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《シルクホースクラブ》2021年度 募集馬検討⑤

シルクホースクラブ募集馬(1歳馬)募集額&預託厩舎確定。

 

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 シルクホースクラブの1歳馬リストが出ましたので、出資候補馬を更に絞っていきたいと思います。

 

《出資候補馬》

※上段が予想額で下段が確定額です。

 

ロゼリーナの20 父エピファネイア

募集額3000万円 一口価格60000円

募集額4000万円 一口価格80000円 和田正一郎

 募集額は予想額を1000万円上回る結果となりました。父は今話題の種牡馬ですし、母は薔薇一族ですからね。この価格でも確実に売れるでしょう。ただ、出資する側としては個々の馬に対しての予算のボーダーというものがあります。物凄く思い入れのある馬へは予算のボーダーも上がります。私は基本的には牡馬70000円、牝馬50000円が基本的なボーダーです。思い入れが強ければこのボーダーは上がります。本馬は母系は魅力的なのですが、父エピファネイアは個人的にはそこまで評価していません。評価していないというよりは好みではないと言った方が正しいですね。ですのでこの募集額はボーダーを超えてしまっていますし、今後ウォーキング動画や馬体を見て、どれだけ良いと思っても価格の面でボーダーを超えてしまっていては出資するまでには至りません。

 

モルジアナの20 父スクリーンヒーロー

募集額3000万円 一口価格60000円

募集額4000万円 一口価格80000円 木村哲也

 こちらもロゼリーナの20同様、予想よりも1000万円高い募集額でした。半姉のコラリンはダイワメジャーの牝馬で2000万円でしたからダイワメジャーの牡馬でも3500万円くらいでしょう。それがスクリーンヒーローで4000万円はちょっとやり過ぎと感じてしまいます。調べてみると2018年のダイワメジャーの種付料は500万円、2019年のスクリーンヒーローの種付料は600万円。確かにスクリーンヒーローの方が100万円高いのですが、個人的には優劣はつきません。適正距離に差はあるでしょうが、流石に4000万円では手が出ません。父スクリーンヒーロー×母サマーハの牡馬でしたら即決ですが。

 

サダムグランジュデの20 父シルバーステート

募集額2400万円 一口価格48000円

募集額2400万円 一口価格48000円 音無秀孝

 こちらは予想通り。音無先生は個人的に好きですし、何と言ってもシルバーステート産駒の牡馬は誰もが欲しいでしょう。兄姉に大物は出てませんが、兄の2頭は勝ち星をあげていますし、スクリーンヒーローとヘニーヒューズからシルバーステートに替わるのは非常に期待できそうです。シルバーステートはいかにもTHEサンデーという種牡馬のイメージなので、ここで大物が出てもおかしくありません。もちろん出資候補として残しますが、通常申込みでは抽選確実でしょう。さすがに抽優が200を超えるとは思えませんので、あとは神に祈るのみです。

 

トレジャーステイトの20 父ダイワメジャー

募集額2500万円 一口価格50000円

募集額3000万円 一口価格60000円 林徹

 予想額を500万円上回りましたが、ダイワメジャーの牡馬で60000円ならある程度売れそうです。個人的にはこの血統ですと60000円は少し高く感じてしまいますし、予想額の50000円だったら動きと馬体見てという感じでした。母のトレジャーステイトは愛馬リンドラゴの半姉ということで、本馬はリンドラゴの甥に当たります。少なからず思い入れもありますし、注目していたのですが、予算のボーダーを超えてしまった為、残念ながら出資候補からは外したいと思います。

 

 

ヴァフラームの20 父ドゥラメンテ

募集額3000万円 一口価格60000円

募集額4000万円 一口価格80000円 清水久詞

 予想額が低かった気もしますが1000万円上回ってしまいました。私の出資候補馬のドゥラメンテ産駒の中で予想額が1番安かった牡馬です。その理由は初仔ということと、近親に大物がいないということ。母方はマイケイティーズの牝系ですので期待できるはずなのですが、結局アドマイヤムーンだけといった感じです。マイケイティーズの牝系は良いと言われますし、毎度騒がれますが実際の結果とはギャップを感じます。母ヴァフラームの半姉のハーモニーフェアはキャロットクラブで出資していた馬であり、本馬はそのハーモニーフェアの甥に当たります。思い入れもありますがワンパンチ足りない印象です。今後ドゥラメンテの牡馬は4000万円以上が当たり前になりそうですね。一口80000円以上ですので相当惚れ込まないと手を出しにくいですね。ドゥラメンテ好きとしては父がドゥラメンテというだけで出資候補なのですが、特に牡馬は今後熟考が必要になるでしょう。

 

コーステッドの20 父ドゥラメンテ

募集額3000万円 一口価格60000円

募集額3000万円 一口価格60000円 池上昌和

 こちらは予想通りですが、ある程度評価は高くしていました。評価した理由は母がBCジュベナイルフィリーズターフの2着馬ということ。この1点に尽きます。これが売り文句になるはずです。しかし、初仔のダノンベルーガはまだデビュー前ですし、分からないことが多過ぎます。父ドゥラメンテは非常に魅力的なのですが、いかんせん参考材料が少ないです。今後ウォーキング動画や馬体を見て惚れ惚れしたとしても出資までには至らないでしょう。

 

テルアケリーの20 父ドゥラメンテ

募集額4000万円 一口価格80000円

募集額4000万円 一口価格80000円 鹿戸雄一

 こちらも予想通りでした。評価した理由は血統です。母父のタピットにはエーピーインディとアンブライドルドが入っており、母母にはストームキャットが入っています。母テルアケリー自身も米国GⅠを勝っており、その母にドゥラメンテを配合ということでまさに走りそうな血統です。兄姉は大物こそいないもののコンスタントに結果を出していますので、ドゥラメンテの牡馬で覚醒する可能性は秘めていると思います。価格が価格なので即決ではありませんが、最終候補まで残していい馬だと思っております。

 

プラウドスペルの20 父ドゥラメンテ

募集額4000万円 一口価格80000円

募集額3000万円 一口価格60000円 野中賢二

 イメージ先行なのでしょうか?プラウドスペルの仔が牝馬とはいえ3000万円?ここまでで初めて予想を下回る募集額です。ドゥラメンテの牝馬で3000万円はコーステッドの20と同じですが断然こちらでしょう。プラウドスペルと言ったら日本で初の種付けとなったディープインパクトの仔グレートウォリアーとその全弟プランドラーです。両馬ともサンデーレーシングで1億5000万円で募集された超期待馬でした。サンデーレーシングの会員でなくともPOGをやってる人なら知らない人はいないでしょう。募集時にはダービーを意識できる好素材馬でした。結果的には未だ重賞勝ちも無く、グレートウォリアーに関してはダートの短い所に路線を変更しています。しかしグレートウォリアー4勝、プランドラー2勝と勝ち星もあげていますし、デビューした兄姉5頭中4頭勝ち上がりですから本馬も勝ち上がれる可能性は非常に高いでしょう。基本的にディープインパクトを配合されてきた母ですが、父がドゥラメンテに変わったことでプラスアルファが加われば重賞制覇も夢ではありません。そのプラスアルファはエアグルーヴの血だと思っています。そして1つ上の兄はまだデビュー前ですが、父ドゥラメンテですので本馬の全兄になります。どの程度活躍するのか見てから判断したいのが本音ですが、もし活躍したらこの価格では買えないですから活躍を期待して先物買いしてもいいと思います。どの程度の人気になるかは読めませんが実績無い人は抽優必須ですね。

 

リアアントニアの20 父ドゥラメンテ

募集額7000万円 一口価格140000円

募集中止

 ドラフト1位候補。間違いなく本年度の募集馬で最有力と目されていた馬でした。(個人的主観)何があったのかはわかりませんが、追加募集でラインナップされてきたら大人気でしょうね。非常に残念です。

 

スペシャルグルーヴの20 父ドレフォン

募集額2500万円 一口価格50000円

募集額2400万円 一口価格48000円 藤岡健一

 僅かながらですが予想額を下回りました。新種牡馬として今年デビュー年を迎えたドレフォン。米国の種牡馬を日本に導入すると最初は『日本の芝にも適応できそう』という言葉が聞こえてきます。しかし結局蓋を開けてみたらダートが主戦場になりがちです。ドレフォンもその類の可能性が高いと思っていたところ、芝で下ろす産駒も多く、それだけではなく結果も残しています。決してダートよりも芝の方が適正があるとまでは言えませんが、芝がからっきしダメではなさそうです。本馬は母系が生粋の芝馬という事もあって、芝でも結果を出せる可能性は十分に秘めていますし、何せエアグルーヴのひ孫ですからね。少なくともデビュー戦は芝でしょう。そして半兄には重賞で活躍しているグルーヴィットも出していますし、ある程度の活躍は期待できそうです。予算が少なく実績も無い会員様はこういった馬に抽優を使って確実に確保しておく作戦もありだと思います。通常申込みではごく少口数を奪い合う椅子取りゲームが繰り広げられそうですが、そこに参加するかどうかじっくりと考えたいと思います。

 

アルビアーノの20 父ハーツクライ

募集額3500万円 一口価格70000円

募集額4000万円 一口価格80000円 木村哲也

 こちらはやはり上回ってきたかという印象です。母アルビアーノは重賞を2勝、NHKマイルC2着、高松宮記念3着と現役時に実績を残したスピード馬でした。初仔のドゥラメンテの牝馬アヴェラーレもデビューから2連勝してこれからの活躍も十分期待できます。そのアヴェラーレが牝馬ながら3000万円の募集額でしたのでハーツクライに替わった本馬の募集額4000万円は決して高くなく適切なのだと思います。先日種牡馬の引退が発表されたハーツクライは2020年の種付頭数が2019年と比べて激減しており、来年の1歳馬に出資の機会が回ってくるかは微妙なところです。ですので、実質ラストチャンスと捉えても良いと思います。ハーツクライ好きの方は逃さぬよう頑張るしかないですね。ただ、私は同じハーツクライならピラミマの20の方に魅力を感じているので、こちらは出資候補馬から消したいと思います。

 

ピラミマの20 父ハーツクライ

募集額5000万円 一口価格100000円

募集額4500万円 一口価格90000円 高野友和

 上記アルビアーノの20のコメントでも触れましたが、ハーツクライ産駒ではこちらが本命です。募集額が予想額を大きく上回る結果となった場合にはアルビアーノの20も考えようと思っていましたが、予想額を下回り出資のチャンスが巡ってきました。毎年ピラミマの仔には出資を検討していましたが、抽優を使っても抽選必至でしたので泣く泣く諦め、抽優は確実に取れる馬に使っていました。通常申込みでは絶対に取れない馬でしたので、一度も縁がありませんでした。今年は抽優馬候補として考えてたリアアントニアの20が募集中止になった事もあり、更にこちらに気持ちが向いてきました。ピラミマももう高齢の部類に入ってきましたので、今回は抽優馬候補として挑みたいと思います。

 

グリューネワルトの20 父モーリス

募集額4000万円 一口価格80000円

募集額5000万円 一口価格100000円 池添学

 予想額を1000万円上回ってきました。半姉ディアンドルの活躍が理由でしょうが、ディアンドルの全弟のコンジャンクションが4000万円募集でしたから、父がモーリスに替わって1000万円上乗せでは手が出ません。もしかしたら出来が物凄く良いのかもしれませんが、それでも私はこの馬に10万円は出せません。募集額を4000万円と予想しましたが、リアルに出資したいと思う募集額は3000万円、一口60000円までです。父がルーラーシップからモーリスに替わったのは私にとってかなりのマイナスです。

 

リミニの20 父モーリス

募集額2000万円 一口価格40000円

募集額2500万円 一口価格50000円 国枝栄

 非常に悩ましい上回り方です。物凄く思い入れのある馬で、半姉のバルレッタにももちろん申し込みました。(抽選でハズレ)母リミニの仔はどんな種牡馬を付けようが出資候補です。しかし、バルレッタが父エピファネイアで2400万円でしたので、まさかこの額を上回るとは思っていませんでした。世間ではモーリスの評価は上がっているのでしょうか?私にはピンときていませんが。この価格設定には国枝先生というプラスアルファが入っていると考えて目を瞑るしかありません。あとは馬の出来を見てから考えたいと思います。

 

アイムユアーズの20 父リアルスティール

募集額3000万円 一口価格60000円

募集額4000万円 一口価格80000円 斉藤崇史

 予想額を1000万円上回ってきました。POGで毎年人気になる母なので期待は大きいでしょう。今までの産駒でクラブで募集されたのは2頭で、父オルフェーヴルの牝馬モーベットが3500万円、父ドゥラメンテの牝馬オールユアーズが4000万円でした。牝馬としては2頭とも高額でしたが、本馬の父は新種牡馬リアルスティールです。個人的には非常に期待している種馬なのですが、まだ実績は無いですし、初年度の種付料は200万円です。私の予想額3000万円は的を射ていると思っています。牝馬で一口80000円は安くないですし、父への期待度を加味しても手が出せる価格ではありませんので潔く諦めたいと思います。

 

ロザリンドの20 父リアルスティール

募集額5000万円 一口価格100000円

募集額6000万円 一口価格120000円 木村哲也

 こちらも予想額を1000万円上回ってきました。父のリアルスティールは相当評価されているのでしょうか?母ロザリンドはエピファネイアの全妹で青葉賞馬オーソリティを出しています。シーザリオの直仔のロザリンドは今後日本を背負って立つ名繁殖牝馬となる可能性も十分にあります。ロザリンドの仔は全てクラブで募集されていて、初仔のルーラーシップの牡馬アーデンフォレストが3500万円、オルフェーヴルの牡馬オーソリティが4000万円、スクリーンヒーローの牝馬アルドゥエンナが3000万円でした。オーソリティが青葉賞を制したのが2020年ですので、父が新種牡馬でも今年募集の本馬の価格は高騰するだろうと予想できました。それでも父リアルスティールの種付料は200万円です。募集額5000万円が妥当だろうと思っていましたが、まさかの6000万円。私には全く手が出せませんが、この強気な価格設定ですので大きいところも狙える馬かもしれません。走らなかったら大ブーイングですが大物を狙う方は抽優使ってでも出資したい馬でしょうね。

 

 

アルジャンテの20 父ルーラーシップ

募集額2500万円 一口価格50000円

募集額3500万円 一口価格70000円 中内田充正

 ルーラーシップの仔は毎年のように出資しています。今年のルーラーシップ産駒で私の最有力馬が本馬でした。母アルジャンテはシルクホースクラブで募集されたディープインパクト産駒で、現役時に4勝をあげました。本馬はアルジャンテの初仔になります。母に出資していた会員様もいらっしゃいますし、父ルーラーシップ×母父ディープインパクトという最近話題の好配合ですので人気は非常に高そうです。そして厩舎は早めから結果を出せる中内田先生なら誰も文句はないでしょう。馬体を見るまでもなく大人気の1頭だと思います。この血統なら初仔でも募集額3500万円、一口70000円も納得できる方は多いかと思いますが、私は予想額を大きく上回っている以上出資するまでには至りません。

 

スナッチマインドの20 父ルーラーシップ

募集額2000万円 一口価格40000円

募集額2000万円 一口価格40000円 武市康男

 ルーラーシップの最有力アルジャンテの20を諦めざるを得なかったのなら次に有力なのが本馬でしょう。募集額は予想通りとなり納得できますし、こちらも父ルーラーシップ×母父ディープインパクトです。全姉のダブルスナッチは初仔で小柄な牝馬ですが1勝をあげていますし、2番仔となる本馬には更に期待できそうです。馬体が鍵となりそうですので、そこはチェックが必要ですが、最低でも全姉より大きく出てくれれば言うことありません。抽優を使うかどうかはまだわかりませんが、他の出資候補馬への申込み数などを考慮し、是非とも出資したい馬の1頭であることは確実です。

 

ブレッシングテレサの20 父ルーラーシップ

募集額1800万円 一口価格36000円

募集額1600万円 一口価格32000円 奥村豊

 こちらもスナッチマインドの20と同様、ルーラーシップの牝馬です。募集額は予想額を下回りました。1600万円募集のルーラーシップ牝馬で奥村豊先生と言えばディアンドルと全く同じです。そこに気付いた方は、これは何かの縁だと出資に踏み切る材料にしても良いのではないでしょうか?安価な馬ですし、通常申込みでも比較的出資しやすそうです。ルーラーシップの本線はスナッチマインドの20がいますし、本馬は初仔なので、未知な部分が多いです。父ルーラーシップは良いのですが母系に特に魅力を感じない為、出資候補としては足りないところです。

 

 

 募集額が発表されたので、出資候補馬19頭の取捨選択をし、7頭まで絞りました。ですが、ここで全リストを今一度見直してみると、募集額が予想より安く、この価格なら出資したいと思わせてくれる馬が数頭現れましたので、こちらの馬も出資候補馬として追加いたします。

 

ドントテルソフィアの20 父リアルスティール

募集額2000万円 一口価格40000円 菊沢隆徳

 こちらは一度出資候補馬となりながらも当ブログの出資馬検討②で出資候補から除外された馬です。母方への思い入れが無かったことが最大の要因です。しかし個人的に大注目のリアルスティール産駒で出資候補馬として残っていたロザリンドの20とアイムユアーズの20が共に募集額が予想を上回り、出資候補から消えてしまったことにより、改めて本馬にスポットライトがあたりました。本馬の募集額2000円は決して安くはないですが、妥当な価格だと思います。これまで母の産駒は2頭いますが、未だJRAでの勝利はありません。1つ上の半姉テルヌーラはディープインパクトの牝馬でしたが7戦0勝と結果は出ませんでした。しかしこの7戦中6戦で掲示板を確保しており、何か1つ加われば勝ち上がる産駒が出てもおかしくありません。そのテルヌーラが産まれてから2年間空胎となったのちに産まれたのが本馬です。空胎により母に活力が戻り、父がリアルスティールに替わったことでストームキャットの血が加わりました。母は輸入されて、ディープインパクトを付けられたように期待されていた繁殖であることは言うまでもありません。もちろん一度は出資候補馬から除外した馬なので、まだ出資するかどうかまではわかりませんが、馬体や動きを観てからでも遅くないと思い、出資候補馬として追加させていただきます。

 

オーロラエンブレムの20 父サトノクラウン

募集額2000万円 一口価格40000円 宮田敬介

 今まで一度も触れてこなかった馬ですが、コスパが非常に良く、個人的に魅力たっぷりでしたので初めて紹介いたします。母オーロラエンブレムは秋華賞馬ブラックエンブレムの仔で父はディープインパクト。シルクホースクラブで5000万円で募集された超良血の期待馬でした。現役時の成績は8戦0勝と勝ち上がることはできませんでしたが、着度数は0-1-2-5で掲示板内に5度入っていることからも競走能力が全く無かったわけではなさそうです。デビュー済の兄妹は6頭いて全ての兄妹が2勝以上あげている超優秀なファミリーです。その中でもブライトエンブレムとウィクトーリアが重賞馬となり、アストラエンブレムは2度の重賞2着を含むJRA7勝馬です。兄妹6頭で重賞2勝を含む、JRA19勝しています。その中で唯一1勝もできなかったのが本馬の母オーロラエンブレムです。確かに兄妹の実績と比べるとオーロラエンブレムだけ良くないのは事実ですが、ポテンシャルは相当なもので、兄妹にGⅠ馬こそ出ていないですが、日本を代表するエアグルーヴやシーザリオのファミリーに対抗できるくらいの素質は秘めている可能性も十分あります。そんなオーロラエンブレムの初仔が本馬です。初仔は少し嫌い気味の私ですが、これだけ分かりやすい血統馬で尚且つ高額馬でないのであればむしろ大歓迎です。産駒が結果を出してしまってからでは価格が高騰してしまいますからね。先物買いです。まさにロザリンドと似ていますね。オーソリティを出資した会員様は先物買いが上手かったと言えるでしょう。そして母オーロラエンブレムに迎え入れられた父が新種牡馬のサトノクラウンです。サンデーサイレンスの血が一滴も入ってない種牡馬になります。皆さんはサトノクラウンをどう評価していますか?現役時で1番印象に残っているのはやはり宝塚記念の勝利でしょうか?本命のキタサンブラックを破り国内GⅠ初制覇を成し遂げました。次走の天皇賞秋ではキタサンブラックにリベンジされてしまいますが、水が浮くような不良馬場の中、僅差の2着と奮闘したのも印象深かったですよね。または前年、初のGⅠ制覇となった香港ヴァーズの勝利も記憶に残ってると思います。と上記3レースは共にサトノクラウンが力を発揮しやすかったレースだったと言えるでしょう。非サンデー系の馬が得意とする宝塚記念、海外レース、不良馬場。ダービーこそ3着に好走しましたが、良馬場で行われた天皇賞秋やジャパンカップでは惨敗を期したように、日本の主流血統とは一線を画すレースで実績を残してきました。そもそもサトノクラウンは丸外ですので、海外のレースで活躍した外国馬が種牡馬として日本に輸入されてきたような馬です。しかし、私がサトノクラウンの種牡馬としての魅力を感じている部分はここまで紹介した実績ではなく、デビュー戦からダービーまでの5戦を評価してのものです。当時、クラシックを狙うべき馬が結果を残していて、春に直結する秋の東京競馬場の芝1800mでデビュー戦を飾り、同条件の東京スポーツ杯2歳Sを連勝。そして皐月賞のトライアル弥生賞も制して3戦3勝で皐月賞に向かいました。皐月賞では6着に敗れてしまいましたが、相手はドゥラメンテ、リアルスティール、キタサンブラックといった後の名馬ばかり。忘れてはいけないのは、このレベルの高い皐月賞でサトノクラウンが1番人気の本命馬だったこと。古馬になってからの活躍よりもクラシックの初戦で本命に推されていた事実を忘れてはいけません。その後のダービーでは得意とされない舞台で能力のみで3着と好走しました。そしてサトノクラウンが種牡馬として成功する為の最大の武器はサンデーサイレンスの血を一滴も持っていないことです。同じ里見オーナーの馬で3歳時に皐月賞3着、ダービー2着、菊花賞1着、有馬記念1着の結果を残し、最優秀3歳牡馬の称号を獲得したサトノダイヤモンドもサトノクラウンと同じ年に種牡馬デビューとなります。しかしサトノダイヤモンドは父がディープインパクトの為、繁殖牝馬が限られます。近年サンデーサイレンスの孫の牝馬が繁殖に多いことから、モーリスやエピファネイアが人気となりサンデーの4×3が主流に成りつつありますので、サンデーの3×3になってしまうサトノダイヤモンドは不利な状況が続くでしょう。サトノダイヤモンドのようにサンデーサイレンスの孫にあたる種牡馬は数も多いですから尚更です。しかしサトノクラウンには関係ありません。実績さえ残せば、今後種付頭数も繁殖の質も右肩上がりは確実です。上記で示した素質を産駒に伝えることができれば種牡馬として成功する可能性は非常に高いと思っています。そんな種牡馬として成功の可能性が高いサトノクラウンに実績豊富な牝系の母オーロラエンブレムの初仔が本馬になります。未知数な部分が多いだけに物凄く人気になることは無いと思います。ただ、母はシルクホースクラブで募集された馬なので、出資されていた会員様は問答無用で出資されると思います。あとは初仔なので馬体の大きさが鍵となります。そればかりは今はわかりませんし、募集開始時に小さくてもデビューまでに成長する可能性もあります。一応馬体をチェックし、大きな問題がなければ間違いなく申し込もうと思える馬です。

 

ネオヴィクトリアの20 父サトノクラウン

募集額2200万円 一口価格44000円 大久保龍志

 こちらもオーロラエンブレムの20同様、今まで一度も触れてこなかった馬です。母ネオヴィクトリアの父はディープインパクトで本馬の父はサトノクラウンです。オーロラエンブレムの20とほとんど同じ配合ですので、父サトノクラウンの魅力はオーロラエンブレムの20のコメントを読んでいただけたら幸いです。こちらでは割愛し、母のお話をします。本馬は母ネオヴィクトリアの10歳時の仔で3番仔になります。兄姉は2頭いますがデビューは初仔のグランデモナルカのみで父はロードカナロアです。グランデモナルカは3歳の6月に6戦目でようやく勝ち上がったばかりですし、勝ち上がりがダートということでそこまで強調できる材料はありません。まだデビュー前の半姉ナウヴィクトリアの父はリーチザクラウンです。サンデーの3×3ですので、こちらも強調できる材料は少ないです。やはりサンデーの血を濃く持つ牝馬には非サンデーの種牡馬の方がベターですので、初仔のグランデモナルカのようにロードカナロアを付けるのがベストと言えるでしょう。現在非サンデー系種牡馬で有力とされているリーディング上位種牡馬は、ロードカナロア、ルーラーシップ、キングカメハメハ、クロフネ、エイシンフラッシュで外国馬ではハービンジャー、バゴ、ノヴェリスト、ドレフォンといったところでしょうか?キングカメハメハとクロフネは既に種牡馬としての役割を終えていますし、バゴは高齢馬ですので、キングカメハメハ系のロードカナロアとルーラーシップの天下が続くでしょう。しかし上記種牡馬で日本のクラシックを制したのはエイシンフラッシュのみで、本馬の父サトノクラウンが割って入っても全く不思議ではありません。むしろポテンシャルでは、ずば抜ける可能性すら秘めています。結局サトノクラウンの話になってしまいましたので母の話に戻します。上記の通り母ネオヴィクトリアからは勝ち上がり馬こそ出てはいるもののまだ未知数の部分が多いです。しかし母の牝系を見ていくと本馬の曽祖母にマリスターⅡの名があります。マリスターⅡはベッラレイアの母です。ですので本馬の祖母ピンクリップスはベッラレイアの半姉になります。曽祖母マリスターⅡ、祖母ピンクリップス、母ネオヴィクトリアと親仔3代に渡りノーザンファームで管理されています。ネオヴィクトリアの初仔のグランデモナルカはサンデーレーシングで4000万円で募集されたほどの期待馬です。改めてファミリーを見てみるとノーザンファームの縁の血統ですので、相当期待されているのが分かります。そして最も気になるのが募集額です。血統的にははっきり言ってオーロラエンブレムの20の方に魅力を感じているのですが、こちらはオーロラエンブレムの20より200万円高い2200万円での募集です。父サトノクラウン×母父ディープインパクトとほとんど同じ血統の牡馬に200万円の差があるのです。勝手な個人的な見解として書きますが、2200万円という募集額は2000万円に200万プラスアルファしたような金額です。もしオーロラエンブレムの20の出来が悪いとか、初仔だからとかオーロラエンブレムの20のマイナス面を募集額に反映させるのであれば、1800万円で募集してネオヴィクトリアの20を2000万円で募集するのではないでしょうか?オーロラエンブレムの20はネオヴィクトリアの20より【下】ではなく、単純にオーロラエンブレムの20よりネオヴィクトリアの20の方が【上】という評価だと思っています。もしそうだとしても私はオーロラエンブレムの20の方に魅力を感じていますが、もちろん無視することはできません。父サトノクラウン×母父ディープインパクトは今後トレンドとなる配合で非常に期待していますので、こちらも最終候補まで残したいと思います。

 

 

《出資候補馬10頭》

サダムグランジュデの20 父シルバーステート

募集額2400万円 一口価格48000円 音無秀孝

 

テルアケリーの20 父ドゥラメンテ

募集額4000万円 一口価格80000円 鹿戸雄一

 

プラウドスペルの20 父ドゥラメンテ

募集額3000万円 一口価格60000円 野中賢二

 

スペシャルグルーヴの20 父ドレフォン

募集額2400万円 一口価格48000円 藤岡健一

 

ピラミマの20 父ハーツクライ

募集額4500万円 一口価格90000円 高野友和

 

リミニの20 父モーリス

募集額2500万円 一口価格50000円 国枝栄

 

スナッチマインドの20 父ルーラーシップ

募集額2000万円 一口価格40000円 武市康男

 

ドントテルソフィアの20 父リアルスティール

募集額2000万円 一口価格40000円 菊沢隆徳

 

オーロラエンブレムの20 父サトノクラウン

募集額2000万円 一口価格40000円 宮田敬介

 

ネオヴィクトリアの20 父サトノクラウン

募集額2200万円 一口価格44000円 大久保龍志

 

 

 現時点での出資候補馬10頭が出揃いました。どの馬も期待できそうですし、10頭全てに出資したい気持ちです。しかしそうはいきませんので7/19に発表されるカタログを見て最終判断したいと思います。またカタログを見て、新たに出資候補に名乗りをあげる馬もいるかもしれませんので、その際はまた紹介させていただきます。

 

長文になりましたが最後まで読んでいただきありがとうございました。