《2022年度募集馬全容公開》広尾サラブレッド倶楽部
広尾サラブレッド倶楽部にて、2022年度募集馬の全容がが発表されました。
ステラリードの21
販売総額 7,200万円 総口数 3000口
一口価格 24,000円牡 1歳 鹿毛
2021.02.19生 新ひだか産父:レイデオロ
母:ステラリード
(母の父:スペシャルウィーク)栗東 矢作芳人 厩舎予定
ポイント
姉に秋華賞4着パラスアテナ、兄に京王杯2歳Sの勝ち馬キングエルメスがいる活力に富んだ血脈。現時点ではややコンパクトにも映るが、均整の取れた肉付きの良い馬体は節々が大きく、その雰囲気は群を抜いており、放牧地では可動域の広いフットワークでいつも先頭を軽やかに疾走。心臓が強いのか結構な運動量でも息を乱すことはなく、競走馬向きの性格からも底知れない可能性を秘めている。目指すは2024年のクラシック戦線。母の名声をさらに高めてくれそうな好素材に夢は尽きない。
ミスペンバリーの21
販売総額 5,400万円 総口数 3000口
一口価格 18,000円牡 1歳 鹿毛
2021.02.19生 新ひだか産父:キズナ
母:ミスペンバリー
(母の父:Montjeu)美浦 高柳瑞樹 厩舎予定
ポイント
賢母の仔は軽くてまとまりのある馬、もしくは結構な大型馬と世代によって極端だが、募集本馬は前者のタイプ。放牧地での身のこなしは柔らかく、軽快で俊敏なところは兄エタンダール(青葉賞2着)や姉ディメンシオン(京成杯AH2着)との共通項であり、気持ちの強さや走りに対する意欲から日々の運動量はかなり多く、こちらもエタンダールの同時期とイメージが重なり合う。世界を制したパンサラッサ、日本ダービーに駒を進めたエタンダール同様、芝の舞台で高い能力を発揮してくれそうだ。
セイリングホームの21
販売総額 2,000万円 総口数 2000口
一口価格 10,000円牡 1歳 栗毛
2021.05.06生 新ひだか産父:シュヴァルグラン
母:セイリングホーム
(母の父:Shamardal)栗東 高柳大輔 厩舎予定
ポイント
母はゴドルフィンの生産馬。募集本馬も一見すると胴伸びがあってスタミナ色の強い体型に映るが、Machiavellianのクロスがスパイスとなったのか、放牧地での動きには重苦しさが一切なく、血統からはイメージができないスピーディな走りを披露。現時点ではやや小柄な体つきも纏まりがあり、当歳時の好印象や各所の肉付きの良さなどから今後の成長が楽しみでならない。ヴェルメイユ賞を制した曾祖母の血が日本の地でどこまで大きく開花するのか。未知の魅力がたっぷりと詰まったフレッシュな配合にも注目だ。
パーフェクトラヴの21
販売総額 1,600万円 総口数 2000口
一口価格 8,000円牡 1歳 鹿毛
2021.03.05生 新ひだか産父:サトノクラウン
母:パーフェクトラヴ
(母の父:オルフェーヴル)美浦 鈴木慎太郎 厩舎予定
ポイント
身幅や筋肉量といった点ではこれからだが、この先それらを纏えるだけの骨格に恵まれており、四肢は長めで背丈も大きくなってきそうなフォルム。放牧地では日々やんちゃに駆け回っており、スピードや切れ味を予感させる柔軟性に富んだ身のこなしからは資質の高さが窺い知れる。すでに重賞2勝を誇る伯父クレッシェンドラヴとはまたタイプが異なるものの、瞬発力が強調されそうな特徴は大きなメリットとも言え、祖母ハイアーラヴ系の新たな境地を切り拓いてくれるものと大いなる期待がかかる。
ラズベリータイムの21
販売総額 1,000万円 総口数 2000口
一口価格 5,000円牝 1歳 鹿毛
2021.02.24生 新ひだか産父:ダンカーク
母:ラズベリータイム
(母の父:フジキセキ)美浦 田村康仁 厩舎予定
ポイント
骨量や質感があり、前後のバランスにも優れた好馬体はミドルサイズ以上に育ってきそうで、放牧地ではパワフルにして硬さを感じさせないダイナミックな走り。これまで全兄姉の戦績はもう一つ伴っていないものの、当時の手応えや印象はそれぞれ決して悪くなく、父ダンカークの再選択は成功を待ち続けている執念の配合とも言える。母は年齢面に配慮して繁殖生活を退いたため、募集本馬がラストクロップ。曳き手からも力強さが伝わってくるなどやはり光るものはあるだけに、何としても大団円を迎えたい。
キャッツアイの22
販売総額 2,000万円 総口数 2000口
一口価格 10,000円牝 当歳 鹿毛
2022.04.04生 新ひだか産父:タワーオブロンドン
母:キャッツアイ
(母の父:スピルバーグ)美浦 蛯名正義 厩舎予定
ポイント
倶楽部出身キャッツアイの初仔が早くも登場。母は出産時に亡くなってしまったため、このチャーミングなルックスの募集本馬が初仔にしてラストクロップとなる。標準サイズで丸みを帯びたバランスの良い身体にはしっかりと筋肉がついてきそうな余地があり、放牧地では乳母に頼ることなく一頭で歩き回るなど非常にアグレッシヴ。その機敏な振る舞いからは背腰の強さが窺い知れ、この先の成長が実に楽しみだ。祖母の血は比較的ダート寄りの馬が多いが、本馬は父の働きもあるのか芝・ダート不問の印象。母が見た夢の続きをひたむきに追いかけていきたい。
やはり目玉はステラリードの21となりますね。父はファーストクロップのレイデオロ。同じキングマンボ系の父を持つ半兄のキングエルメスが走っているだけに、確実性の安心感はあります。キングエルメスの父ロードカナロアからレイデオロに替わっている事から、距離の融通が効くのも容易に想像できますので、早い時期から賞金を稼げればクラシック出走も決して夢ではありません。
しかし、募集額を見て愕然。7200万円。高過ぎます。手が出ません。そんな感想を持った方がほとんどではないでしょうか?
私が広尾サラブレッド倶楽部に入会しておよそ2年弱。夏の本募集の経験はまだ2度目ですが、過去を振り返ってもなかなか豪華なラインナップと感じています。
ただ、募集額は毎年のように高額になっているのも事実です。特にステラリード産駒は今年酷いことになっています。そのステラリードの仔をまとめると以下のようになっています。
プシュケ(牝) 父ノヴェリスト 募集額1800万円(2015年種付け料400万円)
パラスアテナ(牝) 父ルーラーシップ 募集額1680万円(2016年種付け料300万円)
カイザーノヴァ(牡) 父モーリス 募集額1800万円(2017年種付け料400万円)
キングエルメス(牡) 父ロードカナロア 募集額3200万円(2018年種付け料800万円)
テラステラ(牡) 父モーリス 募集額3900万円(2019年種付け料400万円)
ステラリードの21(牡) 父レイデオロ 募集額7200万円(2020年種付け料600万円)
兄姉が実績を残しているとはいえ、流石に今年のステラリードの21は高過ぎます。セレクトセールに出せばこの募集額以上の値が付く可能性もありますので、一概に高いとも言いにくいですが、今まで通り広尾で募集するのであれば募集額は適正にするべきだと思います。兄姉の活躍から言っても6000万円が限度ではないでしょうか?
なにがなんでもこの血統に出資したいと思っていた方も今回の募集額を目の当たりにしてガックリきていることでしょう。
ポイントがある方はうまく使って出資するしかありませんね。私は他の募集馬も含めて、もう少し考えたいと思います。
※広尾サラブレッド倶楽部様よりクラブ公式HP等からの画像、情報文の引用許可を得て掲載しております。
《広尾サラブレッド倶楽部出資馬》
アンジアン、アンダーレ、ウィンダミア、サクソフォン、テラステラ、ドンカルロ、ステラエージェントの21