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一口馬主&消去法データ馬券

《今週の勝負レース短評》第66回京成杯AH(GⅢ)中山競馬場 芝1600m

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 ここ1ヶ月近くブログの更新をサボっておりました。少なからず読んでいただいている方がいるにも関わらず、大変申し訳ございませんでした。

 理由は単純で、一口馬主の募集馬検討を広尾サラブレッド倶楽部とシルクホースレーシングと立て続けに行なっていたので、非常に充実していた毎日を送っていたのですが、検討や募集が終わった瞬間にその代償としてポッカリ心に穴が空いてしまったというあるあるです。

 しかし、中央競馬は毎週行われています。もちろん私も毎週末馬券を買って楽しんでおりますが、得意としている夏競馬も散々な結果となりました。

 今週からは俗に言う秋競馬の開幕ということもあり、心機一転ブログの更新も頑張っていきたいと思っています。

 

 ということで、この秋からの新企画として《今週の勝負レース短評》と銘打ちまして、記事を書いていこうと思います。(ほぼ)毎週、週末の勝負レースに出走予定の馬を完全な個人的主観で短評をアップいたします。(勝負レースは基本的には重賞)

 この企画の最大の目的は記事として残せる事です。だいたい勝負レースの予想は月曜日から始めるのですが、日曜日のレース当日までの数日間で色々と考えが変わってしまうことが多く、変わった事による不的中が多いのです。予想変えて良かったーというより、予想を変えなきゃ良かったーの方が圧倒的に多いのです。

 正直、読者様向けというよりは、個人的なメモのような感じになるので暇な時にサラッと読んでいただく程度で良いかと思います。それで少しでも読者様と意見が同じだったり共感してもらえたら幸いです。

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アカノニジュウイチ(牝4)53

近走1200だが連勝の勢いはある。
100%出遅れるので後ろからの競馬になることは間違いないが1200を使ってる分二の脚はつきそう。
上がり最速を出せる脚力はあるので、差し競馬になればまとめて差し切っても不思議では無い。
早くから素質を認められていた馬だが、ようやく本格派した印象。ここまで負けたレースは全て言い訳が効くレース内容。
本馬は人気にならなそうなので、データ的に外枠だと厳しいので1桁馬番希望。

 

カテドラル(牡5)56

1600〜1800で結果を残しているが、現状マイルが最適。同条件のダービー卿で2着しているように重賞でも好走経験があり実績上位。
脚質は後方からの差しなので、前残りになると厳しいが、それ以外に消せる要素は極めて少なく、印選びが重要な馬になるだろう。
強いて言うなら前走で約2年半ぶりに2ターンの1800を使った事が馬にどう出るか。このローテは個人的には凄く嫌いたい。

 

カラテ(牡5)57

前走、関屋記念2着時にも高評価していた馬だが、今回も好走できる可能性は十分ある。
近走は左回りを続けて使われているが、1000万、1600万は中山のマイルで連勝したもの。道中、中段前目から4角にかけて徐々に進出し、上がり1位、2位で連勝した。舞台変わりも問題ないだろう。ただ、かなりの大跳びなので直線の長いコースの方がベターではある。
安田記念の負けは休明けの影響とゲートで出負けした結果、いつもの好位が取れず後方追走になってしまった事。だが決してバテてはおらず、展開とメンバーレベルが原因。
今回はメンバーレベルが落ちるので好走の確率はあがるだろうが、実際のところGⅠでは一枚落ちる印象。現状ではGⅢ専用機といったところか。
また、好位から抜け出す脚質は横綱相撲とも評されるが、悪く言えば個性がない。前目を取ることが好走の最大の条件なので、枠は内側が必須。

 

カレンシュトラウス(牡4)55

前走で条件戦をクリアし、初のオープン戦が重賞挑戦になる本馬。ここまで9戦して複勝圏内を1度も外していない堅実派。初重賞でいきなり好走できるかとなると微妙ではあるが、はっきり言って消す理由も見当たらない。もちろん重賞の壁に跳ね返される可能性の方が高いのは確かだが、中山は初めてでも、右回りも坂も輸送も経験している。枠は外より内の方が良いに決まってるが、最後まで悩む1頭。

 

クリノプレミアム(牝4)52

デビュー時からスタート抜群ですんなり好位を取れる事で好成績を収めてきた。距離はマイルがベストではあるがどちらかと言うと左回りの方が得意か。今回斤量52キロは有利ではあるが、重賞級のメンバーが揃う中でどこまでやれるか。スマイルカナやバスラットレオンという逃げ馬がいる中で、この連中を追いかけて、更に差し切るイメージは湧かない。

 

グランデマーレ(牡4)55

デビューから連勝で一時はクラシック候補とまで言われた馬。その後怪我で長期離脱。復帰後も中距離を使われたが、父ロードカナロアということもあり、マイルは矛先を変える。マイルの条件戦を連勝すると休明けで初の重賞挑戦となった関屋記念。出負けしていつもよりは後ろの位置取りになってしまったが、最内枠も活かして上がり1位の5着と内容をまとめた。1度叩いた上積みはあるし、斤量減の今回は勝負の一戦。中山も問題ないし、好位につけれれば末も強烈。後ろからの馬を完封できる可能性もある。内枠引いたら重めの印は必要か。

 

グレナディアガーズ(牡3)56

朝日杯優勝馬でNHK3着馬なだけに実績上位は間違いない。父フランケルなので中山も合うだろう。古馬との力関係だけ。しかし力が突き抜けてるとは思わない。

 

コントラチェック(牝5)55.5

中距離でこその馬と思われていたが近走はスプリントに矛先を変えてきた。マイルでの勝星もあるので距離の問題は無いがベストの距離は未だに分からず。しかし中山は大の得意で5勝中4勝が中山。そしていずれも逃げか2番手でのレースである。前走1200を使ってる分今回も前の位置を取れそうだが同型も多いのが難点であり、また勝ってるときは斤量54キロ。今回はハンデ戦で55.5キロと見込まれた。カンカン泣きする可能性もあるし、同型が多いので難しい1頭だ。

 

シャインガーネット(牝4)54

重賞でも掲示板を確保できる力もあるし決して弱い馬ではない。距離は1400〜1600がベストであるので問題ない。しかし休明けとはいえ昨年暮れのターコイズSでの負けが引っかかる。中山のマイルで内枠。好位から指す本馬にとってはベスト条件。今までのベストパフォーマンスはラウダシオンを負かしたファルコンSだろう。
左回り、1400、重馬場。この条件がベストと思わせる内容だった。右回りの1600はそこまでマイナスでは無いが、現状馬券に絡むには雨の助けが必要か。

 

ステルヴィオ(牡6)58

GⅠ馬である本馬だが近走はさっぱり。しかし喉の症状が思わしくなかった為短いところを使われてきたみたいだが、今回は2年以上ぶりのマイル戦に戻る。本当に何も問題ない状態で使えるのであれば、斤量58キロでも侮れない馬であることは間違いない。

 

スマートリアン(牝4)53

距離は1600〜1800がベスト。坂のあるコースでも好走していることから今回の条件も決して悪くはない。条件戦を順番に使われ勝ち上がってきた。オープンでの勝ちは無いものの0-3-1-0の着度数。安定して結果を出しているが重賞では一歩及ばない。斤量53キロは有利だが、このメンバーに入っての好走は非常に難しいだろう。

 

スマイルカナ(牝4)55

中山のマイルはベスト条件と言える。逃げてなんぼの馬なので、内枠引いて逃げるだけ。あとは展開が向くか否か。例年、外差し傾向が強いだけに土曜と当日の傾向を見て◎〜消しまで幅広くジャッジする必要がある。

 

トライン(牡6)55

ホープフルSでの競走中止以降数戦は探り探りのレースが続いたが、マイルで後方からの差すというレース内容が板についてきた。ディープインパクト産駒らしく決め手はあるし、外差し馬場なら押さえたくなる馬だが、今回はメンバーレベル的に厳しいと判断せざるを得ない。重賞でもメンバーが薄ければ一発ある馬だとは思う。しかし今回はハイレベルなので、通常のGⅢとは違う。買い時は次戦以降。

 

バスラットレオン(牡3)54

同い歳のグレナディアガーズと比べれば54キロはだいぶ有利。NHK競走中止は運悪く躓いただけなので参考外だし、ダービーの大敗は何故出たの?っていうレベルの話だから超参考外。適距離のマイルに戻って斤量54キロならもちろん評価しなければならない。スマイルカナ同様、できれば逃げたいだろうし、枠や当日の馬場状態などの傾向を見てからの判断が必要だろう。

 

ベステンダンク(牡9)56

ここまで50戦して重賞での馬券内は昨年のマイラーズC2着の1度のみ。勝ったインディチャンプは別格で、3着以下は正直言ってパッとしないメンバーだった。しかも11頭立てと小頭数。GⅡのマイラーズCで2着したと言うよりは京都の1600mを11頭で走って2着しただけと言う感じ。勝てなかった理由は、勝ったインディチャンプが別格だったから。もう9歳だしここではかなり厳しい。

 

マイスタイル(牡7)57

2000mの重賞を勝っているものの、マイルも充分こなせる。中山も良績があるように条件不問と言える馬だ。前走の関屋記念では8枠17番から果敢に逃げて4着に粘り込んでいる。スピード任せに逃げるようなイメージではなく、マイペースで逃げて粘り込むのが得意と見える。今回はスマイルカナとバスラットレオンを軸としてレースが行われるスピードレースと予想すると、本馬がハナに立てるとは思えない。枠順にもよるが、好位追走になるか最悪中段まで置かれる可能性もある。最後の直線で前を捉えられたとしても、後ろを封じ込めるほどの瞬発力や末脚は持ち合わせていない。

 

マルターズディオサ(牝4)55

昨年の牝馬クラシックを皆勤賞で走った本馬だが、タイトルを取るどころか桜花賞8着、オークス10着、秋華賞7着と掲示板さえ確保できなかった。しかしチューリップ賞紫苑Sを勝っているように力はある。すこぶる本番が弱いトライアル娘となってしまったが、結局のところ陣営は短い距離に適正を感じているようで、秋華賞後は1400mの阪神Cに出走し2着。ダノンファンタジーに負けはしたももの3着馬はインディチャンプなだけに価値のあるレースだった。年が明けてからは高松宮記念ヴィクトリアマイルを使って8着、9着と振るわなかったが、GⅠで弱いのはお約束だし、高松宮記念は勝ち馬から0.4差なので着順ほど負けてない。ヴィクトリアマイルも勝ったグランアレグリアからは離されたものの、2着馬からは0.5差。全然負けてない。どちらかというと右回りの方が得意そうだし、中山のマイルはベストかもしれない。マイルが長ければスプリンターズSだし、クリアできればマイルCSにも行ける。GⅠでことごとく負けてきた馬だがGⅢの中山マイルなら頭まであっても驚けない。斤量は重賞馬だし仕方ない。ギリギリ許容範囲。逃げ馬の後ろにピタリと付けて直線で抜け出すようなレースが理想か。是非内枠がほしいところ。

 

レッドヴェイロン(牡6)55

3歳時にはNHKで3着になった馬。東京のワンターンコースを中心に、左回りのマイル戦に良績が集中しており、まさにエリモピクシーの仔といった成績を残している。今年初戦のニューイヤーSで初めて中山のマイルを使ったが結果は16頭中最下位の16着。エリモピクシーの仔が重賞で好走するなら左回りのワンターンコースがベスト。中山のマイルではお話にならないだろう。

 

レイエンダ(騸6)57

ダービー馬レイデオロの全弟でエプソムCを勝っている重賞馬だが、クラシックとは縁がなかった本馬。それでもその後の活躍次第では種牡馬として大人気の兄同様、引退後の大仕事が待っていたのかもしれない。しかし重賞はエプソムCの1勝のみで思うような成績は残せていない。そんな良血馬が前走後去勢をし、種牡馬としての道は閉ざされた。その前走ダービー卿ではゲートに脚をぶつけた事により、全くレースにならず調教再審査を余儀なくされてしまった。調教再審査は無事にクリアしたが、審査はレース当週の8日に行われ、調教の指示はJRAから出されたものだった。最後は一杯に追わなければならず、藤沢和雄厩舎としては異例の仕上げとなったことで大きな不安を感じる。調教が普段と異質なものとなってしまったことと、去勢後初のレースということで本馬の馬券を買うには物凄い勇気がいる。

 

ワイドファラオ(牡5)57.5

かしわ記念を勝っているようにダート馬の印象が強いが、本馬の初ダートはユニコーンSからであり、それまではデビューからずっと芝のレースを使われてきた。NZTを勝ってNHKマイルCに出走したほどの、れっきとした芝の重賞勝ち馬である。父がヘニーヒューズなだけに芝ダート兼用は不思議では無いが、結局芝での実績は同世代とのレースでしかない為参考にしにくい。ダートとはいえ交流GⅠを勝っている馬なので、斤量57.5を背負う形になってしまったが、かと言って馬券から簡単に消してしまうのは早計で、こういった馬が穴をあけるのも事実。戦ってきた馬のレベルも高いし、3歳戦とはいえ中山のマイル重賞を勝っている馬。迷ったら買いで良いと思う。

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※上記短評は個人的な主観で書いておりますので、事実と異なる場合もございます。ご了承ください。