第二回《最強の馬券の買い方》【三連複編】
馬券を的中させるには、まずは予想が非常に大事です。馬券に絡むことがない馬を買っていては的中できません。まずは馬券に絡む馬を予想して買うこと。これが大前提となりますが、それ以上に買い方を間違えて不的中となるケースも多くあります。
この記事では各式別で、どのような買い方がベストなのか。最強なのかを考えていきたいと思います。少しでも馬券の買い方の参考になれば幸いです。
【三連複】
第2回目に取り上げる式別は三連複です。正式名称《馬番号三連勝複式勝馬投票法》です。長いですね(笑)
馬連編の時同様、早々に結論を言ってしまいますが、この三連複という式別の最強の買い方も、ズバリ1点買いです。この買い方に尽きます。1点買いが最強です。1点買いならハズレ馬券が1つも無く、無駄無く儲けられるからです。
ただし、それは的中できた場合の話です。毎回1点買いで馬券を的中できる人はこの記事を読む必要はありません。今後も1点買いでガンガン的中していってください。
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ただ多くの方がそんな事ができていないと思います。もちろん私もその1人です。皆さん1点買いで三連複を的中させたことありますか?数回程度ならあると思いますが、毎回となるとはっきり言って無理でしょう。
近年は3連系の式別ができたことで、ローコストで大きな配当を狙えて非常に人気の式別となっています。馬連のように点数を絞って、1点当たりの購入額を増やさなくても、100円で多くの点数を購入し万馬券を的中させることも可能です。
ではどのように買うべきなのか?冒頭でお話したように1点買いがベストなので、次にベストなのは2点買いに決まってます。2頭軸から相手2頭に流す買い方や、1点買いを2パターン買う買い方などです。
そんな事は誰でもわかります。ここではあくまでも的中率の向上と的中時のトリガミを無くす買い方を考えていきます。
まず16頭立てのレースで皆さんは何頭まで絞れますか?5頭以内に絞れる方はお見事。ですが、伏兵と呼ばれる人気の無い馬にこそ妙味があるので、そういう馬は悪いところでは無く、良いところを探すと買える要素も出てきます。そんな予想をしていると全然絞れません。結局10頭くらいは残ってしまいます。6頭消せれば御の字です。
では仮に10頭買いたい馬がいるとしましょう。皆さんはどの式別で馬券を買いますか?
『絶対に馬連で買いたい』とか『絶対に枠連で買いたい』という強い決意が無く悩んでいるくらいなら黙って3連複か3連単で買いましょう。買いたい馬が10頭もいるなら3連系馬券で買いましょう。馬連編では同じ頭数で馬連の買い方をお話ししましたが、お勧めは断然こちらです。
まずは1番的中率の高いボックスで考えます。ボックスですと点数は120点です。120倍以上のオッズでないとトリガミになります。明らかに荒れそうなレースや、断トツの1番人気馬に不安要素があり買い目から切るつもりだったり、人気が割れている場合はこの買い方も良いでしょう。
しかし三連複で120倍以上の配当を求めるとトリガミの可能性もグンと上がります。時には10万馬券といった大万馬券も飛び出すのが三連複なので、ハナから大穴狙いの方ならボックスでも良いでしょう。絶対にダメとは言いません。
ただ、ボックスで買いたいなら頭数はもう少し絞らなければなりません。買いたい馬が10頭いるならボックスは基本的には諦めてください。ですので、買い方の答えは馬連と同じく【流し】です。流し一択です。
ではまず軸を考えましょう。三連複の流しには馬連と違い2種類の流し方があります。それは【1頭軸流し】と【2頭軸流し】です。
フォーメーションに関しては後程お話しします。1頭軸流しはその名の通り1頭の軸馬から流します。2頭軸流しもその名の通り2頭の軸馬から流します。
仮に10頭の印を◎◯▲☆△△△△△△とします。ごく一般的な印ですね。ここで印の意味合いをおさらい。
◎→本命
◯→対抗
▲→単穴
☆→特注
△→連下
となります。
◎本命はその名の通り、勝てる可能性が最も高いと評価する馬です。
◯対抗は、その本命馬の1番のライバル馬です。本命馬が勝つだろうけど、逆転するならこの馬だなっていう馬に付ける評価です。
▲単穴は、本命馬と対抗馬より評価は下ですが、その名の通り単の穴馬です。本命馬と対抗馬が強いけど、ワンチャン頭まであるのはこの馬だなっていう馬に付ける評価です。まぁ要するに3番手評価と思っていればいいでしょう。
☆特注は、新聞やサイトなど各媒体で様々な使い方をされますが、私の場合は【特別注目馬】として扱っています。人気や実力などに関係なく、自分が注目してる馬に付ける評価です。自分が1番好きな(応援してる)馬という事で良いと思います。
△連下はその名の通り連の下です。連(2着)の下なので3着候補馬となります。頭は無いけど2着ならあるかもという評価でこの印を使う人もいますが、基本的には押さえという評価ですね。
さて話を三連複の買い方に戻しますが、◎◯▲☆△△△△△△という印を付けた10頭の内、◎を軸馬にして◯▲☆△を相手とします。
【1頭軸流し】
◎→◯▲☆△△△△△△
この買い方を言葉で表すと、【三連複1頭軸流し相手9頭】となり、点数は【36点】です。
軸を1頭決めているわけですから、ボックスより点数が減るのは当たり前ですが、同じ10頭を買っていることを考えれば、物凄くお買い得感がありませんか?
もちろんボックスと比べたら的中率という点では敵いません。しかし、もし不的中だった時のリスクは格段に抑えられますし、トリガミの心配も軽減されます。と言うことは、的中の際のプラスも増えるということです。
例として挙げれば、200倍の三連複が100円分的中した場合、ボックスだと8000円のプラスですが、1頭軸流しの場合は16400円のプラスです。これは大きな違いです。ボックスに比べて的中率は下がりますが、メリットの方が多いと言えます。
次に2頭軸の場合のお話をします。
【2頭軸流し】
◎◯→▲☆△△△△△△
この買い方を言葉で表すと、【三連複2頭軸流し相手8頭】となり、点数は【8点】です。軸を2頭決めているわけですから、ボックスよりも1頭軸流しよりも点数が減るのは当たり前ですが、僅か8点ですよ。そんなこと知ってるよと思っている馬券玄人の方も改めて気づくはずです。三連複2頭軸流しは究極のローコストと言えるのではないでしょうか。
ただ、こちらに関してはボックスはもちろん、1頭軸流しと比べて的中率という点では全く歯が立ちません。
何せ軸を2頭で決め込んでいるわけですから、2頭共が3着以内に来ないと話になりません。
非常に的中が難しい買い方なのですが、もし不的中だった時のリスクは超最低限までに抑えられますし、トリガミの心配も皆無です。と言うことは、的中の際のプラスも大幅に増えるということです。
こちらも例として挙げます。200倍の三連複が100円分的中した場合、ボックスだと8000円のプラスですが、1頭軸流しの場合は16400円のプラスです。そして2頭軸流しの場合は19200円のプラスです。ボックスと比べて全然違いますよね。的中率は非常に低いですが、ローリスクハイリターンを狙える買い方がこの三連複2頭軸流しということです。
ですが、少し気になるところがありませんか?
私はボックスと比べたらと言いました。では1頭軸流しと比べたらどうでしょう?的中率が大幅に減った割には、プラスの差はそこまで大きくありません。これが2頭軸流しの盲点です。
買い目が少なく、リスクを軽減できるし、的中時のプラスも大きいと思ってしまいがちですが、的中率の低さを考えたときに、決してお買い得とは言えない買い方がこの三連複2頭軸流しなのです。
あくまでも買いたい馬が10頭いた場合のお話なので、全てに当てはまるわけではありませんが、この条件の結論としては流しで買う場合、2頭軸流しよりも1頭軸流しということになります。
では、ここからが本題です。フォーメーションのお話をしていきます。
三連複は1頭軸流しで買うことが最適ではあるのですが、的中率を少し下げてでもリスクをもう少し減らしたいという方にはフォーメーションが一番です。このフォーメーションという買い方は複雑ではありますが、結局のところ買い方としては【流し】ということは覚えておいて下さい。
先程と同じ頭数、同じ印で例を挙げます。
まず、解りやすいようにボックス、1頭軸流し、2頭軸流しをそれぞれフォーメーションで表します。
【フォーメーション】(ボックス)
1列目 ◎◯▲☆△△△△△△
2列目 ◎◯▲☆△△△△△△
3列目 ◎◯▲☆△△△△△△
【フォーメーション】(1頭軸流し)
1列目 ◎
2列目 ◯▲☆△△△△△△
3列目 ◯▲☆△△△△△△
【フォーメーション】(2頭軸流し)
1列目 ◎
2列目 ◯
3列目 ▲☆△△△△△△
こうなります。フォーメーションだと解りやすいですよね。三連複は着順が順不同なので1列目→1着~3着馬、2列目→1着~3着馬、3列目→1着~3着馬で的中となります。
ボックスの場合は、印を付けた馬を全ての列で買っていますので、この10頭の内どれか3頭が1着~3着を独占すれば的中です。
1頭軸流しの場合は、まず◎が3着以内に入らないといけません。その上で、◎以外の印を付けた9頭の内どれか2頭が◎と一緒に1着~3着を独占すれば的中です。
2頭軸流しの場合は、まず◎と◯の2頭が揃って3着以内に入らないといけません。その上で、◎と◯以外の印を付けた8頭の内どれか1頭が◎と◯と一緒に1着~3着を独占すれば的中です。
言葉にして説明するのは難しいですね。何となく解りましたでしょうか?それではここからが本題です。
1頭軸流しよりも的中率は下がるがリスクを軽減したい場合
【フォーメーション】
1列目 ◎
2列目 ◯▲☆
3列目 ◯▲☆△△△△△△
△はあくまでも押さえ程度の馬で、◯▲☆に自信があるといったフォーメーションの組み方がこちら。点数は【21点】です。
この組み合わせだと全ての良いとこ取りができ、尚且つリスクも軽減させる事ができます。
1頭軸流しより的中率は下がりますが、その分買い目の点数を減らす事ができます。
ただ、この組み合わせで悔しい不的中のパターンは軸は来たのに他の2頭が両馬とも△評価の馬だった場合です。この不的中パターンとは割と多く遭遇します。
ですがこのパターンで不的中の場合は自分を責めるだけで納得がいきます。そもそも△評価の馬です。その馬にもっと重い印を打てなかったのは自分自身です。
4着の馬が◯▲☆のどれかの馬だったとして3着の△馬とハナ差だったとするともう悔しくて悔しくてたまりません。
こうなると騎手を責めたくなります。騎手の位置取りやスタート、仕掛けのタイミングなどなどいくらでもケチをつける事はできます。
でも違います。自分が悪いのです。騎手を責めないでください。命懸けで頑張っています。むしろ自分が高評価した馬を4着まで持ってきたのです。褒めてあげてもいいくらいです。
ですので△馬が2頭馬券に絡んでしまった場合は自分自身を呪って諦めてください。
ということで、買いたい馬が10頭いる場合のこのフォーメーション1-3-9という買い方。これが1頭軸流しよりも2頭軸流しよりも、的中率面、コスト面、リスク面全てにおいてバランスが良い三連複の最適な馬券の買い方とさせていただきます。
さて、ここまでで三連複の買い方のお話は終わりです。でもこれではまだ最強の買い方とは言えません。むしろ冷静に考えれば、ごく普通の事を述べてきただけとも言えます。
ではどうすれば最強なのか?それは馬連編同様、別の式別との合わせ技で買うと言う事です。その式別とは何か?それは
【ワイド】
です。
馬連編を読んで頂いた方は『またかよ〜』と思うかもしれませんが、そうです。またです。
ワイド《拡大馬番号二連勝複式勝馬投票法》とは馬連と同様に2頭を選んで買う馬券ですが、的中は3パターンあります。
1着-2着
1着-3着
2着-3着
この3パターンが的中馬券となります。このワイドを三連複と合わせて買うことによって最強の馬券となります。
ですが買い方は馬連編とは違います。こちらでは軸馬を替えます。
軸馬は◎ではなく、◯にします。相手は▲☆の2頭のみです。
このワイドを500円づつ購入します。ボックスではなく流しにした理由は点数を減らすのはもちろんですが、◯評価の馬への敬意です。
やはり馬券というものは予想が一番大事です。特に◎には相当な時間をかけなければなりません。ですが、その大事な大事な最も期待している◎が来なかった場合どうしましょう?
馬連編同様諦めますか?いえ、そこで白羽の矢が立つのが対抗馬と呼ばれる◯馬です。
◎と同じく◯も超真剣に予想しましょう。ダブルエースくらいの気持ちで予想しましょう。
ですがあくまでも買い目は2点です。相手の2頭も真剣に予想してもらわないといけません。真剣に予想した高評価の▲☆の2頭へ流します。△へはもちろん◎へにも流しません。
ワイドはあくまでも◎が来なかった時の保険です。ですが◎が来た場合でも◯を含む上位評価馬で決着した場合は三連複もワイドもダブルで取れます。
もちろん◎が来なくても◯▲☆の3頭で決まればワイドは2点とも的中となります。
このワイドの買い方を三連複のフォーメーションと組み合わせると何が最強なのか?
まず、三連複での的中が大本線ですが、もし軸馬が来なかった場合、対抗の◯が来ればワイドの的中の可能性があります。
軸馬が来れば三連複の的中はもちろん、◯も来ればワイドも取れるかもしれません。
的中する可能性が増える事もそうなのですが、一番のメリットはこの買い方だと予想が更に楽しくなるということです。
◎→超真剣
◯→超真剣
▲→超真剣
☆→超真剣
△→超真剣
となり、馬券を【当てる】から【取る】に変わります。
そうです、馬券は【当てる】ものではなく【取る】ものなのです。
真剣に予想した上で的中するから面白いですし、だからこそ『当たったー』ではなく、『取ったー』と言えるのです。
どうせ毎週馬券を購入するのなら、真剣に予想してみましょう。馬券を当てるではなく取りましょう。その上で最強の馬券の買い方を試してみてください。
配当は後からついてきます。人気に惑わされず、自分が良いと思う馬を買いましょう。
ではまた。