シルクホースクラブにて2022年度募集馬のリストが発表されました。
早速、検討をしていきたいのですが、注意点として一つお伝えしたいことがあります。
私のブログでは全募集馬の評価はしません。馬体や血統、預託厩舎など各募集馬の評価を読みたい方は別の方が書いているブログをお勧めします。
こちらのブログはあくまでも日記のようなものです。私が良いと思った募集馬のみで検討していきます。
正直な話、プロでもない方の評価って必要ですか？ノーザンファームの育成担当者の評価なら私も是非聞きたいです。またはツアーに参加した会員さんが得てきた情報などは非常に有効で、私にも是非教えていただきたいものです。
この馬の馬体はAとかBとか、血統はCとかDとか。そんな事は私には分からないのでやりません。
昨日今日競馬を始めた方には必要な情報かもしれませんが、一口クラブ馬主をやられてる方の大半は中級以上の知識をお持ちだと思っています。そんな皆様には正直必要無い情報ですよね？自分自身で十分評価を付けられます。他人の評価など必要ありません。
ですので私のブログでは、いちシルク会員の黒鹿毛桜がどの馬に出資したいと思っているのか。それが皆様の見解と合うのか合わないのか。皆様と同じ馬を推薦していたら一緒に応援しようと思って頂くとか。その程度の日記です。
こういった記事には良い事も悪いことも好き勝手に書きますので、お暇な時間に軽く読んで頂けるだけで幸いです。
それでは始めます。
まず、前回の募集予定馬リストが発表された際に26頭まで絞っております。今の時点では検討の材料が血統、価格、厩舎のみですので、その限られた材料のみで26頭の評価をしていきたいと思います。
個人的注目馬
アルアイン産駒
マチカネタマカズラの21 牡
募集価格2000万円 一口価格40000円
美浦）中舘英二厩舎
新種牡馬アルアインの産駒には個人的に期待をしています。確信をついた根拠はありません。それでもアルアインが種牡馬入りした時から狙っていました。それがアルアイン産駒全てに当てはまる出資理由の一つです。
本馬の母はKingmamboを父に持ち、アルアインとの相性は良いでしょう。自身もクイーンC3着という実績を持っています。血統から予想される適性距離はマイル〜2000mくらいでしょうか？兄姉に大物は出ていませんが、コンスタントに走っています。18歳時の仔という点が少しマイナスですが、そこに目を瞑れば、ある程度回収してくれそうな馬です。
オールザウェイベイビーの21 牝
募集価格1800万円 一口価格36000円
栗東）池添学厩舎
半姉にオーマイベイビーがいる血統なので、甥にステラヴェローチェがいる事になります。母はゴーンウエスト系ですので、明らかなスピードタイプ。その母にアルアインですから本馬ももちろんスピードタイプで、マイルがギリギリといった印象。牝馬なら適性距離は短くても構わないので、スピードを生かして活躍してほしいです。
エピファネイア産駒
インヘリットデールの21 牡
募集価格6000万円 一口価格120000円
栗東）高野友和厩舎
母はシルクホースクラブ所属の馬なので元出資者様には待望の産駒でしょう。私は母に出資していませんが、母父ルーラーシップ、母母フサイチエアデールと好きな馬の血が入っているので大好物の1頭です。父がエピファネイアでサンデーサイレンスの4×3ですし、何も文句はありません。ただし、価格が私には厳しく積極的にはいけません。
ブリスフルデイズの21 牝
募集価格4000万円 一口価格80000円
美浦）黒岩陽一厩舎
母が大好きなダイナカール牝系。大物に育つ可能性も十分。サンデーサイレンスが薄いので引退後の繁殖としても重宝しそうなだけにシルクに母馬優先制度があればと思わせる1頭です。今募集のエピファネイア産駒は例年以上に人気でしょうし価格も高いです。その点が少しデメリットと言えます。
キズナ産駒
シフォンカールの21 牡
募集価格4000万円 一口価格80000円
栗東）吉岡辰弥厩舎
こちらもダイナカール牝系で、父がキズナ。3代前までにダービー馬3頭。そしてオークス馬のダイナカール。母父クロフネで適性距離は少し短めで、パワー寄りかもしれないですが、ダートで潰しも効きそうなので出資するにはもってこいの1頭です。募集価格が高いので回収できるかは微妙ですが、重賞を取っても驚けない期待馬です。
ブラックエンブレムの21 牝
募集価格5000万円 一口価格100000円
美浦）宮田敬介厩舎
言わずと知れたブラックエンブレムの仔で父がダービー馬キズナ。この血統に文句を言う人はいないでしょう。期待の1頭であることは間違いないでしょう。しかし、牝馬で5000万円は予算オーバー。諦めざるを得ません。
スワーヴリチャード産駒
ローズウィスパーの21 牝
募集価格1800万円 一口価格36000円
美浦）加藤士津八厩舎
現役時代大好きだったスワーヴリチャードのファーストクロップ。母は名牝系の薔薇一族出身。母父ワークフォースで幾らか欧州寄りですが、スワーヴリチャード好きとしては納得できる繁殖との配合なので血統で迷う必要は無さそうです。
ドゥラメンテ産駒
プリティカリーナの21 牡
募集価格5000万円 一口価格100000円
栗東）池江泰寿厩舎
ドゥラメンテは全ての産駒が出資対象です。母はシルクでお馴染みプリティカリーナ。兄姉はコンスタントに走っていましたが、近年は不振。それでも今年はジャミールフエルテ以来の牡馬で、父がドゥラメンテなら期待したい。母にはストームキャットとシーキングザゴールドが内包されており、スピードは十分。ポテンシャルだけならクラシックに乗れる逸材です。
ラッドルチェンドの21 牡
募集価格7000万円 一口価格140000円
美浦）国枝栄厩舎
母はラヴズオンリーミーの初仔でテルツェットの母。本馬の伯父にはリアルスティール、伯母にはラヴズオンリーユー。文句無しの大物。一口どころかPOGでも上位指名したくなる良血なので、抽優さえ考えたくなる1頭です。募集価格は高いですが、この血統ですので仕方ないでしょう。適正価格だと思います。
ビッグワールドの21 牝
募集価格3000万円 一口価格60000円
栗東）高橋義忠厩舎
母は米国の馬でダートGⅠを含む7勝を挙げています。モアザンレディからくるヘイロー系でドゥラメンテとの相性も良さそうです。ただ繁殖としての実績が乏しい母なので無風で出資できそうなら考えたいですが、少し募集価格が高いのが気になるところです。
プライストトゥパーフェクションの21 牝
【募集中止】
ミスエーニョの21 牝
募集価格4500万円 一口価格90000円
美浦）林徹厩舎
半姉にミスエルテがいる良血で、父がフランケルからドゥラメンテに替わったことにより、一層日本の馬場向きに替わった点は大きなプラス。兄姉が牝馬ばかりですが、その殆どが勝ち上がっていて本馬にも十分期待できそうです。
ドレフォン産駒
キープシークレットの21 牡
募集価格4000万円 一口価格80000円
栗東）杉山晴紀厩舎
初仔になりますが、母はシルクホースクラブ所属の馬でダートで2勝を挙げています。元出資者様は注目していると思いますし、今をときめくドレフォン産駒の牡馬なら迷うことは無いでしょう。母父ダイワメジャーで距離の融通は効かなそうですが、ダートでの活躍も望めます。募集価格は多少高く感じます。
サンデースマイルⅡの21 牝
募集価格3500万円 一口価格70000円
美浦）尾関知人厩舎
母は高齢ながらもこれまでにフルーキーやマンオブスピリットを出しており、その他の兄姉も殆どが勝ち上がっており非常に優秀な繁殖です。本馬は牝馬なので是非芝向きに出て欲しいのですが、そればかりは走ってみなければわかりません。ダート牝馬になってしまうリスクは少なからずあります。
メジロオードリーの21 牝
募集価格3200万円 一口価格64000円
栗東）松永幹夫厩舎
ドレフォンの産駒で血統だけなら本馬が主役でしょう。母はスペシャルウィークとメジロドーベルの仔メジロオードリー。本馬の半姉にはフラワーCを勝ったホウオウイクセルがいます。個人的に思い入れのある血統馬なので是非出資したい1頭です。
ハーツクライ産駒
サロミナの21 牝
募集価格7000万円 一口価格140000円
栗東）池添学厩舎
言わずもがなの良血馬。何も言うことはありません。ただこの価格では正直手が出ません。泣く泣く諦めることとなりそうです。
ハービンジャー産駒
カリンバの21 牝
募集価格2400万円 一口価格48000円
栗東）松下武士厩舎
母父ルーラーシップが最大の注目点ですが、本馬の場合はそれだけでなく、牝系も優秀。曽祖母はワールドエース、ワールドプレミア、ヴェルトライゼンデの母として知られるマンデラです。ただ、父がハービンジャーなので欧州色が物凄く強く、血統的な魅力はあれど、どの程度日本の馬場にマッチするかは未知数です。
ブリックスアンドモルタル産駒
ヴァイスハイトの21 牡
募集価格3000万円 一口価格60000円
美浦）池上昌和厩舎
父ブリックスアンドモルタルは非常に期待の新種牡馬。祖母のソニンクからはロジユニヴァースの母アコースティクスやノットアローン、ランフォルセ、ノーザンリバー、ディアドラの母ライツェントなどが出ており超一流と言える牝系です。母ヴァイスハイトからはロスヴァイセやヴァイトブリックが出ていますが、未だ大物はいません。未知数の父との配合で化ける可能性は秘めてはいるものの、積極的に出資するとなると多少リスクはあります。
ヘニーヒューズ産駒
ユキチャンの21 牡
募集価格4000万円 一口価格80000円
美浦）宮田敬介厩舎
説明不要のシラユキヒメ一族の本馬。父ヘニーヒューズの牡馬で、ダート色は強いですが芝でもやれそうな気もします。白毛という珍しさだけでも人気になる馬ですが、毛色関係無しに期待できそうです。
ミッキーアイル産駒
モルジアナの21 牡
募集価格3500万円 一口価格70000円
栗東）池添学厩舎
祖母のサマーハは私の出資馬サラーブやラスールの母なので本馬にも自然と期待しています。母のモルジアナには出資していませんが、初仔のコラリンからいきなり活躍馬を出しました。凄い母です。ただし、距離適性は短距離なので父がミッキーアイルに替わってもコラリン同様、短距離での活躍を期待するしかありません。出資馬でクラシックを目指したい方には向いてない事は明らかなので、そこは割り切って考えましょう。
モーリス産駒
ロゼリーナの21 牡
募集価格4000万円 一口価格80000円
美浦）田村康仁厩舎
母ロゼリーナは馬名からもわかるように薔薇一族出身。その母にモーリスですから普通に期待できます。サンデーサイレンスの4×3のクロスもあり、血統面に文句の付けようがありません。間違いなく走ると思っていいでしょう。
リアルスティール産駒
ミュージカルウェイの21 牡
募集価格6000万円 一口価格120000円
美浦）木村哲也厩舎
半姉にミッキークイーンやインナーアージがいる優秀な母の仔です。父がリアルスティールに替わった事により、更にスピードと軽さが強調されたように感じます。ミッキークイーンという大物を出した母なので、再び大物を出す可能性は高く、それが本馬なのかもしれません。
ルーラーシップ産駒
ガルデルスリールの21 牡
募集価格3500万円 一口価格70000円
栗東）武英智厩舎
ドゥラメンテ同様、ルーラーシップの産駒は全てが出資対象です。
本馬の母ガルデルスリールからは先日非常に強い内容で新馬勝ちしたモリアーナがいます。このモリアーナの1勝が本馬の評価を上げた事は間違いないでしょう。母父ダイワメジャーにルーラーシップという配合でパワーとスピードを強化。ダートでも走れそうなので適鞍は多いでしょう。
ギモーヴの21 牡
募集価格4000万円 一口価格80000円
美浦）手塚貴久厩舎
母のギモーヴはホウオウアマゾンの半姉にあたります。祖母のヒカルアマランサスは重賞ウィナーで、ヴィクトリアマイル2着という実績もあります。そのヒカルアマランサスの母スターミーからはカレンミロティックも出ていますので、非常に優秀なファミリーと言えるでしょう。もちろんギモーヴにも優秀な産駒を出すポテンシャルは確実にあります。産駒に勝ち星は未だ無いものの、その点は深く考える必要はありません。これからです。当然の出資馬候補として最後まで長考することになる1頭です。
レディバードの21 牝
募集価格2400万円 一口価格48000円
美浦）宗像義忠厩舎
母の初仔になります。母は現役時代2勝を挙げていますが、スマートファルコン産駒にも関わらず、芝の1200mで1勝クラスを勝っています。完全なダート馬ではなく、芝の短距離でのスピード能力も証明してくれています。初仔なのでサイズの確認は必要ですが、抽優使わずとも当選確率が高そうなので、確実な2頭目として考えたい馬です。
レイデオロ産駒
イルーシヴグレイスの21 牝
募集価格3000万円 一口価格60000円
美浦）蛯名正義厩舎
レイデオロの初年度産駒である本馬は、祖母にイルーシヴウェーヴを持つ良血馬です。祖母イルーシヴウェーヴは仏1000ギニーなどを勝った名牝で、産駒に大物はいませんが、サトノソロモンやアドマイヤビルゴを出しています。母のイルーシヴグレイスはキャロットクラブで6000万円という高額で募集されたものの、期待に応えられず僅か1勝止まりとなりましたが、ポテンシャルは秘めていると思うので、父にレイデオロを迎えた本馬が大きな仕事をする可能性は十分にあるのではないでしょうか？
ここまでが前回の記事で挙げた候補馬26頭ですが、追加された馬で候補馬がいますので以下に記載します。
グリントオブライトの21 牝
募集価格2000万円 一口価格40000円
栗東）牧浦充徳厩舎
母グリントオブライトの伯母にはスリープレスナイトがいます。母自身はサンデーレーシングで募集されコンスタントに好成績を収め、芝の中距離で3勝を挙げています。父にルーラーシップを迎えた事で適性距離は母同様中距離で桜花賞よりもオークスといった馬でしょう。
アガルタの21 牡
募集価格2800万円 一口価格56000円
美浦）稲垣幸雄厩舎
祖母にブロードアピールがいる良血馬。母アガルタの産駒の勝ち上がり率は非常に高く期待が持てます。スワーヴリチャードのファーストクロップとしては素晴らしい母を迎えられた1頭で、切れ味の鋭い競走馬となるでしょう。
以上で1回目の募集馬検討を終わりにします。私は基本的に厩舎を重視しませんが、募集価格で諦める馬が多そうです。まぁそれは毎年のことなので慣れてはいますが、毎年毎年悲しくなります。仕方ないですがね。
予算内で走る馬を選ぶしかないので、これから必死に検討していきます。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
※シルクホースクラブ様よりクラブ公式HP等からの画像、情報文の引用許可を得て掲載しております。
《シルクホースクラブ出資馬》
ソニックベガ、ラスール、リンドラゴ、レヴァンドフスキ、サンデュエル、ヴィアルーチェ
