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【ディアンドル】引退!ノーザンファームで繁殖入り!夢を、感動をありがとう!

シルクホースクラブで出資している愛馬ディアンドルが引退しました。

ディアンドル

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 ディアンドルお疲れ様でした。

 本当にたくさんの思い出のあるディアンドル。この度無事に引退を迎えました。ディアンドルに携わっていただいた全ての方に御礼を申し上げたいと思います。ありがとうございました。

 

 

 ディアンドルの引退に伴い、デビュー前から引退までの、私とディアンドルの思い出を振り返りたいと思います。個人的主観な表現も多いですのでご了承ください。

 ディアンドルとの出会いは2016年産の募集馬リストが発表された2017年の夏の事でした。この頃はシルクホースクラブ2年目だった私。初年度はルーラーシップの仔に出資したかったのでルーラーシップ×サマーハの仔、サラーブでシルクホースクラブデビューを果たしていました。もちろんこの2年目もルーラーシップ産駒狙いに変わりありません。父がルーラーシップのディアンドルに注目したのは言うまでもありませんが、ディアンドルよりも魅力的に感じた1頭がいました。その馬はケアレスウィスパーの仔、スイートウィスパーです。私はスイートウィスパー1頭に申込み、無事無抽選で当選しました。

 そして通常募集が始まった2017年8月中旬、ディアンドルの残口はまだ150口以上もありましたので、私は再検討していました。

 今思うと不思議ですが、4年前のシルクは今とは大違い。普通に何頭もの馬が通常募集にラインナップされていました。

 そして通常募集開始から1ヶ月後の9月中旬、ようやくディアンドルにも残口警報が出て残り150口以下となります。

 ディアンドルの母グリューネワルトは私が仲間内でやっているPOGで指名していた馬でしたので、思い入れがありました。

 一口馬主をやる上で最も大きな醍醐味と言えるのが、出資馬の仔に出資するという事。私はそう思っています。これは未だに叶えられていませんが、POGとはいえ、1年間本気で応援した馬の仔に出資できる機会もそう無いでしょう。父が大好きなルーラーシップとなったら尚更です。スイートウィスパーを出資できて安心していた部分もあると思いますが、冷静に考えたらディアンドルに出資しない理由はありませんでした。私は追加でディアンドルへの出資を決めます。

 ディアンドルは2歳の春先頃から頭角を表します。今まで出資してきた馬とは違い、早い時期から動けていました。募集額が高い馬ではないので少しビックリしました。安い馬で走る馬を探すのは大変です。確率的には高額馬には勝てません。それでもディアンドルの動きには可能性を感じていました。

 そして迎えたデビュー戦。真夏の7月にデビューしました。中京競馬場の芝1200m戦。鞍上は福永祐一騎手。何と1番人気に支持されます。母のグリューネワルトが短距離適正の馬だったとはいえ、ルーラーシップの仔なので目標はオークスと思って出資したのを覚えています。正直1200mでのデビューとは驚きました。しかし予想とは裏腹にスピード感溢れる走りで惜しい2着。上々のデビュー戦となりました。

 続く未勝利戦も芝1200m。小倉競馬場に替わり鞍上も北村友一騎手に替わりました。単勝は1.2倍の1番人気。初勝利を確信していましたが、まさかの出遅れ。しかしここでは力が違いました。すぐに流れに乗り先頭に立つとそのまま逃げ切り勝ち。正直雑な内容でしたが、力の違いを見せてくれました。

 

《未勝利戦優勝》

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 ここからは連勝街道を歩みます。全てが芝の1200mで、カンナS、クリスマスローズS、マーガレットSとオープンレースを3連勝。桜花賞に出走できる賞金を充分に確保しておりましたが、次走は葵Sとあくまでもスプリント路線を進みます。出資者としては、初のクラシック出走は夢でしたので非常に残念でしたが、葵Sでは初の重賞勝利を味わえましたので、今思えばこの判断は正しかったと言えます。距離延長で初距離の桜花賞に出ていたら恐らく勝てていなかったでしょうし、相手にはグランアレグリアやクロノジェネシスがいましたからね。あの頃は桜花賞に出走しない事への不満が溜まっていましたが、今思えば結果オーライ。葵Sで良かったと思っています。これで未勝利戦から5連勝。連対率100%とそこ知れぬ可能性を持って古馬との戦いに向かいます。

《カンナS優勝》

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《クリスマスローズS優勝》

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《マーガレットS優勝》

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《葵S優勝》

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 古馬との初対戦となったのは8月の北九州記念。初勝利を挙げた小倉競馬場での一戦。ディアンドルは勝ちに等しい2着と大健闘。古馬との力の差は無いと確信。いざ本番のスプリンターズSへ。

《北九州記念2着》

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 私はここまでディアンドルの活躍をテレビの前で観てきました。まだ実際に競馬場で会えてないのです。栗東所属の馬なので、そもそも会える機会は少ないのですが、カンナSとクリスマスローズSは中山でしたので、会えるチャンスだったのですがタイミングが合わずでした。

 スプリンターズSは晴れの舞台。絶対に競馬場に見に行こうと決心。口取りにも当選し、普段着ないスーツに身を包み、首都高、京葉道路を爆走。

 現地に到着。G Iの現地観戦は数知れず。何度も見てきた。しかし、この時は全然違った。気のせいだろうが空気が違う。緊張感が増す。一緒に来場した友人との会話も弾まない。1Rから馬券を買ったが当たろうが外れようがどうでもいい。それどころじゃない。

 調教調査班の井内さんと津田麻莉奈ちゃんが馬券検討のイベントをやっていた。どちらの方も大好きな私でしたのでもちろん見に行きました。が、どうでもいい。それどころじゃない。お二人には悪いですが、TVに出てる人を見て感動している場合じゃない。今度はもっと冷静な時にお会いしたいものです。

 この大緊張のスプリンターズS当日は普通じゃない精神状態でしたが、唯一緊張を忘れて喜べたのは横山武史騎手のサイン入りビブスが当選したことです。

《JOCKEY′S FRIEND PARK2019 横山武史》

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 話をディアンドルに戻します。ディアンドルは単勝4番人気。はっきり言って勝てると思ってました。圧勝すると思っていました。スタートは5分、しかしそこからスッと前に行けない。押しても押しても前に行けない。中団前目で競馬はできたものの4角では位置を下げ万事休す。そのまま流れ込み13着に惨敗。これがGⅠの壁。壁は高かった。ディアンドルの惨敗に呆然。

 しかしこの二度とは味わえないであろう緊張感を持って競馬を観戦できたのは初めての経験。馬券を買ってのドキドキ感とは訳が違った。この経験をさせてくれたディアンドルに感謝感謝大感謝の一日でした。

 その後の1年半、ディアンドルは大不振に突入。距離を変えたり、脚質転換も図ったが全く噛み合わず惨敗が続きました。シルクロードS14着→京都牝馬S10着→安土城S13着→ポートアイランドS10着→アンドロメダS8着→愛知杯10着。この7戦全て惨敗。ディアンドルはもう終わったとの声も聞こえてきた。しかし私は信じていました。まだまだやれると。ただ、私にもディアンドルの適正がわからなくなっていたのは事実です。

 そこで迎えた小倉大賞典。何とか光が見えるような走りを期待していました。鞍上は若手の有望株団野大成騎手。単勝は12番人気。大外の16番枠から好スタートを切ると単独2番手追走。逃げたトーラスジェミニを早めに抜き去り、先頭で直線へ。外から差してきたテリトーリアルとボッケリーニの決め手には及びませんでしたが、ディアンドルは類稀な粘りを見せて見事3着入線。北九州記念以来の好走。やはりまだディアンドルは終わっていませんでした。苦しかった時期を乗り越え、またディアンドルが活躍してくれた。距離は1800mが合うのか、小倉が合うのか、展開が向いたのか、まだ断言できるものではなかったですが、好走できたのは大きな収穫でした。

《小倉大賞典3着》

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 そして迎えた福島牝馬S。福島競馬場は地震の影響で開催を中止しており新潟競馬場での開催となりました。ディアンドルはここで葵S以来の重賞2勝目を挙げることになります。

 単勝人気は7番人気と未だに人気は無い。鞍上は引き続き団野大成騎手。好スタートを切ると同型馬もいる中、強気に先頭に立つ。そのまま先頭で直線に向いたが、新潟の外回りの直線は約600m。正直これは逃げ馬にはキツい。内から外から後続馬が迫ってくる。外から来たサンクテュエールに交わされる。しかしディアンドルはもう一度差し返す。凄い。ディアンドルの勝負根性が物凄い。思わず声が出た。『頑張れ!頑張れ!行け!』この長い直線を粘り続けているディアンドルに感動。何とか馬券内に入ってくれと思っていたが、ラスト100mでは『頭あるぞ!頭で来い!頑張れ!粘れ!』と絶叫。更に外からドナアトラエンテが猛追してきたがハナ差凌いで大復活の重賞勝利。私の競馬人生でベストレースと言っても過言では無いレースとなりました。

《福島牝馬S優勝》

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 福島牝馬Sで優勝したディアンドルの次走は、スプリンターズS以来2度目のGⅠ、ヴィクトリアマイルに決まりました。

 当時はコロナ渦真っ只中。競馬場の入場規制もある中、ヴィクトリアマイル当日の入場券は事前申込みとなったものの、抽選ではなく先着順でした。発売時間から何度もチャレンジし、ネットが混み合いなかなか繋がらない中、数十回の挑戦の上何とか繋がり指定席券をゲット。再びディアンドルを現地で応援できることとなりました。

 

 前走で重賞を勝ったとはいえ、ディアンドルは伏兵の1頭。単勝人気は14番人気。流石に舐められすぎとは思いましたが、ここまで人気が無ければ純粋に応援に徹することができる。緊張感もスプリンターズSとは全く異なるもの。絶対的女王グランアレグリアもいる。気楽に見れる。ディアンドルからの馬券ももちろん買いましたが、あくまでも応援の馬券。そんな心境でヴィクトリアマイルのスタートを待ちました。

 外目の14番枠から好スタートを切るもさすがマイルのGⅠ。簡単にハナは奪えない。クリスティ、スマイルカナ、レシステンシア、イベリスに続き5番手追走。直線では外から追い出すも、グランアレグリアにあっさりと交わされる。このまま垂れていくと思っていたが、ディアンドルの脚は衰えない。更に外から来たランブリングアレー、内から来たマジックキャッスルに交わされてしまうが、レシステンシアを筆頭に前にいた馬は全て差し切って堂々の4着入線。勝った馬は強すぎたし、2着馬3着馬も強かった。しかしディアンドルの強さにも目を見張るもので大健闘と言える内容でした。

《ヴィクトリアマイル4着》

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 GⅠで好走したディアンドルはその後、もう一花という事で重賞勝利を目指すも、中京記念8着→福島記念13着→京都金杯16着。そしてラストランとなる東京新聞杯11着。重賞3勝目は叶いませんでしたが、最後の東京新聞杯ではディアンドルらしいレースが見れました。テン乗りの石川裕紀人騎手が最高の騎乗をしてくれて、一瞬とはいえ『あるぞ!』と思えるレースでした。石川騎手ありがとうございました。

 結局GⅠには手が届きませんでしたが、ディアンドルには沢山の夢を見させてもらったし、沢山の思い出も残してくれました。

 一口馬主初となる重賞勝利も味合わせてもらいましたし、GⅠ出走も経験させてもらいました。ディアンドルは引退してしまいますが、今後はノーザンファームでの繁殖入りが決まっています。

 今年2022年から早速種付けをするでしょう。どんな種牡馬を付けるのか楽しみですし、ディアンドルの仔が競走馬として競馬場で走るのを心待ちしたいと思います。

 ここまで大きな怪我もなく走り続けてくれたディアンドル。本当にお疲れ様でした。これからはお母さんになりますが、母としても一生懸命頑張って下さい。もし、ディアンドルの仔がシルクホースクラブで募集されることがあったら、是非出資したいと思っています。

ディアンドル、本当にお疲れ様でした。そしてありがとうございました。

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《シルクホースクラブ出資馬》

ソニックベガ、ラスール、リンドラゴ、レヴァンドフスキ、サンデュエル、ヴィアルーチェ

 

※シルクホースクラブ様よりクラブ公式HP等からの画像、情報文の引用許可を得て掲載しております。

https://www.silkhorseclub.jp/