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小さな勝ちが大きな価値

《今週の勝負レース短評》第75回 セントライト記念(GⅡ)中山競馬場 芝2200m

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アサマノイタズラ(牡3)56

ここまで6戦中5戦が中山と言う事で得意とまでは言えないが、慣れてる競馬場である事は間違いない。距離の2200mも水仙賞で経験してるし、外回りも特に問題ない。前走は福島で走ったが、位置取りがだいぶ後方になってしまったので、あれでは仕方がない。それでも伸びてきてはいるので、着順ほどは負けてないが、スプリングS好走時を見るとやはり道悪巧者。稍重程度ではなく重〜不良が良い。父ヴィクトワールピサ、母母父オペラハウス、母父父ダンシングブレーヴと血統を見ても時計のかかる馬場でこその馬。当日の馬場状態を確認後に取捨。

 

ヴィクティファルス(牡3)56

シルバーステートの甥っ子で父はハーツクライ。母はシルヴァースカヤとGalileoの仔。筋金入りの欧州血統なだけにスプリングSの大外一気は実力に加え適正がものをいったレース。共同通信杯は完璧なレースをしたもののエフフォーリアには離された。皐月賞稍重とはいえ、内も伸びるような馬場で後方からの大外一気では厳しい。ダービーはそもそも適正外だが、スタートから出して行って勝ちに行く競馬をした結果の大敗。参考外と考えていい。しかし、やはり雨が必要。アサマノイタズラと同じく降れば降っただけ良い。時計の出る馬場ではいらないのでこちらも当日の馬場状態を要確認。

 

ヴェイルネビュラ(牡3)56

1800mでデビュー勝ちして1600mのジュニアCを勝っている馬。1度だけ2000mの百日草特別を使っているが、スタートで煽り向正面ではかかり、ドスローのヨーイドン。全てが向いていなかった。その後にジュニアCを制しているように、距離はマイルがベストだろう。ゲートも得意とは言えないがそれよりもダッシュのつきが遅い印象。中段後方からのレースになる事が多く、その点に関しては距離延長は歓迎だが気性的にも血統的にも距離延長はマイナス材料でしかない。ここでセントライト記念を使うのは見極める為の意味が強く、結果的に次走以降はマイル路線を歩むことになりそうだ。

 

オーソクレース(牡3)56

2歳暮れの時点ではクラシックの有力候補であったことには間違いない。しかしホープフルS以来9ヶ月ぶりのレース。馬券を買う上では非常に難しい馬。特にノーザン馬は休明けでも走れる態勢を整えてくるし、鞍上ルメールなら人気にもなる。軸にするのは怖いがバッサリはもっと怖い。

 

カレンルシェルブル(牡3)56

3月のデビューで勝ち上がりは6月の4戦目。ここまで6戦全て2000mの距離を使われているので1ハロンの延長は問題ないだろう。未勝利脱出後の1勝クラスは2着→1着。2着時の国東特別では3着以下を突き放し、勝ったアリーヴォに肉薄した。そのアリーヴォは続く2勝クラスで連勝したように力のある馬。その馬に肉薄した本馬は前走の1勝クラスをあっさり突破。2勝クラスでも勝ち負けできるレベルにあることを証明した。現状2勝クラスで勝ち負けできるレベルの馬がセントライト記念でどの程度の位置付けとなるかが問題だが、大きく劣っていると言うことはなく、乗り方一つで上位進出の可能性もある。現実的には掲示板で御の字だが、距離、コースもおそらく大丈夫だし、輸送も問題ない。適正でのプラス要素はある。

 

ラティアス(牡3)56

2戦2勝で京成杯を制した馬。しかし個人的に京成杯を低レベルと評価していた為、皐月賞以降では重い印を打たなかった。しかし皐月賞では外枠15番スタートで終始大外を走らされ、尚且つ4角出口では内からぶつけられ外に弾かれる不利がありながらも、最後は脚を伸ばして6着で入線。勝馬エフフォーリアとの差は0.7秒だが、2着馬とは0.2秒差。枠次第では馬券内も全然あった内容だった。続くダービーでは最高の騎乗をしたが8着と敗れてしまった。原因は距離と大箱のコースだろうか。仕方ない。父がハーツクライとはいえレシステンシアの下だし、今回も距離は正直微妙ではあるが、得意の中山なら重い印は必要か。今思えば京成杯のレベルは全然低くない。

 

ソーヴァリアント(牡3)56

新馬戦はゲートで大きな出遅れをした上に前残りのレース。ほぼ直線のみで3着まで来れたのは力がある証拠。2戦目で僅差とはいえキッチリ勝利をもぎ取ったがその後、禁止薬物使用で失格になる。改めての一戦では今回と同舞台で出遅れて最後方追走、早めの進出から抜け出しを図るがゴール前で差されてしまう。中山だけに早めに仕掛けたのが裏目に出た結果となってしまった。しかし次走でキッチリ決め、弥生賞では前残りの中、外から差してきて4着。これは展開のあやなので仕方ない。その後の札幌での連勝は今までと脚質をガラリと変え、好位追走から4角で先頭に躍り出て直線では突き放す一方と言った横綱相撲。父オルフェーヴル、母父シンボリクリスエスなので洋芝がハマった感もあるが、脚質に幅が出たのは大きな収穫。今回も同じように前に行ければ頭まで考えなければならない。

 

タイトルホルダー(牡3)56

弥生賞の勝ち馬で皐月賞の2着馬。おまけにダービー6着なら堂々と主役と言っていい。しかし弥生賞では4番人気、皐月賞8番人気、ダービー8番人気と結果を残しても人気にならなかった馬。未だに真の実力を認められていない馬だが実績は充分だし、好走歴のある中山なら一層大威張りできる。今回は流石に人気になるだろうが、もちろん重い印が必要な1頭だろう。

 

タイムトゥヘヴン(牡3)56

京成杯では最内から逃げて1000m通過63.7秒のドスロー。超が付くほどの楽逃げで体力を奪われないまま粘り込んだだけの2着。勝ったグラティアスが物凄く強い内容だっただけで、本馬の評価は低い。続く弥生賞での惨敗が本馬の2000mでの実力。皐月賞を諦めマイル路線に矛先を替えNZTに出走。これが功を奏し、外枠不利の中山マイルで大外枠15番から2着となる。そして本番のNHKマイルCでは6着にまとめ、秋はマイル路線を歩むものと思っていたが、強行でまさかのダービー出走。もちろんお話にならず。これで正真正銘マイル路線に向かうと思ったが、まさかのセントライト記念。本馬が馬券になるには京成杯同様ドスローで逃げて後ろを封じ込めるしかない。中山は苦手ではないが、さすがにそううまくはいかないだろう。そもそも父ロードカナロアなので完全にマイラーだと思う。

 

ノースブリッジ(牡3)56

前走のラジオNIKKEI賞で高評価した馬。その評価通り好走してくれて3着となったが、本馬の実力はこんなものではない。前走は外枠14番発走で1角まで距離は短いが、楽に先頭に立てるスピードがある。しかし1角を周り始めたところで行きたがってしまって、そのまま3角手前まで手綱を引いてる状態。それで3着に粘るのだから能力はまだまだ底を見せていない。ただ、あれだけ行きたがるスピードと気性の持ち主なので今回の距離延長は決してプラスとは言えない。スタートしてから1角までの距離は充分あるので、押さずとも馬なりでハナを切れれば折り合いは付くはず。外枠でも問題はないが、内枠に越したことはない。正直ラジオNIKKEI賞よりメンバーレベルは上がるが、本馬の成長と潜在能力に再度期待したい。

 

ベルウッドエオ(牡3)56

5戦目の5月に未勝利戦を勝ち上がったばかりだが、基本的にゲートが得意ではなく毎回後方からレースを進め直線で差してくるというスタイル。しかし勝ち上がったレースでは最後方から追走するも向正面3角手前から一気に捲り、4角では先頭に並んで直線へ。前が止まらない展開も味方につけそのまま粘り込み先頭でゴール。2400mでこのようなレースができたのは収穫で、豊富なスタミナがある事を証明した。続く前走の福島1勝クラスでは初めて五分にスタートを切ると3番枠を生かし、好位でレースを進める。しかし直線ではキレ負けして6着敗退。現状の力では後ろから行っても前から行っても重賞では歯が立たないだろう。今後成長し古馬になってからの長距離戦で見直したい。

 

ルペルカーリア(牡3)56

まだ1歳だった2年前の時点では最もダービー馬に近い1頭だった事は間違いない。大きな期待をされてのデビュー戦は単勝1.8倍。しかしまさかの馬券外の4着。横綱候補があっさり負けた事でこの世代の勢力図がガラリと変わった。その後4ヶ月の休みを挟み1月後半の未勝利戦を快勝。ここでも単勝1.8倍の支持を得ての1番人気だったが、パフォーマンス自体はクラシックでの活躍を期待できるものではなかった。続く毎日杯は試金石の一戦。4着に敗れはしたものの、1000m通過57.5秒の超ハイペースを2番手追走してのもの。レコードが出る馬場とはいえ全く悲観するものではないし、差をつけられた1、2着馬はダービー馬シャフリヤールとダービー4着馬グレートマジシャンなら仕方がない。前走の京都新聞杯では単騎の逃げ。最後の直線ではセーフティリードを守れず差されてしまった。勝ったレッドジェネシスとの上がりの差は約1秒。兄にエピファネイアやサートゥルナーリアがいる血統ではあるが、本馬の適正距離は2000mまでかもしれない。今回はノースブリッジという確固たる逃げ馬がいるので、スピード任せに追いかけると潰れてしまう可能性もある。マイペースで自分のレースが出来ればギリギリ権利は取れるかもしれないが、本番の菊ではスタミナの不安が残る。

 

レッドヴェロシティ(牡3)56

今回と同舞台の水仙賞を勝っているとはいえ、1000m通過65.0秒の超スローペースを2番手追走。そのまま押し切っただけで、後続を突き離す程ではなく低評価の一戦だった。続く青葉賞はほぼ完璧なレースだった。7番枠から五分のスタートを切り、1角では内に入れ中段待機。徐々に進出し4角で外に出して先頭集団のすぐ後ろから直線勝負。しかし同じ位置から追い出した勝ち馬と2着馬に突き放され、そのまま3着でゴールイン。これで勝ちきれないようでは重賞で勝負にならない。前走の函館2勝クラスは出遅れたとはいえ直ぐに追いつき一周目のスタンド前では3番手まで上がる。向正面で先頭を奪うとそのまま直線へ。勝ち馬にあっさり交わされると3着馬にも詰め寄られ、ギリギリで2着を確保。終始大外を回されて距離的なロスは大きかったが、このメンバー相手だったら楽勝してほしかった。今回は同世代との対戦とはいえ、馬券に絡むイメージは湧かない。

 

レインフロムヘヴン(牡3)56

新馬戦快勝後の百日草特別では大きく出遅れて後方ポツン。向正面でようやく一団に追いつくと3角から一気に捲り4角では3番手に上がる。最後はエフフォーリアに差されてしまうが、道中他馬より脚を使っている分仕方ない負け。実力は示した。続く東スポ杯では百日草特別とは真逆で好スタートから2番手以下を大きく引き離した単騎逃げ。物凄いハイペースでは無いものの少しエキサイトしていて、折り合いが上手くいかなかったように見えた。直線ではバテバテで参考外と言っていい。3ヶ月の休みを挟み挑んだフリージア賞でも好スタートからハナを切ると前半は少し行きたがる面を見せるが直ぐに折り合いが付き、直線では後続に詰め寄られながらも抜かせない粘りを見せ優勝。折り合いさえ付けば強さを発揮できることがわかった。しかしクラシック出走へ向けて挑んだスプリングSでは初めての右回り、道悪、更に出遅れて終始最後方。捲る事も出来ず全くレースにならなかった。前走の青葉賞では有利とはいえない8枠16番枠からスタートし、少し出負けしたが流れに乗れた。しかし位置取りは後方15番手。最後の直線では上がり2位のタイムで差してくるものの6着まで上がるのが精一杯。流石にあの位置からでは無理。今回は逃げるのか後方からなのか全く読めない。出遅れる可能性も高いし馬券的には非常に難しい。好スタートを切って折り合いも付き、自分のレースが出来れば上位争いも可能な実力はあると思うが。母がロベルト系なので多少時計がかかる方がいいかもしれない。

 

ワールドリバイバル(牡3)56

2歳時の頃は未勝利1勝のみでパッとしなかったが、年明け初戦のあすなろ賞では好位追走から早め先頭で押し切るレース。続くスプリングSではスタートからハナを切りマイペースで直線へ。内ラチピタリの最内を走るが、流石にあの道悪のインコースでは分が悪かった。本番の皐月賞は流石に敷居が高かった一戦と言わざるを得ない。完全な力負け。前走のラジオNIKKEI賞では逃げたノースブリッジの後ろにピタリと付けて最内をロスなく追走。勝ったヴァイスメテオールにはあっさりと交わされてしまうが100点満点のレースが出来た。今回も同じようなレースが出来れば好走できると思うが、流石に相手が強く掲示板に載れれば御の字か。

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※上記短評は個人的な主観で書いておりますので、事実と異なる場合もございます。ご了承ください。