黒鹿毛桜Blog

一口馬主&消去法データ馬券

【オーロラエンブレムの20】シルクホースクラブ出資候補馬⑨ 2021年

f:id:gourmetfrontier:20210706111047p:image

 

オーロラエンブレムの20 父サトノクラウン

募集額2000万円 一口価格40000円 宮田敬介

 今まで一度も触れてこなかった馬ですが、コスパが非常に良く、個人的に魅力たっぷりでしたので初めて紹介いたします。母オーロラエンブレムは秋華賞馬ブラックエンブレムの仔で父はディープインパクト。シルクホースクラブで5000万円で募集された超良血の期待馬でした。現役時の成績は8戦0勝と勝ち上がることはできませんでしたが、着度数は0-1-2-5で掲示板内に5度入っていることからも競走能力が全く無かったわけではなさそうです。デビュー済の兄妹は6頭いて全ての兄妹が2勝以上あげている超優秀なファミリーです。その中でもブライトエンブレムとウィクトーリアが重賞馬となり、アストラエンブレムは2度の重賞2着を含むJRA7勝馬です。兄妹6頭で重賞2勝を含む、JRA19勝しています。その中で唯一1勝もできなかったのが本馬の母オーロラエンブレムです。確かに兄妹の実績と比べるとオーロラエンブレムだけ良くないのは事実ですが、ポテンシャルは相当なもので、兄妹にGⅠ馬こそ出ていないですが、日本を代表するエアグルーヴやシーザリオのファミリーに対抗できるくらいの素質は秘めている可能性も十分あります。そんなオーロラエンブレムの初仔が本馬です。初仔は少し嫌い気味の私ですが、これだけ分かりやすい血統馬で尚且つ高額馬でないのであればむしろ大歓迎です。産駒が結果を出してしまってからでは価格が高騰してしまいますからね。先物買いです。まさにロザリンドと似ていますね。オーソリティを出資した会員様は先物買いが上手かったと言えるでしょう。そして母オーロラエンブレムに迎え入れられた父が新種牡馬のサトノクラウンです。サンデーサイレンスの血が一滴も入ってない種牡馬になります。皆さんはサトノクラウンをどう評価していますか?現役時で1番印象に残っているのはやはり宝塚記念の勝利でしょうか?本命のキタサンブラックを破り国内GⅠ初制覇を成し遂げました。次走の天皇賞秋ではキタサンブラックにリベンジされてしまいますが、水が浮くような不良馬場の中、僅差の2着と奮闘したのも印象深かったですよね。または前年、初のGⅠ制覇となった香港ヴァーズの勝利も記憶に残ってると思います。と上記3レースは共にサトノクラウンが力を発揮しやすかったレースだったと言えるでしょう。非サンデー系の馬が得意とする宝塚記念、海外レース、不良馬場。ダービーこそ3着に好走しましたが、良馬場で行われた天皇賞秋やジャパンカップでは惨敗を期したように、日本の主流血統とは一線を画すレースで実績を残してきました。そもそもサトノクラウンは丸外ですので、海外のレースで活躍した外国馬が種牡馬として日本に輸入されてきたような馬です。しかし、私がサトノクラウンの種牡馬としての魅力を感じている部分はここまで紹介した実績ではなく、デビュー戦からダービーまでの5戦を評価してのものです。当時、クラシックを狙うべき馬が結果を残していて、春に直結する秋の東京競馬場の芝1800mでデビュー戦を飾り、同条件の東京スポーツ杯2歳Sを連勝。そして皐月賞のトライアル弥生賞も制して3戦3勝で皐月賞に向かいました。皐月賞では6着に敗れてしまいましたが、相手はドゥラメンテ、リアルスティール、キタサンブラックといった後の名馬ばかり。忘れてはいけないのは、このレベルの高い皐月賞でサトノクラウンが1番人気の本命馬だったこと。古馬になってからの活躍よりもクラシックの初戦で本命に推されていた事実を忘れてはいけません。その後のダービーでは得意とされない舞台で能力のみで3着と好走しました。そしてサトノクラウンが種牡馬として成功する為の最大の武器はサンデーサイレンスの血を一滴も持っていないことです。同じ里見オーナーの馬で3歳時に皐月賞3着、ダービー2着、菊花賞1着、有馬記念1着の結果を残し、最優秀3歳牡馬の称号を獲得したサトノダイヤモンドもサトノクラウンと同じ年に種牡馬デビューとなります。しかしサトノダイヤモンドは父がディープインパクトの為、繁殖牝馬が限られます。近年サンデーサイレンスの孫の牝馬が繁殖に多いことから、モーリスやエピファネイアが人気となりサンデーの4×3が主流に成りつつありますので、サンデーの3×3になってしまうサトノダイヤモンドは不利な状況が続くでしょう。サトノダイヤモンドのようにサンデーサイレンスの孫にあたる種牡馬は数も多いですから尚更です。しかしサトノクラウンには関係ありません。実績さえ残せば、今後種付頭数も繁殖の質も右肩上がりは確実です。上記で示した素質を産駒に伝えることができれば種牡馬として成功する可能性は非常に高いと思っています。そんな種牡馬として成功の可能性が高いサトノクラウンに実績豊富な牝系の母オーロラエンブレムの初仔が本馬になります。未知数な部分が多いだけに物凄く人気になることは無いと思います。ただ、母はシルクホースクラブで募集された馬なので、出資されていた会員様は問答無用で出資されると思います。あとは初仔なので馬体の大きさが鍵となります。そればかりは今はわかりませんし、募集開始時に小さくてもデビューまでに成長する可能性もあります。一応馬体をチェックし、大きな問題がなければ間違いなく申し込もうと思える馬です。