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中山記念(GⅡ)2022年 出走予定馬短評!予想!血統&適正重視!

中山記念(GⅡ)

2022.2.27(日)中山競馬場 芝1800mf:id:gourmetfrontier:20220223190737j:image

《出走予定馬》

トーラスジェミニ(牡6)未定(56.0)

【短評】前々走の京都金杯ではある程度評価はしていたが、13着と大敗。

京都金杯時の短評はこちら↓

gourmetfrontier.hatenablog.com

前走の東京新聞杯でも14着と本馬の走り時が掴めていない。前走だけ見れば、斤量58キロである程度のペースで逃げた事が原因か。流石に東京のマイルを逃げ切るのは難しい。しかし安田記念でもほぼ同じような条件。よくわからないので、ここ2戦の大敗は一度忘れてみよう。本馬は生粋のマイラーではないので今回の条件も合うし、開幕週の馬場も味方する。斤量56キロも楽だし、七夕賞のようなレース運びをすればまだまだ見限れない。

 

コントラチェック(牝6)丸山元気(54.0)

【短評】3歳時にフラワーCを圧勝して一気にオークス馬候補となった本馬。しかしオークスでは惨敗で、その後の秋華賞でも惨敗。続く古馬との一戦ターコイズSでは距離短縮をし重賞2勝目を挙げる。その後は一年以上惨敗が続くものの、オーシャンSで重賞3勝目を挙げ、京成杯AHで2着。ここまで好走した重賞は距離こそ1200m〜1800mとバラバラだが、全てが中山競馬場マツリダゴッホ並みの中山巧者ぶりを発揮している。もうここまで実績が出ているなら中山の今回は買う理由しかない。間違いなく前に行くし開幕週の馬場も味方になる。キャロットの6歳牝馬なので恐らくラストラン。藤沢和雄先生にとってもラスト重賞。名伯楽へのはなむけに、本馬が激走する。

 

 

ダノンザキッド(牡4)川田将雅(55.0)

【短評】前走、マイルCSの3着馬。と言うよりも昨年の皐月賞1番人気馬と言った方がいいだろう。誰もが知る無敗のホープフルS馬で、クラシックでの活躍を約束された馬だった。しかし、皐月賞では15着に惨敗。具体的な敗因も明確にされぬまま、主役が春を終えた。迎えた秋初戦の富士S。初のマイルだったが、適正はあると思っていたのは私だけではないだろう。プラス22キロの馬体重は殆どが成長分。マイルの速い流れと休明けの分4着と敗れはしたが、この距離での目処は立った。そして前走のGⅠマイルCSではグランアレグリア、シャネルマイスターというマイルGⅠ馬相手に肉薄。インディチャンプを抑えての3着入線。直線での走りに力強さとパワーを感じた。

今回は中山の1800mとなるがマイルを使ってきた分、位置も取れるだろう。中山コースは歓迎。皐月賞のような不可解な負け方をする馬だけに軸にはしづらいが、ポテンシャルはNo.1で人気でも逆らえない。

 

カラテ(牡6)菅原明良(56.0)

【短評】前走、東京新聞杯の3着馬。大型馬でスタート後はスピードの乗りが一息なので距離延長はプラスだが、その雄大な馬体と広いストライドから東京や新潟外回りのような直線の長い競馬場こそが最も力を発揮できる場であることは間違いない。前々走のニューイヤーSや条件戦では中山競馬場で勝利を挙げているが、メンバーレベルも低くく、外々を不利なく回って来れたのが良かった。ここまで11戦連続でマイルを走っているので1ハロンの距離延長と、ぐるり1周するコースが鍵となるが、鞍上は乗り慣れている菅原明良騎手なので問題はないし、血統的にもこなせていい。しかしあくまでも本質は直線の長いコースのマイラー。中山の2度の坂越えも想像以上にスタミナをえぐられる。うまく外々を回して不利なく乗れば一発あるが、エンジンのかかりが遅いので、インでブレーキをかけることがあったら終わり。押さえはおきたいが自信を持って推奨はできない。

 

パンサラッサ(牡5)吉田豊(56.0)

【短評】恐らく今回の展開の鍵を握るのが本馬。他にも先手を取りたい馬が何頭かいるが、本馬がいる事によって無理にハナを主張してこないだろう。確実にハナを切る馬なので、開幕週の馬場も味方する。昨年の同レースでは7着だが、出遅れて中団後方待機の展開だったので完全に度外視で良い。条件的には合っているので、問題は展開だけ。自身がどれだけ気持ちよく行けるかも大事。馬券には必須だが、印は非常に迷う1頭。軸にしてもいいし、押さえまでの評価でもいい。枠の並びや当日の馬場傾向まで見て、最後の最後まで悩む1頭だ。

 

マルターズディオサ(牝5)戸崎圭太(54.0)

【短評】トライアルでは無類の強さを見せてきた本馬。逆に本番では弱いとも言われてきた本馬。今回はGⅠではない分、好走の余地もありそうだが、近走はマイル以下でのレースが多く、コーナー4つのレースとなると2020年の秋華賞まで遡る。中距離の重賞での好走は牝馬限定レースでしかなく、実績的には乏しいが、中山コース自体は合うし、父キズナ×母父グランドスラムの血統からも今回は非常にチャンスの一戦とみる。斤量54キロも魅力で、戸崎への乗り替わりも鞍上強化とみていい。重めの印で狙ってみたい馬だ。

 

ヒュミドール(牡6)M.デムーロ(56.0)

【短評】重賞での好走は福島記念2着と小倉記念2着。小回りのローカル巧者と思われがちだが、中山では日経賞で4着の実績もある。中長距離を得意としている分、今回は距離が少し足りないのは確かだろう。父がオルフェーヴルで祖母はキストゥヘヴン。優秀な牝系に爆発力の父。現状実績では見劣るものの、GⅡといってもメンバーはGⅢかそれ以下。付け入る隙は充分ある。人気もそこそこだし、今回は狙ってみても面白い存在だ。

 

エブリワンブラック(牡5)未定(56.0)

【短評】キタサンブラックの全弟で、今回が芝の重賞初挑戦となる本馬。というのも、ここまで全てダートで勝ち上がってきている。芝での好走と言ったら新馬戦の3着くらいなもの。兄が兄だけに芝の適正の方がありそうではあるが、兄は正直突然変異のような存在で、比較対象にしてはいけない。血統的に芝を走っても全く不思議ではないが、ここまでのレースぶりから芝の重賞で通用するとは到底思えない。馬券は買わないが、どういうレースをするかは注目してみたい。

 

ゴーフォザサミット(騸7)未定(56.0)

【短評】昨年の中山記念4着馬。今回は9ヶ月ぶりのレースとなるが、昨年好走しているレースなだけに人気が無くても侮れない。重賞で馬券になったのは2018年の青葉賞勝ち以来無いが、藤沢和雄先生のラスト重賞なのでここで復活しても不思議ではない。既に7歳となった本馬だが、父ハーツクライの晩成的要素があれば、この長期休養で成長も見込める。全く人気にならないようなら押さえといても損は無さそうだ。

 

ルフトシュトローム(牡5)石橋脩(56.0)

【短評】3歳時はNZTを勝ち、NHKマイルCでラウダシオンの5着。マイラーとして活躍を見込まれていたが、その後は京成杯AH16着→ダービー卿CT13着→マイラーズC13着→スワンS13着→キャピタルS12着と2桁着順続き。同世代との早い時期では戦えたが、その後の相手強化には苦戦。本馬自身の成長力にも疑問が残る。今回は1ハロン伸ばして新味を見つけたいところだろうが、父キンシャサノキセキなら距離延長は歓迎ではない。母はディープインパクトの姪っ子なので牝系はしっかりしているが、それだけでは買う理由にはならない。

 

 

アドマイヤハダル(牡4)横山武史(55.0)

【短評】昨年の皐月賞4着馬。それだけで高い評価をしなければならない。しかし、その後は重賞どころかリステッドですら苦戦が続いている。今回も武史が手綱を取るなら見限られては無いようなので、押さえておく必要はある。血統は父ロードカナロア×母父ディープインパクトで叔母にスイープトウショウ。素晴らしい牝系出身だが、やはり父ロードカナロアが引っかかる。本馬がどうこうでなく、この父の産駒はマイラーが基本。今回は1800mなので距離的には多少の割引程度でいいのだが、ぐるり一周のコースではやはり軸にはできない。

 

ガロアクリーク(牡5)田辺裕信(56.0)

【短評】コントレイル世代の皐月賞3着馬。となれば今回も無視はできない。中山実績も豊富で距離もピシャリ。久々の分、割引は必要かもしれないが、それでも実績だけ見れば上位評価をしなければならない馬。父がキンシャサノキセキなので短距離適正とも言えるが、そこにとらわれる必要はないだろう。それだけの実績はある。しかし好実績を残してきたのは同世代との戦いの時までで、古馬に混じってからは苦戦している。まだ信用するのは早い。ここは一度静観したいところだが、過去の実績を評価して押さえておくが、それ以上の評価にはできない。

 

ウインイクシード(牡8)松岡正海(56.0)

【短評】前走の中山金杯では6着。生粋の中山巧者で特に中距離戦は本馬の庭。

中山金杯時の短評はこちら↓

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その前走の中山金杯は16番枠スタートで位置取りが1列後方となってしまい、そのまま最後まで外々を回る結果になってしまったのが痛かった。着順、着差程負けていないし、今回内枠さえ引けば軸にしてもいいくらいの馬。適正だけでも重い印は必至だ。

 

ワールドウインズ(騸5)未定(56.0)

【短評】重賞では全く実績を残せていない本馬。父ルーラーシップ×母エイジアンウインズのGⅠ馬を両親に持つ本馬としてはここまでの成績には少し不満があるだろう。過去にはパンサラッサを差し切った実績もあるので、いつ重賞で馬券になってもおかしくない。今回の距離は合っているが、初の中山がどうだろう。開幕週の別定重賞で前を捉えるまでの脚は無く、ここでは一枚落ちる。いつか穴を開ける日が来るだろうが、それは今回では無さそうだ。

 

レッドサイオン(騸6)未定(56.0)

【短評】約2年前に条件戦を勝ち上がりOP入り果たしたものの、その後は苦戦の連続。障害に転向した経緯もあるが血統とは裏腹に中距離を主に使われてきた。父ロードカナロア×母父アグネスタキオンで本質的にはスピードタイプ。しかし使ってきたレースを見るとマイルよりは多少距離があった方がいいとジャッジされているのだろう。実績的にここで通用するとは思えないので、藤沢和雄先生の引退デイだからこそ出走という意味合いが強く、渾身の仕上げを施されてきたとしても馬券内に好走するとは思えない。

 

ワールドリバイバル(牡4)津村明秀(55.0)

【短評】昨年の菊花賞18着以来となるが、主な実績としてはラジオNIKKEI賞の2着。馬場が悪かったとはいえタイムはそこそこ。しかし53キロの軽斤量で好スタートから最内を取り、距離ロス無く回って来れたのが大きい。メンバーレベルも低く、勝ち馬ヴァイスメテオールには完敗。菊花賞皐月賞の惨敗には目を瞑っても、セントライト記念は外枠?距離?スプリングSは道悪?理由を付ければ付けられるが、結局のところ、2歳時とはいえ萩S黄菊賞での惨敗を見ると、そもそもの能力に疑いがかかる。旬の父エピファネイアの力を借りても、毎年好メンバーの揃うGⅡ戦では荷が重い。

 

《除外対象馬》

ソッサスブレイ(騸8)柴田大知(56.0)

【短評】前走のAJCCでは13着に惨敗。今回も前走時の短評の評価と変わりはない。

AJCC時の短評はこちら↓

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現状、除外対象となってはいるが、出てきても買える要素は無く、今回も自信を持って消していいだろう。

 

第96回中山記念(GⅡ)は2/27(日)に中山競馬場(芝1800m)で行われます。当日までしっかり予想をして悔いのない馬券を買いましょう。

 

中山金杯の短評はこちら↓

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 AJCCの短評はこちら↓

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京都金杯の短評はこちら↓

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