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アメリカジョッキークラブカップ(AJCC)(GⅡ)2022年 出走予定馬短評!予想!血統&適正重視!

アメリカジョッキークラブC(GⅡ)

2022.1.23(日)

中山競馬場 芝2200m

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《出走予定馬》

キャッスルトップ(牡4)未定(57)

【短評】船橋所属で9戦目の浦和で初勝利を挙げると4連勝でジャパンダートダービーを制覇。12番人気の低評価を覆す激走だった。JDDではユニコーンSの勝ち馬や関東オークスの勝ち馬もいてメンバーは揃っていた。外枠スタートから出していって単騎逃げの手を打つ。直線では迫る後続を何とか凌ぎ、4着まで同タイムのアタマ、アタマ、クビ差での逃げ切り勝ち。完璧なレースだった。しかしその後は戸塚記念6着、ダービーGP5着、東京大賞典13着と惨敗。今回が初の中央参戦で初の芝コース。バンブーエール産駒なので適正はダートだろうし、未知な部分が多過ぎる。脚質的に100%いらないとは言えないが、常識的には買えない。

 

オーソクレース(牡4)C.ルメール(55)

【短評】2走前のセントライト記念では久々とはいえ内容は悪くなかった。先着を許したアサマノイタズラとソーヴァリアントは相当強く、善戦したと言っていい。前走の菊花賞2着は勝ち馬タイトルホルダーには及ばなかったが展開的に捕らえるのは難しく仕方ない。それでもステラヴェローチェなどを振り切った内容が褒められる。大外枠スタートで出負けした事を考えれば尚更。菊花賞は距離も長かったので距離短縮は絶対良いし、セントライト記念と同舞台だが、使ってる分今回の方が安心して買える。人気なので軸にはしたくないが、主役候補の1番手なのは認めざるを得ない。


アサマノイタズラ(牡4)未定(56)

【短評】昨年のセントライト記念の勝ち馬。今回とコース、距離が同じ舞台で勝っている点は強みだが本番ではすこぶる弱い。中山で大きく負けたのは皐月賞有馬記念皐月賞は早めに動いて外々を回されたのが響いたのか?有馬記念は最後方追走でそのままの競馬。鞍上の田辺騎手によると『いつものガツンとくるものがなかった。不可解です。何もなければ良いのですが』とのコメント。はっきりとした理由なく大敗している。ただ、菊花賞でも負けはしたが、最後方追走でラチ沿いを回ってきたとはいえ上がり最速タイの9着。力は示している。中山のGⅠ以外の成績は重賞勝ちと連対も含めて【2-1-1-1】。セントライト記念の勝ち方はフロックではなく真の強さだった。今回は年長馬との対戦となるが、GⅠでは無い為、軸とまではいかないが能力を出し切れば馬券には必要だろう。


クレッシェンドラヴ(牡8)内田博幸(56)

【短評】福島で重賞を2勝しているのでローカル巧者のイメージが強いが、中山でも好走はしている。敗れたレースでも着差は少なく、今回は条件も合っているので相手次第ではまだ見限れない。前走は得意の福島で惨敗したが、勝負所の4角出口で1度ブレーキをかけてしまったのが痛い。ハンデ頭もキツかった。今回は56キロで出れるのは良いし、今は少なくなってしまったステイゴールドの直仔。8歳馬とはいえ、ここで切る理由は少なく押さえておかないと痛い目に遭いそうだ。


マイネルファンロン(牡7)松岡正海(56)

【短評】OPクラスでは函館記念や巴賞で好走していたように洋芝巧者の印象が強かった本馬。札幌で1勝、中山で2勝、スプリングS3着という成績からも直線の短いタフなコースを得意としているように見えていたが、4走前の新潟記念では一転。直線の長い外回りコースを後方待機から外ラチ沿いを上がり最速の脚で差し切った。これには正直驚いた。その後の3戦は良いところ無く惨敗しているので、新潟記念をどう見るかがポイントとなる。血統的には父がステイゴールドなので今回の条件も合ってるとは思うが、新潟記念の内容で好走したのであれば、ここでは正直疑問。潔くバッサリ切りたいところだが、いつ激走するかわからないような馬は、来ないことを前提としつつ、一応押さえておく保険も必要だ。


ダンビュライト(騸8)松若風馬(56)

【短評】4年前のAJCC勝馬。近走はダートに挑戦したが結果は出なかった。京都記念でも好走しているように2200mという距離は得意で、過去の栄光かもしれないが皐月賞の3着馬。年齢が年齢だけにもうピークは越えているかもしれないので、軸で狙うには厳しいが、簡単には切れない馬であることには違いない。

 

ポタジェ(牡5)川田将雅(56)

【短評】OP昇格後は全て左回りのレースを使っていることから中山へのコース替わりが鍵となるだろう。条件戦時は右回りのコースや中山での好走歴もあるが、左回りの方がベターなのは明らか。距離も1ハロン長い気もするし、近走よりパフォーマンスを落とす可能性は高い。しかし金鯱賞ではデアリングタクトと0.1差、毎日王冠ではシャネルマイスターと0.2差。戦ってきた相手を物差しにすれば重い印は必須だろう。オールカマー優勝のルージュバックの半弟という血統背景からも初の重賞勝ちはここかもしれない。


ボッケリーニ(牡6)横山武史(56)

【短評】今までの実績から1ハロン長い気もするが、こなせると思っていいだろう。血統的にも2200mが長過ぎるということはない。重賞で圧倒的なパフォーマンスを残してきたわけでは無いが、安定して走れている。右回りも左回りも小回りも大箱も特に得意不得意は無い。前走は前残りの展開をハンデ頭となる57.5キロを背負って、中団追走から直線では内を突いて伸びてきた。終始スムーズな競馬ができたとはいえ着順以上に強い内容だった。今回ももちろん中心視しなければならない1頭ではあるが、軸となるとワンパンチ足りない印象。しかし重めの印は打っとく必要はある。


キングオブコージ(牡6)横山典弘(56)

【短評】一昨年には4連勝で目黒記念を制した素質馬。中山実績もあり距離もベストと言える。2走前のオールカマーでは勝ち馬から1.0秒離された9着に敗れるが、約1年ぶりのレースという事と、内有利の馬場を中段から外を回す競馬では部が悪かった。着差程の差は無い。前走は大外枠から1角で大外をぶん回し強引に先団に取り付くも、直線では前を捉えきれなかった。完全な前残りのレースで距離も若干足りなかった印象。内容的にはオールカマーより良くなっているし、今回は条件好転で充分勝負になる。軸で狙っても面白い。


ラストドラフト(牡6)戸崎圭太(56)

【短評】一昨年と昨年のAJCC3着馬。2年連続で好走している得意なレース。ただ昨年は不良馬場で行われたことが本馬にとっては良かったし、一昨年も稍重と開催が進んだ馬場に雨の助けも加わっていた事は確か。今年も天気が鍵になるが、今のところ週末の天候は曇り時々晴れ。まとまった雨は降らないだろう。馬場に関しては多少マイナスだが、鞍上は近走乗り続けてきた三浦皇成を降ろし戸崎圭太を起用。この乗り替わりに勝負度合いを感じるし、戸崎はアルゼンチン共和国杯で2着に持ってきた実績もある。本馬は過去に京成杯を優勝しているし、中山が得意なことは確か。近走不振でも本命級の評価をしたい。後は週末の雨を願うだけ。


エヒト(牡5)未定(56

【短評】昨年だけで1勝クラス、2勝クラス、3勝クラスを勝ち上がりOP入り。ただ昨年は10戦をこなした。レース間隔は基本的に1ヶ月置き。開いても2ヶ月程。疲労が溜まる一方に見えるが、これがこの馬のサイクルなのだろう。中山は初めてだがコースは問わない感じで距離は適正内。あとは力関係だけ。成績にムラがあるし、前走は岩田康誠騎手の好騎乗の賜物。重賞で通用するかはいささか疑問。

 

スマイル(牡6)未定(56)

【短評】先日OP入りしたばかりで中1週で重賞初挑戦。昇級戦になるが、中山は滅法得意で距離的に中山記念よりも日経賞よりも2200mのAJCCがベストと踏んでの登録だろう。ここで好走すれば今年のオールカマーでも主役を張れるくらい条件はベスト。しかしここまで結果が出ているとはいえ、父ダイワメジャーの馬をこの距離の別定重賞で評価はできない。母父もゴーンウエスト系なのでイメージは完全にマイラー。血統に囚われ過ぎるのは良くないが、血統に重きを置いている以上、一度静観したい。


アンティシペイト(牡5)三浦皇成(56)

【短評】初の重賞挑戦となった前走のアルゼンチン共和国杯で8着。大外枠だったが好スタートから2番手追走。直線では一度先頭に立っておっと思わせたが最後は力尽きた。道中はドスローのペースで結果的に上がりだけの競馬。この展開を粘れないのであれば瞬発力勝負は苦手と見ていい。ルーラーシップ産駒で長距離も走れるが、母アンチュラスはスプリントを走っていたディープインパクト産駒。距離短縮、コース替わりはプラスで、前に行き持久力戦に持ち込めば圏内もある。


ソッサスブレイ(騸8)柴田大知(56)

【短評】門別デビューでダートを主戦としていた馬。これと言った実績はないが、かしわ記念に出走の経歴も持つ。その後中央に移籍し障害に挑戦したりしたが未だ中央未勝利。OPで2度の3着はあるが、3度挑戦した重賞では全て2桁着順。正直買える要素は全く無く、自信を持って消していいだろう。

 

第63回AJCC(GⅡ)は1/23(日)に中山競馬場(芝2200m)で行われます。当日までしっかり予想をして悔いのない馬券を買いましょう。