と言える。

 と言う事から、右回りは問題ないし函館のコースも大丈夫。あとは今回の距離。2000mは正直短い。時計がかかりスタミナを要求されるような馬場、展開が必要だ。馬場が渋れば重い印を打ちたいが、良でも押さえは絶対に必要だ。

 

 

ランフォザローゼス(騸6)柴山雄一(54.0)

【短評】3歳時は京成杯2着、青葉賞2着でダービーへの出走も叶えた良血馬。5歳になった昨年に去勢手術をし、11ヶ月の休養を余儀なくされたが、その後は今年のダイヤモンドSで2着と久しぶりに重賞で実績を残した。

 しかし、好走したのはその1度のみで、負ける時は大きく負ける。日経賞14着、目黒記念18着。

 前走の巴賞では久々に良い脚を使えたものの6着。若干脚を余した感じなので、小回りコースは本馬の脚質には合わないか。

 ただ、そこまで強力でないメンバーなら、過去の実績からも斤量的にも有利な部分があり、展開がハマれば激走の可能性もある。買い目に余裕のある方は押さえていいかもしれない。

 

 

レッドライデン(牡5)丸山元気(54.0)

【短評】今年に入ってから、中山2000mの2勝クラス、3勝クラスを逃げ切って連勝。小回りコースで実績を残してきた点は評価したいが、その後の前走となる福島民報杯では勝ち馬から7.7秒差のシンガリ負け。

 これまで逃げて結果を残してきた馬は難しい。前走は逃げれずに2番手追走。これが本馬の気に触りやる気を無くしたのか?単純に逃げ馬の乱ペースにハマり沈没したのか?いずれにせよ、あれほど負ける馬ではないだろう。

 今回は何が何でも逃げたいという馬は不在なので、本馬がハナを切れる可能性は十分ある。連勝時は1000m通過が62秒台。これと同じようなペースになれば人気も無いだけに一人旅できるかもしれない。果たして重賞でこれが出来るのか?

 今回は少頭数ではなくフルゲート。スローで流れたとしても、直線が短い函館なら各馬の仕掛けは早い。3角くらいから仕掛けてくる各馬を振り切り、逃げ切る事は容易ではない。G I級の馬はいなくても重賞馬は多くいる。重賞では流石に敷居が高く、本馬の出番はまだ無いだろう。

 

 

 

 第58回函館記念(GⅢ)は7/17(日)に函館競馬場(芝2000m)で行われます。当日までしっかり予想をして悔いのない馬券を買いましょう。

 

AJCCの短評はこちら↓

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