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《広尾サラブレッド倶楽部》2021年度 募集馬検討②

 
7/9(金)広尾サラブレッド倶楽部で募集される1歳馬の全容が公開されました。

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 募集馬の全容が公開されましたので、募集額、預託厩舎、馬体、ウォーキングなどを見て個人的な見解を行ないたいと思います。

 

 

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ハイアーラヴ' 20
販売総額 5700万円 総口数 3000口
一口価格 1.9万円

馬齢(性別) / 1歳 (牡)
父(母父) / キズナ
(Sadler's Wells)
生年月日(出生地) / 20.02.29(新ひだか)
栗東 矢作芳人

 

ポイント
当歳時からバランスの良さに優れていた本馬。牡馬らしく骨格に恵まれており、適度な胴伸び、腹袋や臀部のボリューム感もあって、兄姉の中では最もクレッシェンドラヴに近い体つきと言えよう。スラリと伸びた四肢から繰り出される可動域の大きな走りは綺麗かつパワフルなものであり、スピードに乗った際に他馬を置き去りにする姿が頼もしく、父キズナの特徴をしっかりと受け継いだクラシックディスタンス向きと見る。兄が成し得なかった生涯一度の大舞台に駒を進め、最高の輝きを放ちたい。

 激レアのうるう年2/29生まれ。まぁそれはどうでもいいとして、とりあえず募集額が高すぎる。馬体は良いし、ウォーキングも何も問題なし。脚も長く品のある顔つき、若干胴が短めか。長距離というよりはマイル〜中距離といったイメージです。厩舎は矢作先生のところなので、そこは最高です。にしても高い。私は1/500口出資をルールとしていますので3000口募集馬ですと6口必要です。114000円です。クレッシェンドラヴの半弟でキズナの牡馬で矢作厩舎。確かに魅力的な文言ばかりですが、手が出ないレベルです。もちろん広尾サラブレッド倶楽部には他のクラブを圧倒するポイント還元があります。私は現在G2グレードですので38%還元です。約43000ポイント貰えます。そう考えれば実質70000円ほど。募集額で考えると3500万円くらい。妥当な金額だと思いませんか?そうです、この馬は3500万円の馬です。ポイント還元で大量のポイントを貰える会員様と無料4口を使える会員様ならまだわかりますが、それ以外の会員様は正直手が出ないのではないでしょうか?考え方としてはこの馬に出資し、貰ったポイントで他の馬を買う。ポイントが反映されるのはまだ先ですし、その時に残っている馬に限られますが。私と同じG2グレードの会員様でしたら、1/500出資で114000円かかりますが、114000円でハイアーラヴの20とレトロクラシックの20の2頭に出資できると考えても良さそうです。しかし、私はそもそも母高齢馬は避けたいですし、予算の関係もありますし、何より他の募集馬に大きな魅力を感じているので本馬への出資は諦めます。

 

 

 

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ジアナズドリーム' 20
販売総額 3800万円 総口数 2000口
一口価格 1.9万円

馬齢(性別) / 1歳 (牝)
父(母父) / ドゥラメンテ
(Twirling Candy)
生年月日(出生地) / 20.01.06(浦河)
栗東 四位洋文

 

ポイント
凛とした美しい佇まいは良質馬のみが醸し出す特有の雰囲気に包まれており、漆黒に光り輝く毛づやの良さは体質や内臓面の強さを表現。スピードを求め過ぎる配合により気性とのバランスが相反されやすい昨今、人に対しては寛容で、初めての物事にも難なく対応してくれるなど、精神面についても不安材料は見て取れない。放牧地においてたちまち走り抜ける姿は圧巻の一言。やはり芝でこそ本領を発揮してくれそうなタイプと見ており、世代の主役に名乗りを上げるパフォーマンスを期待したい。

 やはりこのくらいの募集額になっちゃいますかーといった印象です。もしかしたらと淡い期待もしていたのですが3800万円。本当は4000万円としたかったけど、ギリギリ3000万円台として売りを優先したような感じでしょうか?立ち写真の馬体に関しては良かったのですが、ウォーキング動画を確認するとやや細身に感じます。トモは華奢だし、お尻全体が小さいです。放牧地で同世代の馬達と戯れてる動画は凄くいいですね。愛おしく感じます。こちらは2000口募集ですので私が出資するとしたら4口です。1口19000円ですので、76000円。ポイント還元は28000円。実質48000円。うん、安い。と感じてしまうのがポイント還元のメリットでもありデメリットでもありますね。以前の記事で書かせていただきましたが、母方のキャンディーライドの血に可能性を感じますし、預託厩舎がなんと四位先生のところに決まりました。ジョッキーとしても大好きだった四位先生のところで調教されると思うと、これは最大の魅力かもしれません。出資候補馬として前向きに考えたい1頭です。

 

 

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エンパイアブルー' 20
販売総額 2400万円 総口数 2000口
一口価格 1.2万円

馬齢(性別) / 1歳 (牡)
父(母父) / マジェスティックウォリアー
(エンパイアメーカー)
生年月日(出生地) / 20.04.11(新ひだか)
美浦 高柳瑞樹

 

ポイント
母自身も高い評価を得ていたように、その初仔となる本馬は要所に良質な筋肉をまとったアスリートタイプ。現時点でやや小柄ではあるものの、誕生時の起立までの早さや身のこなしからして他馬とは一線を画しており、末端まで神経が行き届いた脚捌き、全身を柔らかく使ったアクションなど、活躍馬に共通する魅力を数多く兼ね備えている。激しさの中にも賢さを持ち、放牧地ではいたずらっ子でとにかく走ることが大好きといった様子。母の繁殖牝馬としての名声を高めるべく、一発回答を誓う。

 100%ダート馬という血統の本馬ですが、こちらは元々出資候補では無かったので、今でもその気持ちに変わりはありません。私は出資しませんが、馬の出来は非常に良いのではないでしょうか?まだ全体的に小さく、やや腰高ですが、踏み込みはしっかりしていますし、体のバランスも良いです。母に出資していた会員様にとっては待望の初仔ですし、この出来なら文句ないのではないでしょうか?募集額も牡馬ならこのくらいは致し方ないと思いますし、高柳瑞樹先生はパラスアテナで当クラブとの相性も良さそうです。

 

 

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レトロクラシック' 20
販売総額 2000万円 総口数 2000口
一口価格 1万円

馬齢(性別) / 1歳 (牡)
父(母父) / ドレフォン
(ディープインパクト)
生年月日(出生地) / 20.03.13(新ひだか)
栗東 高柳大輔

 

ポイント
全体的に骨量があり、豊富な筋肉、迫力のトモなど、相当なパワーを秘めていそうな本馬。それでいて背中を柔らかく使えるあたりは、父の種牡馬としての魅力を余すところなく表現できていると言えよう。サイズは兄サクソフォンよりもひと回り大きく、放牧地では自身を力強く誇示。ボス的存在として群れを支配している。倶楽部ゆかりのこの牝系にしては珍しくダート適性も高そうなだけに、新たな領域でのタイトル奪取があっても何ら不思議ではない。早期のデビューにも対応してくれそうだ。

 ソフトバンクホークス千賀投手の決め球オバケフォークに習い、本馬はオバケトモとでも言いましょうか?少し言い過ぎですが、それにしても良いトモをしています。全体的にも筋肉隆々の感じで、ドレフォンの芝適正を信じていても、やはりダートなのかな?と思ってしまうくらいの馬体で、パワー重視の馬なのかもしれません。しかし、前脚の出もスムーズで、脚捌きに関しては素軽ささえ感じます。見栄えのする綺麗な栗毛ですし、素晴らしい馬です。募集額は2000万円です。手が出しやすい価格ですし、この出来ならお買い得かもしれません。高柳大輔先生はまだ実績は残せてませんが、まだまだ若いですしこれからの調教師さんです。本馬との出会いで大輔先生にとっても大きな仕事をしてくれるかもしれません。人気のドレフォン産駒ですので、競合必至となりそうですが、私も出資候補馬として前向きに考えたいと思います。

 

 

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ゴッドフロアー' 20
販売総額 1600万円 総口数 2000口
一口価格 0.8万円

馬齢(性別) / 1歳 (牡)
父(母父) / ダンカーク
(ハーツクライ)
生年月日(出生地) / 20.02.26(新ひだか)
栗東 松永幹夫

 

ポイント
父母双方から受け継いだ雄大な馬体は、極めて豊富な筋肉量を誇る重厚感に優れたフォルム。放牧地で見せる大きくダイナミックな走りには相当なパワーが漲っており、他馬を弾き飛ばすくらいの大迫力で日々元気に駆け回っている。半兄同様、基本的には前向きな性格だが、父が替わったこともあって気性はマイルド。母や伯母ステラリードが得意とした洋芝、さらに本馬にはダートでも大いなる躍進を期待して良さそうだ。広尾TCゆかりのファミリーとして、また新たな勲章を手に入れたい。

 こちらは出資候補馬として考えてなかったのですが、馬の出来が完璧ではないでしょうか?どこがどう良いとかではなく、全体的に素晴らしいといった感じです。父のダンカークより母父ハーツクライの影響かサンデーサイレンス系の良血馬と思わせてくれる好馬体です。プラスビタールの診断では短距離適正が示されていますが、母が豊富なスタミナを持っていたので距離の融通は効きそうです。父の血統からダートの短いところの可能性が一番高そうですが、適正を見つけるまでが難しそうで時間がかかりそうです。それをいち早く見つけて、適正の場で走らせてあげることができれば、この馬体の出来ですから大成する可能性はあります。その役目を担ってくれるのは幹夫先生です。最高ですね。母ゴッドフロアーも幹夫先生でしたね。募集額は1600万円。2000口募集で1口8000円。もう文句の付けようがありません。ただ、私は出資する予定はない馬なので陰ながら応援したいと思います。

 

 

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クエストフォーワンダー' 20
販売総額 1500万円 総口数 2000口
一口価格 0.75万円

馬齢(性別) / 1歳 (牡)
父(母父) / サトノアラジン
(マクフィ)
生年月日(出生地) / 20.04.24(新冠)
美浦 中舘英二

 

ポイント
バランスに優れた惚れ惚れする馬体は、当歳時から高い評価を得ていた父を連想させるもの。放牧地で見せる動きの良さや前向きな性格、負けん気の強さは母譲りと思われ、父母それぞれの長所が抽出されたことによって一層のポテンシャルの高さを窺わせており、母には2年連続で同父を種付けしたほどの手応え。4月生まれの分、サイズ面ではこれからだが、元来の骨量や体高などには恵まれている為、ミドルサイズ以上に育ってくれそうだ。芝のマイルから中距離あたりで存分にスピードを活かしたい。

 こちらは個人的に本命候補としていた馬です。半兄ウィンダミアにも出資していますが、父がミッキーアイルからサトノアラジンに替わって血統背景は更に魅力を感じていました。なので、出資する為にはウィンダミアとの価格の比較、馬体の比較、預託厩舎の比較。この3点のみのチェックで良かったのですが、価格はウィンダミアと全く同じなのでクリア。馬体はウィンダミアほど良くないですが、ウィンダミアが良すぎたので全然OK。こちらも十分な好馬体。預託厩舎はウィンダミアは林徹先生、こちらは中舘先生。中舘先生は大当たり。よってクエストフォーワンダーの20への申込みは確定しました。馬体の印象としてはウィンダミアよりもディープインパクトが出ている感じです。サトノアラジンの仔は侮れませんよ。凄く良いです。

 

 

 

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ラズベリータイム' 20
販売総額 1400万円 総口数 2000口
一口価格 0.7万円

馬齢(性別) / 1歳 (牝)
父(母父) / エイシンフラッシュ
(フジキセキ)
生年月日(出生地) / 20.02.25(新ひだか)
栗東 田中克典

 

ポイント
準オープンまで昇級した全姉ミトノレインボーよりもやや小ぶりではあるものの、柔軟性の高さには相通じるものがあり、運動神経の良さはきょうだいの中でも随一。放牧地では控え目なタイプにも見えるが、気の荒い馬たちにも怯まず近づいていけるのは、自身の俊敏さと脚力の速さを知っているから。当歳時には母よりも前方を走っていたほどで、他馬をどんどん引き離していく小気味の良い走りは必ずや強みとなるはずだ。スピードと瞬発力が求められる芝のマイルあたりで大物食いを果たしたい。

 こちらは出資候補馬として考えてなかったですし、その気持ちは変わりません。馬体に関してはさすがエイシンフラッシュといった好馬体ですが、エイシンフラッシュの産駒はもれなく好馬体に出るのであまり当てにならないかと。プラスビタールは中距離と出してますが、胴が短めなので短いところかもしれません。個人的にはエイシンフラッシュは牡馬でこそと思っていますので、牝馬に出てしまった時点で出資候補ではないのですが、母の実績、価格、馬体、動きなど、特に欠点は無く見えますし、母馬に出資していた会員様は問題なく出資を決めても良いのではないでしょうか?

 

 

 以上が現時点での評価になります。クエストフォーワンダーの20は申込み確定ですので、ジアナズドリームの20とレトロクラシックの20をどうするか、7/21の申込み当日まで悩みたいと思います。下記に今後のスケジュールを載せておきますので、再度ご確認されることをお勧めします。なんせ広尾サラブレッド倶楽部は先着順ですからね。そろそろ先着順やめてほしいな。

 

受付方法
インターネット受付開始:2021/7/21(水)10時
電話受付開始:2021/7/21(水)11時
●インターネット(オフィシャルサイトの専用申込フォーム)またはお電話にてお申込ください。
●お一人様の出資可能口数は、総口数の50%未満迄です。
 インターネットでの申込
【2021/7/21(水)10時よりインターネット受付開始】
●電子メール(フィーチャーフォンのメールアドレスを除く)をお持ちの方は、倶楽部オフィシャルサイト(https://www.hirootc.jp/)にアクセスして、所定の出資申込フォーム(既会員・新規)をご利用ください。
※携帯電話版(https://www.hirootc.jp/i/)からも、申込が可能ですがWeb完結対応ではなく郵送対応となります。
●送信ボタンを押す前に、募集馬名・申込出資口数などの入力内容をご確認ください。
●受付内容を確認していただくための電子メールを自動返送いたします。申込内容に誤りがあった場合は、着信当日中に電子メールもしくはお電話にてお知らせ願います。
●受付完了後、倶楽部より請求明細書、本人確認書類アップロード用URL(新規の方のみ)、預金口座振替インターネット受付(新規の方のみ)のご案内メールをお送りいたします。
●営業時間(11:00~13:00 / 14:00~16:00)外に、満口に到達した場合は、受信時刻順に口数を確保いたします。
※本馬への申込出資口数が募集口数の2.5%を上回る場合は、お電話にて確認をさせていただく場合がございます。
 電話での申込
【2021/7/21(水)11時より電話受付開始】
●倶楽部事務局(03-6434-1002)へお掛けください。
●お名前・電話番号等を確認いたします。(ご住所等に変更がある場合は、必ずお知らせください)
●募集馬名・申込出資口数などをお伝えください。(既会員の方で、倶楽部ポイントをご利用の方は、必ずお申出ください)
●お電話の申込の場合は契約締結前書面交付の必要性から出資申込書など書面でのやり取りとなります。

 

 

※広尾サラブレッドクラブ様よりクラブ公式HP等からの画像、動画、情報文の引用許可を得て掲載しております。

https://www.hirootc.jp/

【アヴァンツァーレ】出走確定 2021.7.11 小倉4R 芝2600m

ノルマンディーオーナーズクラブで出資している愛馬アヴァンツァーレの出走が確定しました。
 

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近況

2021/7/8(栗東トレセン)馬体重:
☆7/11(日)小倉・3歳未勝利(芝2600m・混)和田竜二騎手

7日(水)にCWコースで6ハロンから0.8秒先行して併せ、89.7-71.6-56.3-43.0-12.3を馬ナリに追い切りました。「OP馬スマッシャーに追走させ、アヴァンツァーレが終始煽られながらといった内容。前向きな姿勢で集中して走れていましたし、最後までよく踏ん張ってゴール板を2頭並んだままで併入。体力面がより強化されて、今週も非常に中身の濃い追い切りが消化できたと思います。今朝の計量で494kg。体が絞れて太め感もなく、良い状態で送り出せる。ただ、当日の馬場状態がどうかそこだけは気がかりですよね。多少渋るくらいならこなせるはずですが、あまり道悪馬場になると蹄の形状からもプラスには働かないでしょう。なるべく乾いた馬場で競馬させてやりたいのが本音のところ。ジョッキーには前々で運んでもらうよう指示を出すつもりです」(吉岡辰弥調教師)

 

 無事予定通りのレースに出走が決まりました。小倉の2600mというクセの強いレースがフルゲートですか。この時期は各陣営必死で未勝利脱出を狙ってきてるので当然ですかね。アヴァンツァーレはデビュー戦でタイムオーバー負けをしましたが、その時の馬場が不良馬場だったので、雨が直接の原因で無くても、やはり雨には良いイメージはありません。吉岡先生のコメントですと蹄の形状が道悪馬場に合わないとの事。こればかりは持って生まれた物なので仕方ないですが、不利な状況になったとしても未勝利クラスくらいは圧勝してほしいのが本音です。ひとまず、天気予報と睨めっこして少しでも良い馬場状態でレースを迎えられるよう祈るしかないですね。

 

 

※ノルマンディーオーナーズクラブ様よりクラブ公式HP等からの画像、動画、情報文の引用許可を得て掲載しております。

https://www.normandyoc.com/sp/

【ネオヴィクトリアの20】シルクホースクラブ出資候補馬⑩ 2021年

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ネオヴィクトリアの20 父サトノクラウン

募集額2200万円 一口価格44000円 大久保龍志

 こちらもオーロラエンブレムの20同様、今まで一度も触れてこなかった馬です。母ネオヴィクトリアの父はディープインパクトで本馬の父はサトノクラウンです。オーロラエンブレムの20とほとんど同じ配合ですので、父サトノクラウンの魅力はオーロラエンブレムの20のコメントを読んでいただけたら幸いです。こちらでは割愛し、母のお話をします。本馬は母ネオヴィクトリアの10歳時の仔で3番仔になります。兄姉は2頭いますがデビューは初仔のグランデモナルカのみで父はロードカナロアです。グランデモナルカは3歳の6月に6戦目でようやく勝ち上がったばかりですし、勝ち上がりがダートということでそこまで強調できる材料はありません。まだデビュー前の半姉ナウヴィクトリアの父はリーチザクラウンです。サンデーの3×3ですので、こちらも強調できる材料は少ないです。やはりサンデーの血を濃く持つ牝馬には非サンデーの種牡馬の方がベターですので、初仔のグランデモナルカのようにロードカナロアを付けるのがベストと言えるでしょう。現在非サンデー系種牡馬で有力とされているリーディング上位種牡馬は、ロードカナロア、ルーラーシップ、キングカメハメハ、クロフネ、エイシンフラッシュで外国馬ではハービンジャー、バゴ、ノヴェリスト、ドレフォンといったところでしょうか?キングカメハメハとクロフネは既に種牡馬としての役割を終えていますし、バゴは高齢馬ですので、キングカメハメハ系のロードカナロアとルーラーシップの天下が続くでしょう。しかし上記種牡馬で日本のクラシックを制したのはエイシンフラッシュのみで、本馬の父サトノクラウンが割って入っても全く不思議ではありません。むしろポテンシャルでは、ずば抜ける可能性すら秘めています。結局サトノクラウンの話になってしまいましたので母の話に戻します。上記の通り母ネオヴィクトリアからは勝ち上がり馬こそ出てはいるもののまだ未知数の部分が多いです。しかし母の牝系を見ていくと本馬の曽祖母にマリスターⅡの名があります。マリスターⅡはベッラレイアの母です。ですので本馬の祖母ピンクリップスはベッラレイアの半姉になります。曽祖母マリスターⅡ、祖母ピンクリップス、母ネオヴィクトリアと親仔3代に渡りノーザンファームで管理されています。ネオヴィクトリアの初仔のグランデモナルカはサンデーレーシングで4000万円で募集されたほどの期待馬です。改めてファミリーを見てみるとノーザンファームの縁の血統ですので、相当期待されているのが分かります。そして最も気になるのが募集額です。血統的にははっきり言ってオーロラエンブレムの20の方に魅力を感じているのですが、こちらはオーロラエンブレムの20より200万円高い2200万円での募集です。父サトノクラウン×母父ディープインパクトとほとんど同じ血統の牡馬に200万円の差があるのです。勝手な個人的な見解として書きますが、2200万円という募集額は2000万円に200万プラスアルファしたような金額です。もしオーロラエンブレムの20の出来が悪いとか、初仔だからとかオーロラエンブレムの20のマイナス面を募集額に反映させるのであれば、1800万円で募集してネオヴィクトリアの20を2000万円で募集するのではないでしょうか?オーロラエンブレムの20はネオヴィクトリアの20より【下】ではなく、単純にオーロラエンブレムの20よりネオヴィクトリアの20の方が【上】という評価だと思っています。もしそうだとしても私はオーロラエンブレムの20の方に魅力を感じていますが、もちろん無視することはできません。父サトノクラウン×母父ディープインパクトは今後トレンドとなる配合で非常に期待していますので、こちらも最終候補まで残したいと思います。

【オーロラエンブレムの20】シルクホースクラブ出資候補馬⑨ 2021年

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オーロラエンブレムの20 父サトノクラウン

募集額2000万円 一口価格40000円 宮田敬介

 今まで一度も触れてこなかった馬ですが、コスパが非常に良く、個人的に魅力たっぷりでしたので初めて紹介いたします。母オーロラエンブレムは秋華賞馬ブラックエンブレムの仔で父はディープインパクト。シルクホースクラブで5000万円で募集された超良血の期待馬でした。現役時の成績は8戦0勝と勝ち上がることはできませんでしたが、着度数は0-1-2-5で掲示板内に5度入っていることからも競走能力が全く無かったわけではなさそうです。デビュー済の兄妹は6頭いて全ての兄妹が2勝以上あげている超優秀なファミリーです。その中でもブライトエンブレムとウィクトーリアが重賞馬となり、アストラエンブレムは2度の重賞2着を含むJRA7勝馬です。兄妹6頭で重賞2勝を含む、JRA19勝しています。その中で唯一1勝もできなかったのが本馬の母オーロラエンブレムです。確かに兄妹の実績と比べるとオーロラエンブレムだけ良くないのは事実ですが、ポテンシャルは相当なもので、兄妹にGⅠ馬こそ出ていないですが、日本を代表するエアグルーヴやシーザリオのファミリーに対抗できるくらいの素質は秘めている可能性も十分あります。そんなオーロラエンブレムの初仔が本馬です。初仔は少し嫌い気味の私ですが、これだけ分かりやすい血統馬で尚且つ高額馬でないのであればむしろ大歓迎です。産駒が結果を出してしまってからでは価格が高騰してしまいますからね。先物買いです。まさにロザリンドと似ていますね。オーソリティを出資した会員様は先物買いが上手かったと言えるでしょう。そして母オーロラエンブレムに迎え入れられた父が新種牡馬のサトノクラウンです。サンデーサイレンスの血が一滴も入ってない種牡馬になります。皆さんはサトノクラウンをどう評価していますか?現役時で1番印象に残っているのはやはり宝塚記念の勝利でしょうか?本命のキタサンブラックを破り国内GⅠ初制覇を成し遂げました。次走の天皇賞秋ではキタサンブラックにリベンジされてしまいますが、水が浮くような不良馬場の中、僅差の2着と奮闘したのも印象深かったですよね。または前年、初のGⅠ制覇となった香港ヴァーズの勝利も記憶に残ってると思います。と上記3レースは共にサトノクラウンが力を発揮しやすかったレースだったと言えるでしょう。非サンデー系の馬が得意とする宝塚記念、海外レース、不良馬場。ダービーこそ3着に好走しましたが、良馬場で行われた天皇賞秋やジャパンカップでは惨敗を期したように、日本の主流血統とは一線を画すレースで実績を残してきました。そもそもサトノクラウンは丸外ですので、海外のレースで活躍した外国馬が種牡馬として日本に輸入されてきたような馬です。しかし、私がサトノクラウンの種牡馬としての魅力を感じている部分はここまで紹介した実績ではなく、デビュー戦からダービーまでの5戦を評価してのものです。当時、クラシックを狙うべき馬が結果を残していて、春に直結する秋の東京競馬場の芝1800mでデビュー戦を飾り、同条件の東京スポーツ杯2歳Sを連勝。そして皐月賞のトライアル弥生賞も制して3戦3勝で皐月賞に向かいました。皐月賞では6着に敗れてしまいましたが、相手はドゥラメンテ、リアルスティール、キタサンブラックといった後の名馬ばかり。忘れてはいけないのは、このレベルの高い皐月賞でサトノクラウンが1番人気の本命馬だったこと。古馬になってからの活躍よりもクラシックの初戦で本命に推されていた事実を忘れてはいけません。その後のダービーでは得意とされない舞台で能力のみで3着と好走しました。そしてサトノクラウンが種牡馬として成功する為の最大の武器はサンデーサイレンスの血を一滴も持っていないことです。同じ里見オーナーの馬で3歳時に皐月賞3着、ダービー2着、菊花賞1着、有馬記念1着の結果を残し、最優秀3歳牡馬の称号を獲得したサトノダイヤモンドもサトノクラウンと同じ年に種牡馬デビューとなります。しかしサトノダイヤモンドは父がディープインパクトの為、繁殖牝馬が限られます。近年サンデーサイレンスの孫の牝馬が繁殖に多いことから、モーリスやエピファネイアが人気となりサンデーの4×3が主流に成りつつありますので、サンデーの3×3になってしまうサトノダイヤモンドは不利な状況が続くでしょう。サトノダイヤモンドのようにサンデーサイレンスの孫にあたる種牡馬は数も多いですから尚更です。しかしサトノクラウンには関係ありません。実績さえ残せば、今後種付頭数も繁殖の質も右肩上がりは確実です。上記で示した素質を産駒に伝えることができれば種牡馬として成功する可能性は非常に高いと思っています。そんな種牡馬として成功の可能性が高いサトノクラウンに実績豊富な牝系の母オーロラエンブレムの初仔が本馬になります。未知数な部分が多いだけに物凄く人気になることは無いと思います。ただ、母はシルクホースクラブで募集された馬なので、出資されていた会員様は問答無用で出資されると思います。あとは初仔なので馬体の大きさが鍵となります。そればかりは今はわかりませんし、募集開始時に小さくてもデビューまでに成長する可能性もあります。一応馬体をチェックし、大きな問題がなければ間違いなく申し込もうと思える馬です。

【ドントテルソフィアの20】シルクホースクラブ出資候補馬⑧ 2021年

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ドントテルソフィアの20 父リアルスティール

募集額2000万円 一口価格40000円 菊沢隆徳

 こちらは一度出資候補馬となりながらも当ブログの出資馬検討②で出資候補から除外された馬です。母方への思い入れが無かったことが最大の要因です。しかし個人的に大注目のリアルスティール産駒で出資候補馬として残っていたロザリンドの20とアイムユアーズの20が共に募集額が予想を上回り、出資候補から消えてしまったことにより、改めて本馬にスポットライトがあたりました。本馬の募集額2000円は決して安くはないですが、妥当な価格だと思います。これまで母の産駒は2頭いますが、未だJRAでの勝利はありません。1つ上の半姉テルヌーラはディープインパクトの牝馬でしたが7戦0勝と結果は出ませんでした。しかしこの7戦中6戦で掲示板を確保しており、何か1つ加われば勝ち上がる産駒が出てもおかしくありません。そのテルヌーラが産まれてから2年間空胎となったのちに産まれたのが本馬です。空胎により母に活力が戻り、父がリアルスティールに替わったことでストームキャットの血が加わりました。母は輸入されて、ディープインパクトを付けられたように期待されていた繁殖であることは言うまでもありません。もちろん一度は出資候補馬から除外した馬なので、まだ出資するかどうかまではわかりませんが、馬体や動きを観てからでも遅くないと思い、出資候補馬として追加させていただきます。

【サダムグランジュテの20】シルクホースクラブ出資候補馬⑦ 2021年

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サダムグランジュデの20 父シルバーステート

予想募集額2400万円 一口価格48000円

募集額2400万円 一口価格48000円 音無秀孝

 こちらは予想通り。音無先生は個人的に好きですし、何と言ってもシルバーステート産駒の牡馬は誰もが欲しいでしょう。兄姉に大物は出てませんが、兄の2頭は勝ち星をあげていますし、スクリーンヒーローとヘニーヒューズからシルバーステートに替わるのは非常に期待できそうです。シルバーステートはいかにもTHEサンデーという種牡馬のイメージなので、ここで大物が出てもおかしくありません。もちろん出資候補として残しますが、通常申込みでは抽選確実でしょう。さすがに抽優が200を超えるとは思えませんので、あとは神に祈るのみです。

【テルアケリーの20】シルクホースクラブ出資候補馬⑥ 2021年

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テルアケリーの20 父ドゥラメンテ

予想募集額4000万円 一口価格80000円

募集額4000万円 一口価格80000円 鹿戸雄一

 こちらも予想通りでした。評価した理由は血統です。母父のタピットにはエーピーインディとアンブライドルドが入っており、母母にはストームキャットが入っています。母テルアケリー自身も米国GⅠを勝っており、その母にドゥラメンテを配合ということでまさに走りそうな血統です。兄姉は大物こそいないもののコンスタントに結果を出していますので、ドゥラメンテの牡馬で覚醒する可能性は秘めていると思います。価格が価格なので即決ではありませんが、最終候補まで残していい馬だと思っております。

【プラウドスペルの20】シルクホースクラブ出資候補馬⑤ 2021年

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プラウドスペルの20 父ドゥラメンテ

予想募集額4000万円 一口価格80000円

募集額3000万円 一口価格60000円 野中賢二

 イメージ先行なのでしょうか?プラウドスペルの仔が牝馬とはいえ3000万円?ここまでで初めて予想を下回る募集額です。ドゥラメンテの牝馬で3000万円はコーステッドの20と同じですが断然こちらでしょう。プラウドスペルと言ったら日本で初の種付けとなったディープインパクトの仔グレートウォリアーとその全弟プランドラーです。両馬ともサンデーレーシングで1億5000万円で募集された超期待馬でした。サンデーレーシングの会員でなくともPOGをやってる人なら知らない人はいないでしょう。募集時にはダービーを意識できる好素材馬でした。結果的には未だ重賞勝ちも無く、グレートウォリアーに関してはダートの短い所に路線を変更しています。しかしグレートウォリアー4勝、プランドラー2勝と勝ち星もあげていますし、デビューした兄姉5頭中4頭勝ち上がりですから本馬も勝ち上がれる可能性は非常に高いでしょう。基本的にディープインパクトを配合されてきた母ですが、父がドゥラメンテに変わったことでプラスアルファが加われば重賞制覇も夢ではありません。そのプラスアルファはエアグルーヴの血だと思っています。そして1つ上の兄はまだデビュー前ですが、父ドゥラメンテですので本馬の全兄になります。どの程度活躍するのか見てから判断したいのが本音ですが、もし活躍したらこの価格では買えないですから活躍を期待して先物買いしてもいいと思います。どの程度の人気になるかは読めませんが実績無い人は抽優必須ですね。

【スナッチマインドの20】シルクホースクラブ出資候補馬④ 2021年

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スナッチマインドの20 父ルーラーシップ

予想募集額2000万円 一口価格40000円

募集額2000万円 一口価格40000円 武市康男

 ルーラーシップの最有力アルジャンテの20を諦めざるを得なかったのなら次に有力なのが本馬でしょう。募集額は予想通りとなり納得できますし、こちらも父ルーラーシップ×母父ディープインパクトです。全姉のダブルスナッチは初仔で小柄な牝馬ですが1勝をあげていますし、2番仔となる本馬には更に期待できそうです。馬体が鍵となりそうですので、そこはチェックが必要ですが、最低でも全姉より大きく出てくれれば言うことありません。抽優を使うかどうかはまだわかりませんが、他の出資候補馬への申込み数などを考慮し、是非とも出資したい馬の1頭であることは確実です。

【ピラミマの20】シルクホースクラブ出資候補馬③ 2021年

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ピラミマの20 父ハーツクライ

予想募集額5000万円 一口価格100000円

募集額4500万円 一口価格90000円 高野友和

 上記アルビアーノの20のコメントでも触れましたが、ハーツクライ産駒ではこちらが本命です。募集額が予想額を大きく上回る結果となった場合にはアルビアーノの20も考えようと思っていましたが、予想額を下回り出資のチャンスが巡ってきました。毎年ピラミマの仔には出資を検討していましたが、抽優を使っても抽選必至でしたので泣く泣く諦め、抽優は確実に取れる馬に使っていました。通常申込みでは絶対に取れない馬でしたので、一度も縁がありませんでした。今年は抽優馬候補として考えてたリアアントニアの20が募集中止になった事もあり、更にこちらに気持ちが向いてきました。ピラミマももう高齢の部類に入ってきましたので、今回は抽優馬候補として挑みたいと思います。