黒鹿毛桜Blog

一口馬主&消去法データ馬券

根岸ステークス(GⅢ)2022年 出走予定馬短評!予想!血統&適正重視!

根岸S(GⅢ)

2022.1.30(日)

東京競馬場 ダート1400m

f:id:gourmetfrontier:20220126073817j:image

《出走予定馬》※除外対象馬一部除く

モジアナフレイバー(牡7)真島大輔(56)

【短評】大井競馬所属の本馬。2018年に勝島王冠でヒガシウィルウィンを破って重賞初制覇。次走では東京大賞典にも参戦したが9着惨敗。その後は徐々に力をつけ、帝王賞5着、南部杯4着、勝島王冠連覇の後に2度目の東京大賞典で3着と好走。地方競馬場でのGⅠで好走できるまでに成長した。しかし中央参戦は意外と少なく、一昨年のフェブラリーSの1度のみ。この時は6着だった。今回は初めての中央でのGⅢ戦。もちろんフェブラリーSより相手は楽だし上位も充分に狙えるはず。距離適正は1400m〜2000mまでこなせるが、東京のワンターンのスピード競馬となると多少不安はある。父バトルプラン×母父フレンチデピュティなのでもちろん適正はダート。これまでの実績的に馬券には必要となるが、軸までの信頼は置けないので、相手候補とするか押さえまでとするかが難しいところ。

 

サクセスエナジー(牡8)石川裕紀人(58)

【短評】今回のメンバーで1番斤量を背負うのが本馬。こればかりは賞金を持ってしまっているので仕方ない。ただ58キロという斤量自体は背負い慣れているので大丈夫だろう。カンカン泣きは無い。しかしこの賞金の殆どが地方重賞でのもの。中央ではOP勝ちはあるものの重賞では優勝どころか3着以内は1度も無い。中央の重賞の着度数は【0-0-0-6】。この成績を見たら正直買いにくい。距離適正は問題無く、父キンシャサノキセキはダートも走る。それでも昨年のこのレースは12着。今年も無印でいいだろう。

 

テイエムサウスダン(牡5)岩田康誠(57)

【短評】こちらもサクセスエナジー同様、地方重賞で稼いできた馬。中央重賞に出走経験が少ないとはいえ3着以内の好走は1度も無い。距離は1400mを中心に走ってきているので得意なのだろうが、父サウスヴィグラスなら1ハロン長い気もする。昨年は13着だったが、その後地方重賞3勝と実績は残してきた。今年は昨年とは違うぞとリベンジを狙っているのだろうが、中央の重賞レベルではまだまだ荷が重い。

 

ソリストサンダー(牡7)戸崎圭太(57)

【短評】前走、武蔵野Sの優勝馬。チャンピオンズCには出走せず、目標のフェブラリーSの叩き台としてここへの出走を決めた。南部杯かしわ記念でも好走しているように、実績は抜けている存在。一昨年の武蔵野Sでも2着と好走したように、東京のマイルがベストなので、今回は1ハロン短いのは確か。しかし、あくまでも本番はフェブラリーS。ここでは結果よりも内容を重視するはず。自力で優勝してしまう可能性もあるが、ここへの本気度で言ったら、何かに脚元をすくわれる可能性が高い。重い印は必要だが、軸にするほど勝負度合いは高くない。

 

タイムフライヤー(牡7)M.デムーロ(56)

【短評】2017年ホープフルSの覇者。ホープフルSがGⅠへ昇格した初年度の覇者。歴としたGⅠ馬。しかしその後は結果を出せず、2019年夏にダート路線へ矛先を変えてきた。3戦目の武蔵野SホープフルS以来の連対を果たすと、一昨年のフェブラリーSでは5着。そしてダート転向から1年後の2020年夏にマリーンSでダート初勝利&ホープフルS以来の勝利。続くエルムSで連勝&ダート重賞初勝利。この馬に出資している会員様は歓喜に沸いたことでしょう。昨年の根岸Sでは3着に好走したが、この1年結果が出ていない。前走の霜月Sは58キロを背負ったとはいえ今回と同舞台で9着。やや不満の結果だが、直線で前が塞がった不利があったのは確かで、外に出してからは伸びてきてる。昨年くらい走れれば好走できそうではあるので押さえておく必要はある。

 

ヘリオス(騸6)武豊(56)

【短評】前走、霜月Sの勝ち馬で、昨年の根岸S出走時も霜月Sを勝って臨んだ1戦だった。結果は8着だった。その後フェブラリーSでは最下位の16着に敗れたが、東京コースにこだわり、前走まで7戦連続で東京コースに出走してきた。重賞実績は無いが、現在OPを連勝中。しかも東京1400mで連勝中。あとは相手関係だけ。脚質が逃げだけに、メンバーレベルが上がると一気にパフォーマンスを落とす可能性もある。鞍上が武豊に乗り替わるのはプラスで、すんなり単騎で逃げれて、後ろが牽制し合う展開ならシメたものだが、そればかりはゲートを出てみてからではないとわからない。展開に注文が付く時点で軸にはできないし、同じローテで昨年負けているので重い印も打てないが、鞍上と脚質に魅力があるので押さえておきたい1頭ではある。

 

ジャスティン(牡6)坂井瑠星(57)

【短評】一昨年のカペラS勝馬。斤量58キロ背負ってレッドルゼル相手に勝ち切っているのだから力は本物。その後はサウジアラビアのリヤドダートスプリントからドバイゴールデンシャヒーンに出走。結果は出なかったが世界の高いレベルで戦ってきた経験は本馬の力になってるはず。しかし昨年の夏以降は芝の重賞を使ったりしてチグハグな競馬。今回は得意のダートに戻る分、近走の成績は無視していいが、1200mを主戦としてきただけに1ハロン長いのは否めない。また中山に実績が偏っている事からも大箱の東京コースは決して合ってはいないと思うし、今回はダートという点以外は条件的にかなり厳しい。距離的に目標もフェブラリーSではないだろうし、結果が出ればドバイなのかもしれないが、1400mが得意な馬が多い一戦だけにここで馬券内に必要かというとそうではない。

 

タガノビューティー(牡5)津村明秀(56)

【短評】重賞では結果が出ていないが間違いなく東京の1400m〜1600mがベストの馬。追込み一辺倒の脚質なので展開の助けは必要だが、まとめて差し切るイメージは沸く。直線を向いた時にスムーズに追い出せるように大外ぶん回しでもOK。内で包まれたり、外に出すタイミングが遅れると嫌なので外枠の方がいい。今後、中央の重賞を勝つならこの条件しか無いので、チャンスは根岸S武蔵野Sの2回のみ。その2回の内の1回が今回の根岸Sなので重い印で狙うのは必至。逆にここで馬券にならないようでは別条件の重賞では買えない。

 

リアンヴェリテ(牡8)国分恭介(56)

【短評】OPでの実績は豊富で、3勝2着3回という好成績だが、重賞ではさっぱり。3走前と4走前では1400mのOPで1着2着なので距離はベストと言える。ただ良積は右回りコースに集中していて、前走の武蔵野Sでは12着に惨敗している。前に行ってこその馬なので、ベストの距離とはいえ、直線の長い東京で粘り込むのはそう簡単ではない。相手強化で更に厳しい競馬になると思うし、単純にここでは力が足りない。もう8歳だしこれ以上の成長を見込むのは酷で、斤量を背負ってでも右回りのOPに出走した方が確実に賞金を稼げるはず。今は少なくなったゴールドアリュールの直仔だが、今回は切るのが賢明だ。

 

エアアルマス(牡7)C.ルメール(57)

【短評】主な実績としては2年前の東海S優勝。芝もそれなりに走れるが父マジェスティックウォリアーなので、やはり適正はダートだろう。前走は1200mのりんくうSで3着と好走したものの適正距離は1800m。今回も適正よりは少し短い気がする。前走から距離延長という点はプラスだが、適正外の距離であることは間違いなく、それが重賞となると更にキツい。1400mが得意な馬がいる分、ここで通用するとは考えにくい。

 

レピアーウィット(牡7)大野拓弥(57)

【短評】父ヘニーヒューズは芝ダート兼用と言われる種牡馬であるが基本的には適正はダートに出る方が多い。本馬もダート適正のヘニーヒューズ産駒でデビューは芝を使うものの条件戦4勝は全てダート。距離は1400m〜1800。OP勝ちは中山の1800mで、重賞実績は昨年のマーチS優勝と一昨年のマーチS3着。明らかに中山巧者で年を重ねてからは1800mくらい距離があった方が良い。近走は前2走で得意としている中山1800mのOPに連続で出走しているが6着9着と結果が出ていない。今回条件替わりで一変は見込めず、今年もマーチSまでは静観したい。

 

ジャスパープリンス(牡7)川田将雅(56)

【短評】デビュー戦は芝の1200mでモズスーパーフレアの2着と健闘。しかし、その後3戦勝ち上がれずで園田のダートに出走したところ2.4秒の差を付け圧勝。その後はダートの1200m〜1400mで勝ち星を積み重ね、OP入り初戦のエニフSで優勝。重賞実績こそ無いが、昨年はBCダートマイルに挑戦。一昨年はBCスプリントに挑戦。いずれも最下位に敗れているが高いレベルに挑戦している馬ではある。中京1400mのエニフSを連覇していることから、この条件がベストに見えるので東京1400mもこなせるはず。父ヴァイオレンスはあまり聞きなれない種牡馬だが、アメリカでダートとオールウェザーで走っていた馬。引退が早く僅か4戦のキャリアも3勝2着1回、G I1勝なのだから素晴らしい成績と言える。系統的にはサドラーズウェルズ系だが、ヴァイオレンスの父はメダリアドーロなのでパワー系に出たのだろう。産駒の成績もダートに寄ってるので、今回の条件は血統的にも合っている。実績的にはなかなか手が出しづらいのは確かだが、リーディング上位の川田将雅が初めて手綱を取ることに興味が沸く。経緯は分からないが、騎乗数よりも勝率や連対率といった率に重きを置いている騎手が乗るなら押さえておく必要は充分ある。

 

オーロラテソーロ(牡5)秋山真一郎(56)

【短評】父マリブムーンの産駒なので適正はダートの短距離でいいだろう。ここまでの勝ち鞍はダート1200m〜1400m。血統通りの適正を示している。昨年の6月に3勝クラスを勝ち上がりOP入り。その後は苦戦を強いられていたが、前走のりんくうSでOP初勝利を挙げた。大外16番枠のスタートから出していって2番手追走。そのまま直線でも脚を伸ばし後続を寄せ付けない勝利だった。走破タイムもそこそこ優秀で完勝と言える内容だった。ただ、斤量54キロも味方したと思うし、大外から揉まれなかったのも良かった。このレースに関しては完勝ではあるが、条件的に恵まれた感はある。今回も同じような競馬をしたいだろうから前目に付けたいだろう。しかし同型馬も多いし1ハロンの距離延長で斤量増、直線の長い東京コースでユニコーンS以来の重賞挑戦。条件的にはかなり厳しく、ここは一度静観した方が良さそうだ。

 

オメガレインボー(牡6)横山和生(56)

【短評】前走カペラSの3着馬でここ3走は全て重賞で3着以内に好走している本馬。距離的には1600m〜1700mくらいを得意としているので今回は1ハロン短い印象はあるが、前走で1200mを使っているので1ハロンでも延長するのはプラス。その前走は自身初となる1200mで痛恨の出遅れ。元々後ろから行く馬とはいえ重賞の1200mでの出遅れは致命的。それでも内を通り狭いところを割ってきて3着と自力上位の力は見せた。その前の武蔵野Sはほぼ完璧な内容で上がり最速で上がってきたが、ラスト150mくらいは前と同じ脚色に。休明けの分もあったかもしれないが、ワンターンのレースでは1ハロン短い方が良さそうな感じを受けた。今回がまさにその条件。前走より距離延長でワンターンの1400m戦。鞍上が乗り慣れた横山和生に戻るのもプラス。このオーナーにはオメガパフュームという偉大な先輩がいるが、本馬もここを勝ってGⅠを目指したいし、父アイルハヴアナザーの後継がいない事からも本馬には期待したい。不動の軸候補。

 

スリーグランド(牡5)岩田望来(56)

【短評】前々走の武蔵野Sでは5着。仕掛けのタイミングが少し遅れはしたが最後まで脚色は落ちずに食らいついてはいた。しかし上位陣との差は歴然で逆転となると非常に厳しい。距離適正は1400mなので武蔵野Sよりはこちらの方が向いているとは思うが、前走のすばるSで勝ちきれなかった事からも、ここで馬券に絡めるかと言うと、力が一枚劣ると言わざるを得ない。父シニスターミニスター×母父ブライアンズタイムで完全なダート血統。いつかチャンスは回ってきそうではあるが、それは中央の重賞ではなく、OPか交流重賞だろう。

 

トップウイナー(牡6)横山琉人(56)

【短評】前走は日経新春杯16番人気16着の本馬。なぜ日経新春杯を使ったのか?という馬。芝も走れなくは無いが、ここまでの5勝全てダートでのもの。昨年は目黒記念にも参戦して16番人気16着。ここまでの実績的にはダートの1400m〜1800mくらいがベストな適正に見えるが、血統的には父バゴ×母父テイエムオペラオーなのでタフな芝の中長距離といったところ。血統が全てでは無いことはもちろん承知の上だが、この血統でダートの短距離を走れるイメージは正直沸かない。それでも欅Sを勝っているのは大したもの。だが重賞ではそうはいかない。相手はダートの一戦級。枠、展開、距離、コース、血統など全てが噛み合わないと勝てないのが重賞。本馬には部が悪すぎる。日経新春杯ほどいらない馬ではないが、3着までしか馬券の対象にならない日本では買い要素は非常に少なく、バッサリでいいと思っている。

 

《除外対象馬》

ミッキーワイルド(牡7)田中勝春(56)

【短評】重賞実績はプロキオンSの2着のみ。中京競馬場の1400mという条件。しかしこの実績は2019年の夏なので2年半も前の話。それ以外に重賞での実績は無いが、OPクラスでの好走条件はプロキオンS2着を除けば全て東京の1400mに限られる。今回の条件は本馬にとってベストと言える。しかしそのベスト条件でも欅S11着や霜月S12着という凡走のレースがあるのも事実。一昨年の根岸Sも11着と結果が出ていないし、条件がベストでも惨敗するのが本馬の特徴で、それが重賞だと明らかに足りない。父ロードカナロア×母ワイルドラズベリー、祖母はディアアドマイヤで母父はファルブラヴ。血統的には芝も良さそうなので、シルクロードSとダブル登録ならそちらの方が一発あるかもしれない。

 

クロパラントゥ(騸4)C.ルメール(55)

【短評】中央で3戦走ったが未勝利のまま門別へ。初戦から圧勝でその後も連勝を重ね、門別では3戦3勝。5月12日の初戦から6月8日までの僅か1ヶ月で中央出戻り。こういった馬は多くはないが少なからずいる。しかし中央に戻って昇級戦の1勝クラスでは大概苦戦するものだが、本馬はここからが違う。9月4日札幌1700mの1勝クラス1着→11月6日東京1600mの2勝クラス1着→11月27日東京1400mのシャングリラS(3勝クラス)1着と中央に戻ってから無敗で3連勝。門別から数えると6連勝で今回初の重賞挑戦。ここまでの戦績からインパクトは充分で、鞍上もルメールを確保。勝てば一気にフェブラリーSの主役候補となるがどうだろう。前走と同じ東京1400mという条件は問題ない。血統は父がキズナなのでどちらかといえば芝だがキズナの仔はパワー型が多くダートもこなせる。母にはフォーティーナイナーとマリブムーンが入っているので完全なダート。この配合ならダートでの活躍も頷ける。この馬の能力を裏付ける決め手としては重賞でルメールが手綱を取ることではなく、門別から中央戻りの初戦でルメールが手綱を取った事。ノーザンの馬でもない、たかが門別で3連勝しただけの馬にルメールが乗った事実。そしてその後も継続してルメールが乗っている事実。これが何を隠そう、この馬の能力が高い事の裏付けとなっている。スタートも速く、前に行けるレースセンス、前脚の掻き込みと後脚の踏込み、蹴り上げの力強さ、ポテンシャルは相当と見込める。除外対象ではあるが、ここで圧勝するかもしれないし、惨敗するかもしれない。可能性を信じて買うにはリスクもあるが、今後評価が上がってから狙っても配当面での妙味はない。来なかったら来なかったで文句を言わず納得できる人のみ買うべきで、私は可能性に掛けて買うだろう。

 

サヴァ(牡4)横山武史(55)

【短評】昨年のユニコーンS2着馬。その後は5ヶ月の休養を挟んで出走した姫路S(3勝クラス)を快勝。さすがという内容だった。しかし前走となる、すばるSではまさかの惨敗12着。スタートは良く、前目に取り付くと思ったが、抑えているようには見えないのにスルスルと後退。流れについて行けなかった感じ。直線で外に出して追い出すとバテる様子もなくそれなりの脚は使えた。プラス16キロの馬体増が響いたのか分からないが首を傾げる敗戦。決して力負けではない。父アイルハヴアナザー×母父ブライアンズタイムで明らかに適正はダートで距離は1400m〜1600m。条件は合っているが、前走の追走に苦労した事を考えると今後は距離を伸ばしてみても良いかもしれない。昨年のユニコーンS上位馬はその後結果が出ておらず、メンバーレベルに疑問符もあるが、今回も武史が継続騎乗なら改めて狙ってみる価値はある。

 

サンライズラポール(牡5)未定(56)

【短評】※出走できる可能性が低い為、割愛します。

 

フルデプスリーダー(牡5)未定(56)

【短評】※出走できる可能性が低い為、割愛します。

 

ゲンパチフォルツァ(牡4)未定(55)

【短評】※出走できる可能性が低い為、割愛します。

 

タイガーインディ(牡5)未定(56)

【短評】※出走できる可能性が低い為、割愛します。

 

スマッシングハーツ(牡6)未定(56)

【短評】※出走できる可能性が低い為、割愛します。

 

第36回根岸S(GⅢ)は1/30(日)に東京競馬場(ダート1400m)で行われます。当日までしっかり予想をして悔いのない馬券を買いましょう。