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オールカマー(GⅡ)2022年 出走予定馬短評!予想!血統&適性重視!

オールカマー(GⅡ)

2022.9.25(日)

中山競馬場 芝2200m

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《予想ファクター》

⭐︎Cコース替わりの馬場

⭐︎日本一の勾配の急坂

⭐︎長期休明け馬の取捨

 

《出走予定馬》

 

アドマイヤアルバ(騸7)原田和真(56.0)

【短評】前走の丹頂Sでは8着。近走は重賞ではおろかオープンでも結果が出ていない本馬。

 長距離戦をメインに使われているが過去にはマイルも走っていた馬。今回の距離に問題はない。

 しかし直近で馬券に絡んだのは昨年の目黒記念の3着。このレースは完全に展開の利があり本馬に恵まれた事が要因。斤量が軽かったこともそう。今回のメンバー相手にここまで恵まれる事は考えにくい。

 好メンバーの揃う重賞で馬券に絡む可能性は非常に低く、個人的に応援している馬ではあるが、手が出ないのが本音。バッサリ消したいと思う。

 

 

 

ウインキートス(牝5)松岡正海(54.0)

【短評】前走の目黒記念の3着馬で昨年のこのレースの2着馬。

 前走の目黒記念では、外枠発走から果敢に逃げて府中の長い直線を粘り込み3着。終始スローペースで展開に助けられた部分は多いが、直線の長い府中の重賞でこれだけの走りが出来れば合格点。

 今回は昨年2着の舞台で前走よりも条件は好転。昨年は内枠から経済コースを走ってのもので恵まれたのは確かだが、それでもレイパパレやグローリーヴェイズを差し切っているのだから適性は抜群。

 父ゴールドシップという血統から道悪になっても大丈夫。近走、大きく負けたのはGⅠと日経賞のみ。日経賞は最後方からのレースとなってしまったので度外視でいい。

 内枠なら最高だが、そうでなくても高評価は必至で、重い印が必要だ。

 

 

 

ヴェルトライゼンデ(牡5)戸崎圭太(56.0)

【短評】前走、鳴尾記念の優勝馬。

 ワールドエース、ワールドプレミアの半弟として2歳時から活躍した本馬。ホープフルS2着、ダービー3着は輝かしい実績。同世代にはコントレイルやサリオスがいた為、少し影に隠れる結果となってしまったが、古馬になっての初戦AJCCでは不良馬場で2着と好走。世代トップクラスの力は見せつけた。

 そのAJCCから1年4ヶ月の長期休み明けとなった前走の鳴尾記念で快勝。初重賞制覇を成し遂げた。

 今回はAJCCと同舞台の中山2200m。父のドリームジャーニーも得意としていた中山コース。本馬に合わないわけがない。

 条件はバッチリで雨が降っても問題無い。むしろ歓迎の口。今年最大の目標は有馬記念だと思うので、ファンの記憶に残る好走を期待。本命候補。

 

 

 

キングオブドラゴン(牡5)三浦皇成(56.0)

【短評】前走の鳴尾記念では5着。

 スタートから出していってハナを奪いそのまま粘り込む競馬。最後は4頭に差されはしたものの、相手も強敵ばかりで力は示せた。

 逃げて結果を出してきた馬なので今回も間違いなく逃げたい。Cコース替わりもプラス。距離、コース共にベストで、前走以上に期待できる。

 あとは相手関係のみ。前走で敗れたヴェルトライゼンデやジェラルディーナがいるので厳しいのは承知だが、コース替わりや距離延長と本馬へのプラスが多く、馬券圏内の可能性は十分ある。

 バビットという同型もいるが、湾岸Sを見る限り2番手でも折り合える。何が何でもという気性では無い。

 馬券には必須で、馬場状態や枠など条件揃えば重い印で勝負してもいいだろう。

 

 

 

クリスタルブラック(牡5)吉田豊(56.0)

【短評】前走は一昨年の皐月賞。その皐月賞16着以来2年5ヶ月ぶりの実戦復帰となる本馬。

 一昨年の京成杯の勝ち馬なので中山は合うとは思うが今回は条件が合う合わないという話ではなく、これだけ間隔が空いたので状態やレース感、成長などの方が重要。

 しかし、馬券を買う一般ファンからしたら状態などは全く分からない。買いたい人は買う、買いたくない人は買わない。そういった取捨になる。

 ただ、現実的には買えないのが本音。だからこそ穴として狙う価値もあるが、それこそギャンブル。消しが妥当だが買い目に余裕があればヒモで一考。

 

 

 

クレッシェンドラヴ(牡8)内田博幸(56.0)

【短評】前走の天皇賞春では14着。本馬には明らかに距離が長過ぎた。

 今回は距離短縮で、一昨年4着と好走した舞台。条件は好転しているので買える余地はある。

 ただ本馬ももう8歳。流石に若い馬とガチンコでは歯が立たない。父ステイゴールド×母父サドラーズウェルズというタフな血統からもスタミナを要するレースになれば何とかなる可能性はある。

 スピード勝負なら消しで良いが、雨がジャンジャン降るような馬場になれば押さえておいた方がいい。

AJCC時の短評はこちら↓

アメリカジョッキークラブカップ(AJCC)(GⅡ)2022年 出走予定馬短評!予想!血統&適正重視! - 黒鹿毛桜Blog

 

 

 

ジェラルディーナ(牝4)横山武史(54.0)

【短評】前走、小倉記念の3着馬。重賞でも安定した結果を出せている。

小倉記念時の短評はこちら↓

小倉記念(GⅢ)2022年 出走予定馬短評!予想!血統&適性重視! - 黒鹿毛桜Blog

 あれだけ勝ち馬に早めに動かれたら追いつけない。本馬自身の走りは出来ているし、力も出しきれているので展開のアヤと言っていい敗戦だろう。

 今後もこの脚質だと重賞で勝ち切るのは難しく、東京や新潟といった直線の長いコースで展開が向かないと厳しいか。

 今回の距離はギリギリで、コースも合わないとはいえ外回りなら小回りよりはまだ良い。前が引っ張ってくれるような展開になれば有難いが、そうでなくても馬券には必須。飛ぶ可能性もあるので、軸には出来ないが、本馬に対しての高評価は変わらない。

 

 

 

 

 

ソーヴァリアント(牡4)川田将雅(56.0)

【短評】前走は昨年末のチャレンジCで、見事重賞初制覇を成し遂げた本馬。

 負かした相手もヒートオンビート、ペルシアンナイト、ジェラルディーナ、スカーフェイスと重賞の常連ばかり。レベル高い重賞だったことがわかる。

 大外枠発走も馬なりで先団に付け、逃げ馬の後ろにピタリと付ける2番手追走。直線入口で先頭に躍り出るとそのまま独走。2着に3馬身以上の差をつける圧勝だった。

 今回の条件はセントライト記念で経験があるし、条件戦時は勝鞍もある舞台。絶好と言える。

 最大の問題はレース間隔。今年初戦となるので、約9ヶ月半ぶりの実戦。約1ヶ月前に入厩して強めの追い切りは4本。しっかり乗り込まれてはいるが、あくまでも目標は先。現状でどこまでやれるかといったところだろう。

 それでも実績があり、条件もピシャリ。相手関係も引けを取らないと見れば、軸にしてもいいくらいの馬で高評価は必至だろう。

 

 

 

テーオーロイヤル(牡4)菱田裕二(56.0)

【短評】前走、天皇賞春の3着馬。私が本命評価をした馬で今後も非常に期待している馬だ。

 天皇賞春での3着もそうだが、ダイヤモンドSを勝ち切っているあたり長距離の適性は相当なもの。今回は一気の距離短縮が鍵となるが、父リオンディーズはどちらかと言えばスピードに特化していると評価している為、血統面からは問題無い。

 ここまでの調整も順調で、約1ヶ月前に入厩して、2週前、1週前追い切りでは好タイムを連発。仕上がりは抜群と見ていい。

 距離の適性からこの後はJCか有馬記念だと思うので、それまでは時間がたっぷりある。ここで勝負しても間に合うだろう。

 秋初戦とはいえ、単なる前哨戦ではなく、もう一つ重賞タイトルを手に入れに来ていると判断。高評価必至で軸候補の1頭だ。

 

 

 

デアリングタクト(牝5)松山弘平(54.0)

【短評】前走、宝塚記念の3着馬。

 史上初となる無敗で牝馬3冠を成し遂げた本馬。それ以降は勝ち星こそ無いものの、JC、QE2世C、宝塚記念とレベルの高いGⅠで3着に好走しており、能力は疑う余地もない。

 前々走で長期の療養から復帰。前走で結果を出した事により衰えも感じない。

 そろそろ1着が欲しい本馬にとって今回のGⅡ戦は恰好のレース。秋の本番に向けての叩き台と思ってはいけない。1週前の追い切りでは6F78.6-1F11.8の猛時計を記録。万全と言っていいだろう。

 問題は初の中山がどうかという点。これに関してはやってみなければわからないが、前走の宝塚記念であれだけ走れていれば問題ないだろう。

 人気でも逆らえず、本命級の評価でいい。

 

 

 

バビット(牡5)横山典弘(56.0)

【短評】前走は昨年の中山記念で14着。それ以来約1年7ヶ月の休み明けでの復帰となる本馬。

 一昨年のラジオNIKKEI賞、セントライト記念の連勝は記憶に残っているだろう。見事な逃げ切り勝ちだった。そのままコントレイルを敗って菊花賞も制してしまうくらいの勢いがあった。しかし菊花賞では10着。

 その後は有馬記念13着、中山記念14着といったところで長い休養に入る。

 今回は長期の休み明けという事で、勝負がかってはないだろうが、展開を握りそうな馬だけに予想する側としては厄介な存在だ。

 あっさりと単独で逃げれるのであれば、押さえておきたいが今回は同型もいるので、ヤリ合ったら厳しい。条件的には合っているので当日の馬場状態や枠の並び次第で再検討が必要か。

 

 

 

フライライクバード(牡5)福永祐一(56.0)

【短評】前走の目黒記念では9着。絶好の位置取りだったが直線では伸びず、不可解な敗戦だった。

日経新春杯時の短評はこちら↓

日経新春杯(GⅡ)2022年 出走予定馬短評!予想!血統&適正重視! - 黒鹿毛桜Blog

 日経新春杯時点では評価していたものの、結果は15着。結果を出してきた左回りから右回りに変わる今回は条件的に厳しいか。

 相手も強化されるし、いつかは重賞を取れる馬だと思っていたが、単純に見込み違いだった可能性が高い。条件が全て揃った低レベルの重賞なら馬券内もあり得るが、勝つまでは難しいと言わざるを得ない。

 今後に繋がるような競馬を期待して掲示板くらいは確保してほしいが馬券的にはいらない。 

 

 

 

ロバートソンキー(牡5)伊藤工真(56.0)

【短評】前走、日本海Sで優勝し条件戦をクリア。オープン入りを果たした。

 それでも重賞経験は豊富で神戸新聞杯3着、菊花賞6着、天皇賞春7着と実力は示してきた。

 この実績的に前走の結果は想定内で、ここからが本番。神戸新聞杯3着時の1、2着馬はコントレイルとヴェルトライゼンデなので重賞レベルである事は確か。

 脚質が後ろからの馬なので、このメンバー相手では馬場や展開の恩恵が必要ではあるが、4角である程度の位置が取れれば馬券内の好走もあり得る。

 中山は初になるが極端に苦手そうな印象は受けないのでやはり馬場状態次第か。逆に距離はベストと言える。

 重い印を打つまでの実績には乏しいが、簡単に消せるような馬でもない。押さえておいて損はなさそうだ。

 

 

 

 第68回オールカマー(GⅡ)は9/25(日)に中山競馬場(芝2200m)で行われます。当日までしっかり予想をして悔いのない馬券を買いましょう。

 

 

AJCCの短評はこちら↓

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小倉記念の短評はこちら↓

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日経新春杯の短評はこちら↓

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